日本明慧

更に踏み込んで真相を伝えるべき:江沢民起訴案件についての交流

 【明慧ネット2004年6月8日】「大法弟子は現在自分自身個人の修煉のほか、さらに真相を伝えることをも大量に行わなければなりません。真相を伝えることは、大法弟子にとって、これが皆さんという今日の修煉者の特殊な修煉方式であると思います。これは歴史上になかったことであり、法を正す中で大法弟子が法を証明し、衆生を救い済度するという壮挙でもあります。」、「大法弟子の責任から見れば、多くのことに対して更に深く行わなければなりません。真相を伝えることは特にそうです。更に踏み込んで真相を伝えることをもっと良く行うべきです。これは未来の人が法を得ること、衆生が救われること、旧勢力に対する否定と、邪悪とこの迫害を根絶することに関係しており、個人の圓満成就にも関係しています。」(李先生《2004年シカゴ法会での説法》)

 (明慧記者蘇晶報道)5月27日、江沢民起訴案件は米国連邦起訴法廷(第七巡回法廷)で、初めての口頭弁論が行われました。その前に、私達は多くの真相を伝える努力をし、数日間連続してシカゴ連邦広場において酷刑の模擬実演等を行いました。その後、みんなはまた真相を伝え続けました。訴訟手続のほか、私達は法を正す時期の法輪功修煉者として、慈悲を持って、穏やかな心理状態と強大な正念で江沢民起訴案件にどのように対応するのか。また引き続き先生の要求に従って更に広範囲に踏み込んで迫害と法輪功の真相を伝えるのか? 

 この問題をめぐって、皆は交流を行いました。以下はその中の発言の抜粋記録です。 

 学習者A:江沢民起訴案件はすべての学習者と関係がある 

 江沢民起訴案件をめぐって真相を伝える中で、私達はいくつかの教訓がありました。2002年11月初め、江氏グループは中国国内でまた一段と狂気じみた迫害をひきおこし、多くの法輪功修煉者が迫害によって死亡しました。2003年初、世界各地区の法輪功学習者はあらゆる方法で迫害の停止を呼びかけ、集団で正念を発しました。全世界のこの強大な正念の場によって、2003年1月15日、米国イリノイ州北区連邦裁判所と私達の弁護士はとても順調に第1回の議事を完了し、次の日程を研究討論する段階に入りました。 

 第1歩が順調に完了したため、私達は緊張が緩み、また歓喜心と惰性が交じり、司法界に対して真相を伝える事がほとんど停滞してしまいました。直接参加した学習者の人数は少なく、圧力がとりわけ大きかったのです。次の議事日程が来た時、多くの人はシカゴでこんな重要な案件があるということさえ“忘れた”ようでした。今振り返えってみると、その時、多くの学習者は真相を伝えることを一つの仕事と見なし、行けと言われれば行くし、それが済めばもう終了してしまい、とても受動的であった。当然のことながら真相を伝える効果も良くなかった。 

 全体の漏れと不純な場は、皆旧勢力に隙に付け入れられ易いところであると悟り、問題にぶつかり、失敗したらすぐ立ち上がりました。そして何度も集団で大法を勉強した後、深い交流を通して、多くの学習者は以下の認識を持つようになりました:この訴訟事件はただ数人の英語が上手で、また法律の専門の知識を持つ学習者だけのことではなく、すべての法輪功学習者が負うべき責任である。さらに歴史が法輪功修煉者に与える責任であり、私達はこの称号に相応すべきである。交流の機会が増えると、学習者達は自分の心理状態を調整し、更に多くの学習者は奮って参加して来た。そして私達の地区の司法界に真相を伝えることはまた順調に進むようになりました。 

 江沢民起訴案件はただ限られた何人かの事、あるいは一つの地区の事でもなく、さらに一つの新しいプロジェクトでもない。江沢民起訴案件は法を正す過程の中の一つの新しい段階であり、私達すべての人と関係があります。私達が司法界に真相を伝えるのはこの訴訟事件に対することだけではありません。江沢民起訴案件に関する専門的な法律の部分は、司法界の人はみんな知っている。しかし私達はこの訴訟事件を機会に、直接法輪功との接触の少ない司法界の人士に更に広範囲に踏み込んで法輪功と迫害の真相を説明します。 

 現在、江沢民起訴案件は全世界の多くの地区で展開されているが、私達は以下のように体得しました。常人の段階にある司法界はまるで一つの人体の様であり、その中にあるすべての法律学校、学院、弁護士協会、司法官は人体の中の小さい関節とつぼのようである。もし私達学習者がそれぞれの地区の司法界で広範囲に真相を伝えることができれば、数人の司法官だけに真相を伝えるのではなく、すべての関節、つぼを通じさせることになる。そして人々の正義感は引き起され、この大きなシステムは自動的に滞りなく通じるようになります。そうなれば正義の場がここにあるので、人心は自然にここに向いてきます。 

 学習者B:真相を伝える中でぶつかった問題

 法曹界の人士に真相を伝える中、私は次のような問題にぶつかったことがあります。“この迫害は世界の他のところで発生している迫害と何か違うところがありますか?また世界各地でたくさんの人権に対する踏み躙りがあり、死亡人数も多いのですが、どうして法輪功の被る迫害に対してだけ大きな関心を持たなければならないのですか?”、 “これはただ人権に対する迫害であり、集団絶滅とは言えない”などです。これは世間の人の迫害に対する理解が不足し、迫害の系統性と邪悪の程度に対する認識が足りないことを反映しています。それは私達自身が迫害に対する認識の程度と直接関係があると思います。私達は本心からこのことが人類の歴史上における最も系統的で、最も邪悪な迫害であると自覚しているのどうか、良心に尋ねてみなければならない。さもないと、私達は常人にこの点をはっきりと説明することさえできません。最近私は《江沢民グループが系統的に法輪功を迫害している事件についての構造説明図》http://minghui.org/mh/articles/2004/4/20/72774.htmlを読み、非常に心を打たれ、自分が迫害の系統性と邪悪の程度に対して完全に理解していないことに気付きました。 

 この迫害の広さと深さ及び系統性は多くの人が想像し難いものです。たとえば、世論を捏造で騙し、迫害に用いる手段などは系統的に次第にエスカレートしていく過程があるのです。残虐な拷問と強制的な洗脳(思想転化)そして“春風夏雨”ふうの偽善的な詐欺まがいの手段は各地の刑務所と労働教養所で普遍的に使われています。残虐な拷問に使うすべての刑具と方法は、各地の刑務所と労働教養所でほとんど同じです。すべての迫害は陰で起きて、系統的に進め、次第にエスカレートしていくのですが、この迫害はみんな江××が背後で直接推進してきました。 

 数人の米国の友達と接触している中で、気付いたことですが、世間の多くの人はメディアから法輪功と法輪功に対する迫害を認識しています。ところが圧倒的多数の人はこの迫害の元凶が江沢民であることを知りません。このことは私達が真相を伝えている中で不十分な点であると思います。 次第に多くの人が江××の犯罪行為を知り、そして内心それが有罪であると判断すれば、世の中で強大な正義の場を形成することが出来るようになります。これによって法廷での正しい判決が自然的な結果となります。そして米国政府は民主主義の政府として、民意に従うので、江氏グループの脅しなどに左右されないようになります。だから、私達は今後真相を伝える中で、もっと多くの人に江××がこの迫害の元凶であることを知らせるべきだと思います。 

 例を挙げると、第2次世界大戦のナチスの戦犯を法廷で審判にかけることに言及する時、異なる見方を持つ人はいない。また現代の“集団虐殺罪”の犯人ミロシェビッチを裁判にかける時も、人心の向かうところは同じです。それはなぜというと、彼らの罪悪はすでに世間の人々に広く知られているためであり、これらの罪深い犯人に対する裁判はすでに普遍的な共通認識となっているからです。そのため、広範囲に踏み込んで、根気よく真相を説明し続け、江××が法輪功を迫害する本当の邪悪の元凶であると分からせることによって、人々を目覚めさせれば、皆が自動的に正しい選択をします。

 江××を起訴する過程は法輪功修煉者に対して一つの長期的な試練である。まだ弾圧が始まったばかりの時、私達は国内の学習者が被った迫害に対して、自分も同じく迫害を受けているような気持ちでした。ところが時間が経つにつれ、そのような気持ちがだんだんと淡泊になってきました。ニューヨークで酷刑の模擬実演を見た時、模擬実演は実際に国内の学習者が受けた迫害とは比較にもならないのですが、とても心を打たれました。実を言うと自分は迫害に対する感じが淡泊になっていたからです。江××を起訴する案件において、私達は同様な試練に直面しています。訴訟事件は何段階もあり、時間が長いのですが、本当の目的は真相をはっきりと説明し、衆生を救い済度することなのです。私達は長期にわたり正念を持って、それを貫き真相を伝えることを、終始認識しているでしょうか。これに対して私達は法理においてはっきりとした認識が必要であります。 

 学習者C: 全面的、系統的に真相を伝えるべき

 今度、シカゴで酷刑の模擬実演を行った時、私は実演と写真を見に来た多くの西洋人に系統的によく理解出来るように以下のことを解説した:

 絵や写真、酷刑の模擬実演などは人に直感的で感性的な認識を持たせる。しかし今回の様に規模が大きくて深刻な迫害は、とても大きな事であり、自分で絵や写真を見た観衆に深い印象を残すことができる。ところが予め真相に対する説明を聞いたことがなければ、今見たのは何ですか、とよく理解することが出来ません。そのため、的確な解説は、迫害の真相を徹底的に理解させる効果があります。 

 例えば、観衆の見ている絵や写真あるいは酷刑の模擬実演から、具体的に老虎椅(ロウフデン)という刑具による迫害は今目の前にしているデモンストレーションより、実際の程度ははるかに上回る残酷さであると説明し、観衆に真相に対する理解と印象を深めさせます。それから数字を列挙し、視線を全面に引き延ばす:例えば死亡した人数、拘禁された人数などを説明し、具体的な事件(観衆に合わせて、色々な職業や、年齢性別の異なる修煉者の受けた迫害の事件を例にし、説明する)を通して、人々に迫害の深刻さと規模の大きさに対して感性的な理解を持たせます。 

 この時、人々は“どうして”(このような迫害が発生したのか)と焦って理由を聞きます。私は彼らの疑問に沿って、まず簡単に回答します。例えば:この迫害はでたらめで、私達でもずっと“どうして”と聞き続けていました。しかしヒトラーに“どうしてユダヤ人を絶滅するのか”と聞くのと同じで、誰がヒトラーに代わって、理由を説明することができるのでしょうか? 

 その後、“深刻な迫害”と関係のある他の真相を引き続き説明し、全てを明確な情報にします。例えば人々にこの迫害は数千万人の真・善・忍を修煉して良い人になろうとしている人に対して行っていること(迫害の広さ)に注目させます。また、もっと多くの関連している明確な情報を提供する:人々はどのように法輪功を学びに来たのか?家族、友達を通して口伝、以心伝心で法輪功が良いことを知り、また私や何人かの友達の様に大部分は自分の両親から“これが良いよ”と伝わってきて修煉するようになりました。修煉してから明らかに健康な効果を受益し、更に正直になり、“真・善・忍”に従って徹底的に良い人になるようになりました。この過程と事実が、残酷な迫害に直面している幾千幾万の法輪功学習者が巨大な政治の圧力の下であっても、果敢に立ち上がって本当の話を言い、迫害に反対する基本的な要因であります。 

 そのほか、誰がこのでたらめで、残酷極まりない邪悪な迫害を始めたのか。誰が迫害を維持するために情報を封鎖し、法輪功を謗る大量のうそを作り、散布したのか。誰がいわゆる“天安門焼身自殺”という殺人事件を捏造して法輪功に対する憎しみを作りだしたのか。などなどを人々に、説明します。このことから自然に、この迫害は人々の精神をねじ曲げ、多くの人の良知を壊滅させるものである。更に億万人の法輪功学習者と彼らの家族に対するだけではなく、中国人民と世界中の嘘に毒害されたすべての人々にも波及したからであると結論を出します。 

 できるだけ簡潔に生き生きと全面的に真相を伝える中にで、迫害を起こした元凶の江××はアメリカで起訴された。しかし連邦イリノイ州の法廷は前中国国家主席の江××は国家元首には治外法権があると判決をくだしたが、あなた達はどう思われますか?私達の上訴を支持して頂きたい。心から、また道義上からも私達の努力を支持していただきたいと、人々に訴えます。ここまで説明すると、みんなは最も良い回答をしてくれて、私達法輪功学習者に対し励ましと感謝を表してくれます。そしてこれは全面的に真相を伝える威力をさらに実証します。 

 学習者D:修煉者の心理状態はとても重要 

 修煉者の心理状態を維持することはとても重要なことであると思います:予め予想していた結果のためなのか、それとも本当に生じてきた結果なのか?ただの悪を暴き出すためなのか、それとも本当に衆生を救い済度することを心に留め置くのか?我が身を投げ打って行動する勇気があるのか、それとも冷静で知恵を持って根気よく真相をはっきりと説明するのか?それは、みんな私達が修煉すべきなのです。 

 ほかに学習者の中に、まだ江××を起訴する事件が法を正す中での意義と役割及び修煉者としてどうするべきなのかを根本的に分かっていないという心理状態の人もいます。ある学習者は普段、ただ自分の担当している具体的なプロジェクトだけに関心を持ち、江××起訴案件は法律の専門知識を持った人が、専念すべきものだと思っています。そして自分は江××起訴案件に対して関心が少なく、ただ真相を伝える時の一つの知識として用い、本心から江××起訴案件を重視しないで、支持していません。そして実際このことは全体の力を削減することになります。 

 私達はまた江××起訴案件が法を正す中での意義と役割をはっきりと分かっていなければ、民衆にも江××を起訴する真相をはっきりと説明することが出来ません。法を正す中で現れたいかなる事も、実は皆私達に真相を伝え、衆生を救い済度する機会を

 提供することなのです。そして江××起訴案件も同様だと思います。しかし、私達はこの機会を十分に利用したかどうか、更に本当に説明すべき真相を全面的に、踏み込んで、着実に説明したかどうかを、厳粛に考えなければなりません。 

 学習者E:江××起訴案件に対する最も良い協力を得るには着実に真相を伝えること

 江××が起こしたこの億万人以上の法輪功学習者に対する弾圧は、国際人権法に背いただけではなく、中国の憲法をも深刻に踏みつけました。江××を法に照らして制裁することは、この民族的な大災害を早く終え、邪悪を暴きだして抑制し、多くの騙された衆生を救い済度することに重要な意義を持っています。 

 江××起訴案件はある地区の学習者のことではなく、法律サークルだけの事でもありません。そして単純な訴訟手続の問題でもありません。法律の専門家ではない学習者として、江××起訴案件に対する最も良い協力を得るには着実に真相を伝えることです。そうすれば人々は真相を理解した後で、正しい決定を下すことができます。 

 一つの例を挙げます。去年6月、私は関連している議員達に法輪功と江××起訴案件の真相を伝え、彼らから江××起訴案件の支持を得ようとワシントンへ行きました。出発する前に彼らの事務室に連絡し、返事を待たずに出発しました。午前中ある議員の事務室へ4-5回尋ねたが、結局その議員には会えませんでした。午後になって再度議員の事務室に尋ねると、ちょうど年輩の女性職員が出てきたところでした。私は彼女に向かって、自分はカンザスシティから来た法輪功学習者であると話しかけました。そして1冊の《見証(目撃証言)》雑誌を持って、彼女に法輪功の真相を短く簡単に伝えました。彼女はまじめに聞いた後、私に陳謝し、自分は議員事務室の主管者であると言った。そしてちょっと待ってくださいと言って、事務室の中に入りました。間もなく、私が会いたかった若い議員が出てきました。最初、議員は私に対して自分はとても忙しいので、5分しか話せないと、とてもいやそうに言いました。私は“けっこうですよ”と答えました。そしてまず自分と主人が法輪大法を修煉する中で心身とも健康になったこと、法輪大法が広く伝わっていること、江××が法輪功学習者に対して血生臭い迫害をしていること等々を紹介しました。更に真相の資料—《見証(目撃証言)》雑誌をめくりながら説明を続けましたが、彼女はずっと静かに聞いていました。私は彼女に王麗萱さん母子が迫害により死亡した悲惨なケースを説明しました。そして江××が集団虐殺罪や残虐な拷問罪あるいは反人類罪を犯しているので、私達は江××を起訴したと1字一句で言いました。彼女はすぐに:“よし!”と返事をしてくれて、どうすれば私達を支持することができるのかと聞きました。それ以後、この議員は法輪功を支持する事と法輪功に関連するすべての国会の提案に署名してくれました。 

 この経験は私に先生が教えてくれた話を体得させてくれました:真相を伝える事は一つの万能な鍵であるという。弟子として、先生の言う法理をどの程度まで悟ったか、また私達の正念がどれほどの強さを持っているかが、私達が真相を伝える時の効果や衆生を救い済度することに直接関係します。



 (中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/6/8/76651.html