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最高人民検察院は看板を掲げ人権侵害の典型的な事件を監督処分する予定、江氏の法輪功迫害は最も典型的なものに属する!

 【明慧ネット2004年5月21日】(原稿に明慧記者欧陽非)2004年5月11日最高人民検察院は、全国で1年間職権を利用して人権を侵害した犯罪を厳しく調査処分する専門機関の活動を行う事を決定しました。

 “厳重に処分する”という政策は、大陸の人権侵害が一般的な程度と比べて深刻な状況である事を承認したことに等しいものです。もし、本当に政府が言っているように、これらの問題に積極的に取り組み、しかも具体的に調査処分することができるのならば、当然これも一つの進歩なのです。

 但し、政策が登場した背景から見て、人権侵犯は本当に改善することができるのでしょうか?

1.ひょっとすると目的は“中国人権白書”のための布石である

 中国の2003年のいわゆる“人権進歩白書”は、出たとたんに外部からの批判を受けました。なぜなら、それが羅列した大多数の問題、たとえば、非典疫病発生の情況、“三農”問題、総理が農婦の代わりに未払い給料を求めたこと、平均寿命、GDP増加、教育普及など世界の一般的に認めている人権概念と直接関係のないことばかりです。このようなものは人権報告と言うより、むしろ政府工作報告であると言ったほうがましなのです。

 最高人民検察院が現在1年という期限を打ち出して人権侵害犯罪を厳しく取り調べる専門活動は、必ず“典型的”ないくつかの訴訟事件を処理して、間違いなく“中国人権白書”の重要な内容にし、同時に国連人権会議上で中国人権のための重要な弁護の役割を演じるでしょう。

 もし本当に外部の圧力下で人権改善に着手することができるのならば、もちろん、これは歓迎すべきことです。もし、ただ“白書”のために他人をごまかす内容を加えるだけのことなら、かえって汚いものになります。

2.いくつかの“典型的訴訟実例”を調査処分して“改善”の見本とし、それをもって他の一部人間の“典型的侵犯”を覆い隠す

 2003年中国の人権白書の中で、特筆されたのは“孫志剛事件”です。なぜなら、この事件で中国政府は長年用いてきた《都市乞食と流浪者収容送還方法》を廃止して、人権進歩の重要な成果としているからです。人々はかつて孫志剛が広州天河支局で打ち殺される前に少なくとも3人の法輪功学習者が迫害されて死に至った不法人員のことに思い付くことができないでしょう。

 数千数万の法輪功学習者に対する迫害は、江沢民集団がここ数年の間造った最大の人権侵犯なのです。今年5月まで、海外での公開報道によると既に960人が虐殺されて、数千人が精神病院に閉じ込められ、数十万の人が監禁され、数え切れないほどの学習者が逮捕されて“洗脳転化”クラスに入れられ“真善忍”の信条を放棄することを強制されています。江沢民集団のうそと誣告は、社会に巨大な憎しみの感情をもたらして、法輪功学習者の就職や進学は更に深刻な差別を受けることになりました。

 国際上で中国政府が受けている最大の人権圧力は、ここ5年間法輪功学習者に対する系統的な残酷な迫害からもたらされる厳しい非難です。毎年ジュネーブ国連人権会議期間中、駆けつけて平和的抗議を行っている最大の団体も法輪功学習者達でした。

 もし中国政府が心から人権圧力を解決したいのであれば、最もコストが掛からないのは巨大な物力人力と時間を費やして、長引かせた良い人に対する今回の天と人を激怒させる迫害を停止すべるきなのです。

 しかし、江沢民集団はあらゆる方法を駆使し法輪功に対する迫害を覆い隠す手法を選びました。一つの常套手段として“改善”を通じていくつかの問題を解決したと世界の世論をだまして、法輪功迫害に対する外部の注目を転換させます。

 もし今回の1年を期限とした人権侵害犯罪の専門機関の厳しい取り調べ活動が、法輪功学習者を助けることができないばかりか、かえって覆い隠す下で迫害を深刻化させることになるとこの専門機関活動自体は人権侵害の犯罪活動になります。

3.江沢民の法輪功に対する迫害は“厳重処分”の典型的な訴訟実例にならないのでしょうか?

 最高人民検察院は5月11日、人権侵害の犯罪を取締まりの力を維持するために、一連の典型的訴訟事件を直接弾劾して看板を掲げ調査処分を監督し、同時に工作グループが各地に行って訴訟事件を監督処理するよう派遣すると公言しました。

 明らかに法輪功の人権迫害は、大陸の最も典型的訴訟事件の一つで、国際上の最も関心を持った大陸人権訴訟実例であります。最高人民検察院は一部の法輪功迫害の訴訟実例を看板として監督処理することを選択して、この活動が本当に人権改善かそれとも人権偽装なのかをはっきり示すべきではありませんか。

 明慧ネットには大量の迫害訴訟実例があります。最近のものを見てみましょう。中国武漢に1972年生まれの法輪功学習者で名前は黄?と言う女性がいました。2004年4月1日、警官はいかなる法律手続きも提示せず、彼女と彼女の夫(法輪功学習者)を家の中から引っ張って行きました。24時間も経たず、警官の事務室の中で彼女は人事不省になり、植物人間になりました。4月16日、この若い命がこの世を去りました。

 最高人民検察院は、不法拘禁、不法捜査、強制自供拷問、証拠取得のための暴力、拘留した人に対する虐待、期限オーバー拘留などを含む範囲を厳しく取り調べると公言しました。黄?の死は、典型的訴訟実例として事件を起した本人に対して厳重な処分を与えることができないのでしょうか?

 最高人民検察院は、またいかなる部門で発生したことであろうが、いかなる人物が干渉していようが断固として調査処分して、法律に基いて追及すると加えました。江沢民は最大の人権悪漢として、最高人民検察院は果たして江沢民集団を法に照らして制裁する勇気があるのでしょうか?

 もしそうすることができないのであれば、活動はただの短期間の活動で、外部を騙して、国際人権会議上で吹聴するための資料にほかなりません。

4.どんな人間がこの厳しい取り調べ運動を組織するのでしょうか?

 今回のこの人権侵犯に対して厳しく取り調べると名乗っている活動は、その組織者公安部と最高人民検察院自体がずっと法輪功に対する江沢民の迫害に追随していました。公安委員会委員長の周永康はアメリカを訪問する時、すでに法輪功学習者によって残虐な体刑罪でアメリカ法廷に訴えられました。

 このような人権の悪漢が本当に中国人権問題に直面することができると言えるのでしょうか?

 中国官界の政治闘争の中で腐敗堕落した高官の一つ面白い現象は、つまりこれらの人は、昼間はまだ大会上で大いに“公のために廉潔を尽くす”を言いながら、夜になると“汚職し賄賂を受け、道楽のし放題”なのです。雲南省長の李嘉廷、貴州省委員会書記の劉方仁、河北省委員会書記の程維高、国土資源部部長の田鳳山、安徽省副省長の王懐忠などこれらの“人民の公僕”達の講演を調べて見てください。みんな汚職し賄賂を受けながら、繰り返し種々の報告の中でみんなに“不正をせず政治に参与し、反腐敗の力を増大させる”よう求めていました。

 あれらの人権悪漢達もこのように、表面上では厳重に処分して、厳しく取り調べると言いながら、裏では絶えず人権を侵害しています。外部の監督なしの人権悪漢の組織した人権侵犯を打撃する活動はどれほど長く先へと進むことが出来るのでしょうか?どれだけの本質的意義があると言っているのでしょうか?


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 当然、動機に関わらず人権侵犯を厳重に処分して厳しく取り調べるということは人権を改善する機会なのです。法輪功学習者を含む人権を侵犯されたすべての団体個人は、この機会を利用して、自分の権利を獲得すべきです。社会全体がみな支持してくれさえすれば、組織者が改心しようとするまいと、それとも他人に見せかけるためであろうとも私達はこの機会を見逃さずに積極的に迫害に反対する権利を守り切る努力をすれば、予想外な変化が起こり得ると思います。

 (中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2004/5/21/75194.html