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残虐な体刑の真相を知られることを恐れ、中国政府は再び国連による調査を遅らせた(写真)

 【明慧ネット2004年6月18日】(明慧記者)国連の残虐体刑特別調査委員が間もなく今月月末残虐な体刑を調査するため中国へ行くところで、中国政府は再びこの調査を遅らせた。中国における残虐な体刑についての国連による調査計画はもう十年も話し合った。ところが、中国政府はまたもっと多くの準備時間を要することを表明している。関係アナリストの話によると、様々なルートを通じて法輪功修煉者に対する残酷な虐待の情報が伝えられてきたため、中国政府はいくら時間をかけて準備しても真相を覆い隠すことは出来ない。

 * 中国当局はさらに多くの準備時間を要することを表明した

 AFP通信とBBCの6月17日の報道によると、国連の酷刑調査担当の一人の専門家は今月月末中国へ異なる部門を調査に行く予定だが、中国政府は未だに関係役人の休暇を理由に、訪問の日程を遅らせていた。中国当局のこの行為は人権組織から批判され、国際協力への北京の承諾対応に質疑されている。

 報道によると、国連の酷刑特別調査員による中国訪問の計画は既に十年近く議論されてきた。国連の専門家Theo van Bovenは今月末彼として初めての中国に対する調査訪問を展開するため、中国へ出発しようとしたところ、北京から突然もっと多くの準備時間を要することを理由に、訪問を遅らせられた。

 もう一つの延期の理由として、中国政府は、十分準備することでこの訪問を如何に重視しているかということを表そうと意味しているそうである。しかし、Theo van Bovenはこの延期について遺憾の意を表明した。それと同時に、中国外務省のスポークスマン章啓月も6月17日に国連専門家の中国訪問日程を遅らせたもう一つの原因はあいにく多くの政府役人が休暇中で、また他の技術上の問題で、訪問日程を遅らせることを提案したと言ったわけである。

 * はたして本当に誠意があるのか

 BBCの報道によると、米国に本部がある人権組織“中国人権”は、「酷刑特別報道員が中国へ出発する直前に、中国政府が再び訪問を遅らせたことは、国際協力に中国政府の誠意を疑問視せざるを得ない厳粛な問題である。」と表明した。また、“中国人権”は北京当局に具体的な訪問日程を定め、誠意を示すよう要請した。

 BBCの北京に駐在している記者林慕蓮の話によると、Theo van Bovenは事前通知なしで拘留センターを視察し、また、監視なしで囚人にの対面することを希望している。その条件が満たされなければ中国を訪問しないことを表明した。

 実は、1995年には国連の酷刑特別報道員がは中国訪問を要求していた。また、中国からも1999年に訪問の受け入れを表明していた。しかし、訪問の範囲についての食い違いで訪問がを実現できなかった。

 * 昨年専門家より中国政府に六回手紙を送り、酷刑の現状を報告した

 大紀元網の報道によると、七十才の国連の酷刑問題特別調査員Theo van Bovenさんは今年三月に国連人権委員会に彼の年次報告書を手渡し、同時に中国への旅行を宣言した。

 Theo van Bovenさんの年次報告書には420ページに及んだ酷刑と虐待に関する簡略版報告を含め、世界中115カ国の酷刑情況を収録していた。中でも、中国に関する部分は一番長く、130を超える虐待案件を収録していた。その中で100件以上が法輪功に関連するものであった。この報告書は2004年3月23日に正式に出版された。

 Theo van Bovenの話によると、彼は2003年に少なくとも六回中国政府に手紙を送り、彼が把握した中国刑務所における酷刑濫用の情況を知らせた。

 去年6月4日に、彼は手紙で「水牢」という酷刑の存在を中国政府に告知した。これは中国刑務所で使用されているこの酷刑で、裸になった人が小さい鉄筋籠に鍵をかけて入れられて、周りに隙間無く鉄くぎを全部敷き詰めた。そして、籠を地下の暗室の汚水池に沈ませ、水浸けは被害者の胸あるいは首まで及ぶ。この状態で何日間かあるいは数週間放置され、大小便も汚水の中で排泄する。

 酷刑問題報告書を起草する事務室の話によると、この酷刑報告書に収録された案件はすべてではなく、まだまだ沢山の酷刑案件が含まれていない。これらの案件に使われた酷刑には、暴打、鞭打、吊刑、食事を与えない、睡眠させない、体に氷水あるいは熱湯をかける、高圧電撃等がある。

 *G8会議中に法輪功修煉者による酷刑デモンストレーションの模擬実演が注目を集めた

 中国政府は国連酷刑調査員の中国への調査を阻止することができたとしても、人々による法輪功修煉者への酷刑を濫用する江氏集団に対する暴露を阻止できない。

 6月8日から10日までのG8会議中、反酷刑展はあらゆる方面の注目を集めた。今回の第30回G8会議はジョージア州のSavannah市と著名リゾート地海島シーアイランドで行われた。世界中のメディアが注目するこの場所で、百名以上の法輪功学習者は反酷刑迫害展示会を行い、メデイアの注目を集めた。少なくとも30社以上のメデイアが直接インタビューした。

中国刑務所における酷刑の一種 小さな籠に閉じられた修煉者
指に竹串べらを打っている 死のベッドという酷刑

 Brunswick市の市長は一日2回も反酷刑展に足を運び参観し、市のラジオ放送番組で聴衆に法輪功修煉者による反酷刑展を紹介した。警察署長官は反酷刑展の説明を聞いた後、直ぐ他の警察官を呼んできてこの展示会を見させた。多くの市役所の役人、警察官、また警察官の家族もこの展示を見て相当驚かされていた。

 警察官の一人は、“われわれが中国の警察に手紙を書いて、この野蛮な行為を停止させるよう、全力で貴方達の正義の行動を助けましょう。”と表明した。

 Savannah市に住む弁護士、ビア-ディルさんは、法輪功修煉者によって中国で起きている法輪功学習者に対する酷刑迫害情況をSavannah市民に知らせたことにを感謝した、”我々皆がこの酷刑展示会に驚いた”。


 (中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/6/18/77375.html