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チリ裁判所は前大統領ピノチェットの治外法権を取り消し、江氏に対する訴訟にも模範作用を働いた

 【明慧ネット2004年5月29日】(明慧記者総合報道)チリ・サンチアゴの上訴法廷は裁決で、前大統領ピノチェットの治外法権を取り消した。該当法廷のこの決定は人権侵害を訴える罪としてピノチェットの在位期間中犯した犯罪について尋問する道を切り開いた。この案件の判決は現在シカゴで進行中である江氏に対する訴訟にも模範作用を働くであろう。国家元首が犯した個人的な犯罪行為は元首ということで起訴を免れることは不可能だということを証明した。

 イギリスのラジオ放送は5月28日の報道で、サンチアゴの一つの法廷は裁決を出し、前大統領ピノチェットの治外法権を取り消したと言う。この決定はピノチェットの17年間続いた軍事独裁統治の期間中に侵した人権侵害を起訴する道を敷いた。しかし彼の弁護士は最高裁判所に上訴を提出すると述べた。報道によると、サンチアゴの上訴法廷の投票結果は14票対9票で、前大統領ピノチェットの治外法権を剥奪することを支持したという。

 以前提出した二回の類似した要求が断られていたので、人々はこの決定に意外を感じた。
報道は、法廷の投票結果が出た後、被害者の親族は歓呼し、むせび泣いたと言う。彼らはもう一度新しい希望を得たと言った。ピノチェットの17年間続いた軍事独裁統治の期間中、三千名余の反対派人士が迫害された。

 紹介によると、二年前、最高裁判所は裁決を出し、ピノチェット将軍の精神状態が良くなく、出廷して裁判を受けるに適しないといった。あの裁決はピノチェットに対する審判問題上で司法論争は終わったようだった。しかし、現在の形勢はまた変化が発生して、ピノチェットは人権侵害が訴える罪として出廷して裁判を受ける可能性がある。ただ彼の弁護士は既に最高裁判所に上訴を提出したと表明した。

 別の明慧ネットの報道によると、5月27日、法輪功学習者が酷刑の罪、反人類罪と集団虐滅の罪で起訴した前中国共産党指導者江沢民に対する上訴案件はアメリカ連邦第七巡回法廷で始めて法廷弁論を行ったという。法輪功学習者の委託弁護士テリ・マーシュ博士は、もとの地方裁判所が国家元首の治外法権でこの案件を終止したのは間違っていると表明した。彼女は陳述書の中で、「免除は罪がないと言うこととは異なる。一人の国家元首が犯した、非政府の、政府を代表しない個人的な犯罪行為は、元首ということで起訴から免れてはいけない」と述べた。


(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2004/5/29/75923.html