日本明慧

血を浴びた大地(五)
─黒龍江省における法輪功迫害のドキュメンタリー総合報道

【明慧ネット2003年12月5日】

 ☆ 不法拉致拘禁、めった打ちに取調べ、経済的にゆすり、精神的に迫害及び命に関わる悪質案件が全省にも至った

 法輪功学習者の迫害は一市、一ガ所のことではありません、区域的なことでもなく普遍的にあるものです。省の610事務局の統一され画策された指図によって、市にあっても悪事を働く、迫害ノルマをつける、学習者以外の人にも波及する、極端に人格を侮辱する、精神的に圧迫する例が出てきました。国家テロが普通庶民生活まで波及しました。

 ☆ ハルピンの600数名の警官が民家に強盗のように押し入り、無実の人を逮捕している

 2002年4月、ハルピンの不法な官吏は“610特別集中取り締まり委員会”(文化大革命時の階級闘争に類似するもの)を創立し、黒龍江で暴力行為を繰り返した。 

 2002年4月19日、ハルピン市は600数名の暴力対策警察を双城へ派遣し、現地の警官と共に不法な逮捕を行った。彼らはすべての交通網に検問を設け、通行者全員を取り調べると共に法輪功と法輪功の創始者を罵ることを強要した。罵ることを拒否した者は、通過することを許可されなかった。この理不尽な行為に対し、市民は多大な不信感を覚えた。ある市民は次のように述べた。“これが人民警察の行為なのだろうか?まるで中国を侵略した日本軍による蛮行のようだ。”

 双城市の610リーダー、張国富は自ら誘拐する人の名簿を作成した。4月19日のその夜だけで40数名の法輪功学習者が捕まえられた。ある人は眠っている時、ドアを壊して押し入った警官に連行された。ある団地では、警官が5階まで学習者を捕まえに来たが、彼らは断固としてドアを開けなかった。警官はクレーンを使い、5階のベランダからガラスを打ち破り、家の中に飛び込んで4人を連行した。その場にいた多くの住民は、凶悪で野蛮な警官たちの行為を目撃して次のように述べた。“これではまるで強盗だ。善良な人達に対してこのような仕打ちをするなんて、この国家はもうお終いだ。”捕らえられた法輪功学習者の一部は直接ハルピンに連行され、不法に尋問された。警官達は4月25日(1999年4月25日は、法輪功学習者が中央政府に請願した日)が過ぎてからようやく立ち去った。2002年5月12日と5月18日、ハルピン市の警官は再び双城市まで派遣され、不法に多くの法輪功学習者を捕まえた。 

 ☆ 鶴崗市は700数人の法輪功学習者および法輪功と関係がない人たちを誘拐し、脅迫した

 市委員会の書記、張興福が開いた公安の工作会議の指示により、鶴崗市公安局は2002年4月22日から大々的に同市の法輪功学習者の逮捕に乗り出した。地方の警官一人につき、4,5人の学習者を捕まえる任務が下された。2002年4月21日深夜、警官はドアを蹴破ったり、鍵を壊したり、垣根を乗り越えたり、または騙してドアを開けさせたりなどして住民の部屋に押し入り、荒らしまわった。警官たちは現金や株券を奪い、子供のゲームカードを法輪功のCD-ROMだと言い張って奪い去った。また凶悪な警官は学習者の家のオンドルの煙道を破壊した。強制捜査で何も発見できなければ、脅かしたり騙したりして住民を交番に連行した。その結果、法輪功学習者は皆、第一、第二留置場に送り込まれた。両留置場は法輪功学習者でいっぱいになり、眠る場所もなく、坐って休むしか方法がなかった。市の公安局は6日の間に、学習者の家族や法輪功と関係なかった人を除いても700人余りの法輪功学習者を誘拐した。学習者の中には、不法に捕まえられ、尋問もないまま強制労働の刑罰が下された人もいた。 

 捕まった人は全員、労働による再教育を言い渡された。彼らは他の地域の強制労働収容所や少年院に送られた。ハルピン麻薬中毒回復所は当時人がいっぱいであり、誘拐された法輪功学習者を収容することができなかった。第二留置場に拘留された人が他の地域へ送られる時は、現金などを渡さなくてはならない。条件が極めて悪い第二留置場を避けるため、八人の女性の法輪功学習者の家族はコネを通じ、贈り物をすることで彼女たちをもっと条件がよい強制労働収容所と少年院に送ることができた。

 委員会書記の張興福は第二留置場での会議の時に発言した。“私たちの鶴崗市は法輪功学習者を転化する仕事において大きな実績を残した。私たちは全省の中で、いや全国でも一番である!” 

 たくさんの人達は、法輪功学習者でない人や家族が大金を払い、賄賂をすることによって釈放される。

 2002年12月、牛淑芹さん(いわゆる“転化された人”)の子供が彼女と面会した時に言った。“すでに1万5千元も使ったよ。もうすぐ釈放されるからね。”捕らえられた法輪功学習者の家族たちはこうしてお金などを使い、彼らを仮釈放することができる。警官はこのような方式で法輪功学習者の信条を放棄するように強制する。 

 第二留置場の警察は、視察に来た公安部の人に対し、法輪功とは関係ない人を学習者だと偽り、余分な経費を要求した。(男性一人につき毎月1000元、女性一人につき毎月800元)。また、いわゆる“転化された”人を釈放する時、食費として一人3000元を第二留置場に払わねばならない。張興福氏はこの方法により、出世するための資金を手に入れたのである。 

 これが、鶴崗市が誇る“転化”の業績の真相だ。 

 ☆ “転化”——精神への迫害 ハルピン太陽島に洗脳クラスを設置

 [大紀元、11月28日報道] ハルピンからの最新ニュースによると、太陽島に法輪功学習者を洗脳するクラスが設置された。 

 ハルピン市のある法輪功学習者は次のように述べた。“省、市、区の“610事務局”がブラックリストに載っている法輪功学習者を3クラスに分類しました。1クラス、2クラスの人たちは松花江北岸の太陽島の洗脳クラスに送られ、3クラスの人達はハルピン市内の洗脳クラスに送られ、近郊地区と農村の人達は双城市の共産党幹部の学校の洗脳クラスに送られます。”

 この法輪功学習者は610事務局、町の交番および職場の三ヶ所から来た人たちに家から誘拐され、洗脳クラスに送られた。そこでは法輪功を批判する資料を書くことを強要された。拒絶すると殴られ、何度も罵られた。省の公安はこう言った。“これは中央政府の指示で、100パーセントの転化が求められているのだ。どのように転化するのか知っているのか?お前たちを拷問するのだ。死ぬまで懲らしめてやる。” 

 またこの法輪功学習者によると、ハルピン政府は太陽島の洗脳クラスのことを厳密に封鎖している。

 ☆ 悪質な精神的虐待の実例:双城市の警官は法輪功学習者を見せしめのために町中を引き回し、死刑囚と一緒に刑場へ強制連行する。

 想像を絶する手段で法輪功学習者の人格・精神を破壊することが行われている。 

 双城市の警官は、2001年の“国慶節”の前夜、当市の法輪功学習者の巴益民氏、尹福全氏の2人を見せしめのために町中を引き回し、間もなく死刑が執行される死刑囚と一緒に刑場へ強制連行した。

 巴益民氏、尹福全氏の2人は、世の人々に迫害を暴き・真相を伝えることをしたため、警官にいわゆる“治安を乱した”という理由で不法に拘禁された。警官は何度も勾留期限を延長し、2人に対して“真・善・忍”の信条を放棄することを強要した。

 ☆ 迫害の真相が暴露されることを恐れ、電波ジャックした人を逮捕する

 江沢民集団は四年余りの間、偽りの宣伝を流すことによって法輪功への弾圧を発動し、残酷な迫害を維持している。この嘘と偽りを暴き、迫害の真実を民衆に伝える人達は、江氏集団から監視され、迫害の焦点となっている。

 《明慧ネット》2003年11月24日のニュースによると、法輪功迫害の真相が10月26日に電波ジャックにより、黒竜江省の訥河市で放送された。その後中央政府の“610オフィス”は、この事件の特別調査グループを訥河市に派遣し、省の公安庁も担当者を訥河市、莫力達瓦旗地区とその周辺の県に派遣した。情報筋によると、江氏に追随して積極的に迫害に参与している羅幹氏と李長春氏からの“指示”もあったようである。 

 訥河市の警察は黒竜江省各級の“610事務局”の協力の下、全市とその管轄下にある30余りの郷・鎮、莫力達瓦旗地区と周辺の各県で、たくさんの法輪功学習者を捕まえた。訥河市内だけで200数人を逮捕し、彼らの家財を差し押さえ、大量の法輪功の書籍、資料を没収した。 

 その時にたまたま遊びに来ていた黒竜江省??県の法輪功の女性学習者(1冊の《轉法輪》を持つ)は、同じく捕えられ、彼女の赤ん坊は?河市の福利院に預けられた。 

 中央政府の610特別調査グループによる今回の報復行動で逮捕された法輪功学習者の中で次の4人が確認された。劉明康、男性、35歳ぐらい、内モンゴルの莫力達瓦旗地区の有名な商人、かつて不法に3年の刑罰を下され、執行猶予4年;夏淑文、女性、37歳ぐらい、内モンゴルの莫力達瓦旗地区出身、不法逮捕に抗議するため、現在すでに15日間も絶食している;他2人の男性学習者の姓名は不詳。 

 訥河市の公安部門は、法輪功の真相を知った住民を再びに騙すため、電波ジャックの放送内容に反対する宣伝ビラを印刷し、住民の家へ配布した。その時ある住民は警官に対してこう言った。“天安門焼身事件の真相は以前にもテレビで放送されました。今回が初めてじゃないですよ。”警察は責任を問われることを恐れ、この話を隠している。 

 
 不法に法輪功の学習者を捕まえる時、訥河市の警察は心の中で非常に恐れている。ある警官は法輪功学習者を尋問する時に、非常にびくびくしており、学習者に聞いた。“私があなたに対してよくない扱いをすれば、応報に遭うのでしょうか?” 

 訥河市の警官と莫力達瓦旗地区の警察は同時に不法な逮捕を行った。電波ジャックで迫害の真相を放送した疑いで逮捕された劉明康氏、夏淑文氏以外に、警官は法輪功のチラシを配った十数名の法輪功学習者を逮捕した。その中には、敖淑華氏(女性)、趙淑芝氏(女性)、楊文華氏、張の姓と鄂の姓の女性、袁延波(男性)、その他数名の姓名不詳の法輪功学習者がいる。


 (中国語:http://search.minghui.org/mh/articles/2003/12/5/61683.html