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“正義を求め—憎しみによる犯罪、拷問と人道に対する罪を制止する”フォーラムがモントリオールで開催(写真)

 【明慧ネット2004年6月20日】(明慧記者の冬娜モントリオールでの報道)“正義を求め——憎しみによる犯罪、拷問および人道に対する罪を制止する”という法律フォーラムが、2004年6月19日にモントリオールのConcordia大学で開催された。“法輪功迫害追跡調査国際組織”と“アムネスティ・インターナショナル”が共同で開催した今度のフォーラムにおける主要な議題としては、法律の手段を通して憎しみによる犯罪、拷問、人道に対する罪を制止し、人類の基本的価値を守り、正義を求めるものである。

モントリオールの人権弁護士Michael Bergmanさんの発言(写真)

 “拷問の犠牲者を支援する国際デー”——6月26日を記念するため、今回のフォーラムは北米の法曹界における数名の知名人を招待した。

 今回のフォーラムはConcordia大学のPeter Stoett教授、ケベックの人権弁護士であるWilliam Hartzog先生とケベックの弁護士であるClive Ansley先生が司会を務めた。

 アムネスティ・インターナショナルの主席で、有名な人権弁護士であるDavid Matas先生は初めに“国外の被害者に対する補償”と“憎しみの扇動と治外法権”に関して発言した。その後モントリオールの人権弁護士であるMichael Bergman先生、オタワの人権弁護士のRichard Warman先生、トロントの弁護士のPeter Downard先生、中国とアジア太平洋研究センターの主任の張而平、アムネスティの人権弁護士であるMark Arnold先生、カートン大学の法学部講師であるPaul Rutkus先生 、米国の弁護士のテリー・マッシュ(Terri Marsh)博士、カナダの弁護士協会のJennifer Khor先生も発言した。法輪功協会の代表であるJason Loftus、かつて中国で親身に迫害を受けた法輪功学習者のJoel Chipkar、中国の留置場で拷問を受けたことのある被害者である王玉芝さんも発言した。

 David Matas弁護士は講演で、「ユダヤ人への殺戮であろうが、現在の法輪功学習者への迫害であろうが、皆憎しみの宣伝から始まったものであり、憎しみの宣伝は拷問や人道に対する罪の中で非常に重要な役割を果たしている」と発言した。中国当局が法輪功に対して行っているでたらめな宣伝は、まさにこの目的のためである。彼は治外法権を無効にすることを通して、中国領事館の法輪功への憎しみの宣伝を有効に制止することができると提案した。現在David Matas先生はカナダで法律手段を通して、法輪功学習者である張昆侖教授の江沢民および各級の“610(法輪功取締り対策本部)”の官員への告訴に協力している。彼によると、江沢民および610の彼の追随者を含め、22名の拷問に参与した者を法律に照らして制裁したいという。

 トロントの弁護士であるPeter Downard先生はカナダの法廷で、トロントの中国領事館の副総領事である潘新春の誹謗案を評論した時、「この事件から、憎しみを扇動する外交官に対して治外法権は適用しないことは明らかです」と発言した。

 中国元国家主席の江沢民による大規模な法輪功学習者への迫害を例にして、米国の人権弁護士であるTerri Marshは彼女のスピーチで、職権範囲の外において、個人のことで大量虐殺罪(ジェノサイド)を犯した元国家元首は治外法権を持つ資格がないと、指摘した。

 江沢民の扇動した法輪功への憎しみ、およびその憎しみが来たした迫害と拷問を受けたことがある法輪功学習者のJoel Chipkarさん、王玉芝さんは、自分が体験した迫害を語った。また、二人さんは「勇気を出して、表に出てきてこれらの憎しみの扇動と迫害を積極的に制止することは、誰もが回避できない責任である」と発言した。

 100名あまりの政府官員、弁護士、教授およびNGOの代表が当該フォーラムに参加した。多くの当地の大学法学部の学生も当該フォーラムに参加した。元カナダの難民および移住者の弁護士は会議後、「今回は国際法律を学ぶ貴重な機会です。特に国際社会において、如何にして法律を用いて迫害・拷問を制止させ、人道に対する罪を犯した元凶を裁くかは非常に意義があるものである。」今回のフォーラムはカナダアムネスティ、Concordia大学を含む10団体余りのNGOからの声援を頂いた。


 (中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/6/20/77530.html