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米国国会の公聴会に出席し、法輪功学習者代表が発言した(写真)

 【明慧ネット2004年6月4日】(明慧記者の王瑞林氏による報道)2004年6月3日午前、中国の人権についての公聴会が、米国国会人権委員会のRayburn(レイバーン)国会オフィスビル内で行われ、法輪功学習者の代表である張而平さんが招待に応えて出席し、およそ7分間の発言を行った。

法輪功学習者代表の張而平さんがメディアのインタビューを受ける 法輪功学習者代表の張而平さんが発言
公聴会の現場 公聴会の司会者の一人であるLynn Woolsey氏

 米国国会人権委員会は両党の共同の支持により、およそ200名の国会上院議員で構成されており、その旨は世界各地の人権侵害の組織を軽減することにある。委員会の主席は資質深い国会議員であるトム・ラントス氏(Tom Lantos)およびフランク・ウルフ氏(Frank Wolf)が共同で担当している。今回の公聴会は国会議員のマーク・スティーヴン氏(Mark Steven)およびリン・ウールジー氏(Lynn Woolsey)が共同で司会し、トム・ラントス議員も今回の公聴会に出席した。米国国務院の代表、法輪功学習者の代表の張而平さん、そして他の幾つかの中国で人権が蹂躙されている団体の代表たちが公聴会でそれぞれ発言した。

 発言する際、張而平さんはまず本会議に出席した国会議員および来賓たちに、江沢民政権のおよそ5年間に渡る法輪功学習者らへの迫害を紹介した。彼が述べたように、今日に至って、まだおよそ10万の法輪功学習者たちがその信仰を放棄しないために労働教養所、監獄および精神病院で不法に監禁され、108名の法輪功学習者たちがインターネットで迫害を暴露したために5〜13年の拘禁刑を科された。その中の20名は大学の教授あるいは研究生である。少なくとも968名の法輪功学習者たちが迫害されて死亡した。その中の50数名の死亡情報は今年上半期に知られるようになった。江沢民政権の厳密な封鎖の中、実際に死亡した人数はこれをはるかに超えていると予想される。張而平さんはまだ特に先週火曜日に迫害されて死亡した56歳の徐金芝さん、および重慶市の女子研究生の魏星艶さんが警察に強姦される事例を挙げた。それと同時に、彼が示したように、法輪功学習者たちへの精神的な虐げおよび強迫洗脳所で受けた苦痛は肉体的な虐待よりもさらに酷いものである。

 張而平さんはまた出席した来賓たちに江沢民を起訴する事案および最近の法廷で行われた口頭弁論について紹介した。彼は江沢民が今回の迫害の張本人であり、法輪功への弾圧を起こしたのは江沢民本人の行為であり、中国政府を代表することができないため、元凶である個人がその罪を免除されるべきではないと指摘した。

 情報によると、江沢民は今回の訴訟案に対して極度の恐怖を感じ、外交手段、詐欺、強迫、賄賂などの手段を通して米国政府にこの事案を解除するように求めている。張而平さんは今回の事案が米国の政府官僚、立法者および裁判官がその圧力に耐え、そして正義を堅持することができるかの検査であると指摘した。また、今回の事案および他の世界各地で法輪功に対して迫害を行った中共の官僚たちへの起訴が、すでに中国での迫害にきわめて良い抑制作用を表している。それは迫害に参与した人々は彼らも将来において起訴されることに直面しているからであり、もし今回の事案を解除すれば、迫害に参与した者たちは憚ることなくさらに度を増すことになるだろうとも述べた。

 江沢民の罪行—大量虐殺罪に対して、張而平さんはその発言中でも指摘したように、大量虐殺罪はその迫害されて死亡した人数の多少に問題があるのではなく、それはある一部の人々を消滅させる目的のために発展した系統的な消滅手段に問題がある。今回の迫害はきわめて系統的で、江沢民は弾圧の始めの時からすでに迫害するにあたってその政策を実施させるために、輿論系統および公安系統を含めた巨大な運営ネットを設置し発展させた。ゆえに社会の表面では何の変化も見られないが、しかし裏では、数千万もの人民たちがその最も基本的な人権を剥奪されている。しかし中国では、この迫害の影響から逃れることのできる人は恐らくおらず、この人の最も基本的な良知への迫害は中国社会をさらに腐敗させ、道徳も著しく落ちていく。張而平さんは“私たちはすべての中国人が、法輪功の問題は個人と密接に関係していることを認識するように願う。それは中国憲法が賦与した基本的な権利だけではなく、さらにこれは道徳良知の問題でもある”と述べた。

 張而平さんがまた法輪功への迫害を暴きだすことを試みたために江沢民政権に三年も刑を科された米国の公民である李祥春医師について紹介した。米国在上海領事館の官僚によると、李祥春さんは獄中で殴打され、洗脳して強迫され、そして苦役を受けさせられている。

 公聴会の司会者の一人であるマーク・スティーヴン(Mark Steven Kirk)議員は米国国務院の代表に、李祥春さんの近況について彼の身体の状況、監禁されている環境、それから米国領事館官僚の定期的な訪問を許可されるのかなどと聞いた。米国国務院の代表であるダンカン氏は李祥春さんが監禁される理由は法的ではないと述べた。マーク・スティーヴン議員はまた、彼はメディアが李祥春さんについての報道がさらなる突破があることを望むと示し、そして、“私たちには北京オリンピック前に中国の人権の環境を改善する責任がある”と述べた。

 もう一人の公聴会の司会者であるリン・ウールジー議員(Lynn Woolsey)が言うように、法輪功問題が中国人権の改善における検査剤である。

 張而平さんが発言する中で、米国国会は中国政府が法輪功を迫害することを譴責するように求め、特に迫害を米国本土へ延伸させた304号決議は見落とすことができない、と示した。彼は発言の最後に、“どんなに苦難に満ちた状況であろうと、結果がどうであれ、正義を堅持することを恐れない人がこの世界に勇気と希望をもとらすことが、私たちが邪悪と暗黒に勝つための最も良い方法である”と述べた。


 (中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/6/4/76363.html