日本明慧


見極める——史上最もシステム化された、最も邪悪な迫害
−《江沢民集団が法輪功を迫害する系統構造図》の作者へのインタビュー


 【明慧ネット2004年6月2日】(明慧記者王瑞林)5月24、25、26日の3日間、法輪功学習者がシカゴ市中心にあるレイバーン広場とタンプ中心広場で“迫害と信奉”の反酷刑の展示会を開催した。実在の人間が演じ、模型及び絵などを展示する形で法輪功学習者が蒙っている残虐な体罰の一部を再現した。参列の場面を見て多くの来場者が驚いた他、涙がこぼれた。これが中国で起きている現実と、多くの人が信じられないと感嘆した。

 しかし、これらの展示は中国で起きている様々な迫害案件の中の、ほんの一部の再現に過ぎない。江氏集団が法輪功を消滅する為に使った残酷、卑劣な手段は、種類から言っても、残酷さから言っても、展示会で再現できるものではない。また、肉体体罰のほか、江氏集団は精神体罰も取り入れた。例えば強制洗脳、仇を煽り立てる宣伝、及び法輪功学習者の家庭、社会、勤務先での立脚地を削減する等の連座制度(訳者注釈:.一人が罪を犯すと隣家や親戚友人まで罪を問われること)等など。

 今回の迫害が及んだ広さと酷さを説明できるように、また江氏集団が取り入れた政策、手段などを全面的に掲示できよるうに、欧陽非さんは深く取り調べ、広い範囲で資料を収集、整理した後《江沢民集団が法輪功を迫害する系統構造図》を作図した(http://minghui.org/mh/articles/2004/4/20/72774.html)

 システム化された今回の迫害に対し、この構造図はズバリ表現され、一目瞭然の印象である。

 名慧記者が欧陽さんをインタビューし、この構造図の作図目的、作図感想及び今回の迫害に対する見解を聞いた。


 記者:この構造図を作図した目的は何でしょうか?

 欧陽非:法輪功が江氏集団に弾圧されていることは、ほとんどの中国人が知っています。但し、多くの方が個別の案例しか聞いていないと思います。また、国内マスコミの宣伝の影響で、多くの方が今回の迫害の広さ、酷さ及びシステム化されたことに対する認識を持っていません。例を挙げますと、今回シカゴで開催された酷刑展示会に対し、「これは警察官個人の品が低いためだよ」または「一部の地方政府はやりすぎだ」と思う人は少なくありません。実際のところ、もしこれらの迫害案件がただランダムに起きているとしたら、系統的な進展傾向は存在しないと思います。しかし、事実の捏造であっても、迫害の手段であっても、よく分析すればどちらも系統的にステップアップされているのが分かると思います。例えば捏造した事実を宣伝する時、嘘がますますエスカレートします。最初の“薬を飲ませない”から“自殺する”、次は“人を殺害する”、さらに“一人を殺すことから始まり、一つの集団を殺す”まで嘘をつく。残虐な体罰、強制洗脳及び詐欺手段は各地の監獄や矯正労働所で一般的に使われ、さらに体罰に使われる刑具と方法も各地で類似しています。

 もちろん、人々が新聞やテレビでキャッチした情報は、610オフィスと矯正労働所の中で貫く実際の迫害政策とは違います。すべての迫害は人の目が届かないところで起きています。計画的に進められ段々エスカレートしています。更に中国は広いため、多くの方は迫害の系統性を感じることができません。この迫害を成功させるため、国内と海外に対し取り入れた政策、運営された各機関、マスコミの仇を立てる宣伝、迫害事実への覆い隠し及び迫害に投入した巨額な国民の収入などを、この構造図に網羅し、迫害の真実を全面的に、分かりやすく人々に再現したい。これがこの構造図を描いた私の目的です。

 記者:《構造図》の中に迫害を覆い隠す部分があります。江氏集団は迫害の真実をいったいどのように隠しているでしょうか?

 欧陽非:今回の迫害はなぜ維持できるのか?一つの大きな条件としては覆い隠すことです。何千万人に及ぶ酷い迫害ですが、真実を知る人は意外にも少ないのです。多くの人々はこれに対し無関心です。江氏集団の隠し手法も非常に計画的、全面的です。一辺倒の宣伝を利用するほか、ネットワーク上の情報の遮断、真実を伝えるテレビ局に対する電波の妨害、真相を人に伝える法輪功学習者に対する極力の逮捕、重い刑罰などを通じて平民の事実を知る権利を奪います。更にいわゆる“科学家”、“宗教家”を動員し弾圧に弁解させ理由を探し、また偽りの経済の繁栄をもって人々の注意力をそらし、国民を騙します。

 また、国連で中国の人権現状を“支持”するよう、江氏集団が巨額な経済利益を誘惑条件として一部の国を驚かしています。実のところ、“人権の見せかけ”に投入した力は“人権の改善”により遥かに大きいのです。よく使われる手法としては、人権のある面に少々の改善を行い、例えば異議人士を何人か釈放し、人権が如何に改善したかを国際に大きくアピールしながら、目の届かないところで法輪功へ残虐な迫害を行う。人権を見せかけるために釈放された人達の中に法輪功学習者が一人もいません。

 記者:この計画的に進められた迫害はいったいどのぐらいの被害者に及んでいるのでしょうか?

 欧陽非:ほとんどの中国人が被害者であると言っても過言ではないと思います。何故ならば皆が嘘の宣伝を注ぎ込まれたためです。また、計画された連座制度も法輪功学習者でない多くの人々に被害を蒙らせました。例えば個人の経済利益、公職、審査、子供の幼稚園問題、入学、就職等などは法輪功と関係づけられ、更に学生の試験の中にも法輪功を誹謗する項目が設けられています。多くの人々が法輪功を反対する横断幕に署名するよう強制され、子供達も例外ではありません。多くの在校生達は点数、将来と自分の良知の間に艱苦に選択しなければなりません。子供達が学校で誠実、信頼性等を勉強するではなく、裏切る、詐欺を教唆されています。私は《構造図》の迫害政策部分に連座制度を詳しく紹介しています。

 中国人は物事に様々な意見を持っていますが、中国社会の道徳が急速に堕落していることには共通な認識を持っています。中国では“道徳を重んじる”という目的での活動はかつていろいろやってきましたが、どちらも長く続けられません。また、そのような活動は人間の本質を変えることもできません。例えば当時の“雷鋒を学ぶ”という活動もそうでしたが、活動が終われば皆が利益の世界に戻ってしまいます。一方、法輪大法は心から如何に良い人間になるのかを人に教えています。一人がそう実践すれば家庭や周りの社会に影響し、人間の道徳が根本的に向上できると思います。江氏集団は良い人間になろうという人達を極力迫害しています。この結果、人間が誠実、信頼性と善良な本質を段々と失っていきます。道徳堕落の社会にいる皆さんが被害者になっています。

 記者:法輪功学習者は今“大量虐殺”の罪で江沢民を訴訟しています。これに関してどのように考えていますか。

 欧陽非:先ず、“大量虐殺”という罪の成立は殺した人数によって判断するものではありません。江氏集団が今回の系統的な迫害を通じ既に精密、完全な殺人武器を設立することができました。周知のように、最近中国国家総理が経済を全体制御する政策を全国範囲で貫こうとしていましたが、うまくやり通せませんでした。原因はそのメカニズムがまだ形成できてないためです。しかし、何故、江xxの一言で迫害の残酷さのステップアップが素早く実現できるのでしょうか?何故、法輪功をそしる偽りが第一時間帯で中国国内のマスコミと海外の一部華人のマスコミで放送することができるでしょうか?何故新しく立てた迫害政策が全国の各監獄と強制労働所に素早く上から下まで貫くことができるのでしょうか?原因は、現行のメカニズムが既に殺人武器になっているためです。この殺人武器が存在する限り、迫害による法輪功学習者の死者が絶えず出てきます。何万人も殺害された後制止するではなく、今一日も早くこの殺人武器の運営を中止させなければいけません。現在世界各地で起こっている江沢民の訴訟はこの殺人武器を打ち破るよい方法だと思います。

 この殺人武器はただ人間の肉体を消滅するだけではなく、最も怖いのは人間の良知を消滅していることです。また、今回の迫害の範囲、系統性から言っても、捏造した事実の大きさ、深さから言っても、人間の精神と良知を捻じ曲げる本質と程度から言っても、今回の迫害が中国人に齎した及びこれから齎してくる災難から言っても、人類歴史上最もシステム化され、最も卑劣、最も邪悪な迫害だと言えます。


(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/6/2/76223.html