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中国シドニー領事館に国籍権を奪われた経緯(写真)

 文/オーストラリアシドニー学習者 黄佳珍

 【明慧ネット2004年7月8日】私は中国科学院の世界経済研究生クラスを卒業した中国公民です。1997年仕事でオーストラリアに来てから、現在シドニー市に在住し、自分が好きな児童教育事業に従事しています。

 2002年7月17日午前11時50分、中国領事館へ旅券の延期申請に行きました。旅券延期申請書を記入し、各申請書類を提出し、20オーストラリアドルを納付しました。引替証の番号は150387番で、旅券の交付日は7月22日でした。(写真を参照)

旅券 引替証

                      
 しかし当日の午後3時ごろ、領事館の楊領事から電話があり、「いくつか確認する必要があります。」と言われ、「いつオーストラリアに来たのか?法輪功を学習しているのか?なにかの幹部ではないか?」などと聞かれました。(私はDarling Harbor煉功点の連絡人です。)「私たちに幹部という考え方はなく、ただボランティアをやっているだけです。」と彼に答えました。

 「あなたの自宅電話は******番ですか?」と聞かれたときは、本当に驚きました。「どうして私がDarling Harborに住んでいた時の電話番号を知っているのですか?」と聞きました。彼は答えず、「あなたが引っ越した後は、誰が引き継いで煉功点の連絡人になったのですか?彼女の名前と電話番号を教えて、英語名でもいいです。」と繰り返して問い詰めました。私が、これは旅券の延期と関係のないことだと指摘すると、彼は諦めるしかありませんでした。

 2002年7月22日、電話で楊領事に旅券のことについて尋ねたところ、答えは「以前はこのような事例を扱ったことがないので、更に検討する必要があり、電話を待ってください。」ということでした。

 2002年8月6日午前11時30分、もう一人の同修と一緒に領事館に旅券を取りに行きました。窓口で引替証を提示すると、女性職員はたくさんの旅券から探したけれど、私の旅券は見つからなかったので、「だれかから連絡がありましたか」と尋ねました。「楊領事から電話がありました。」と答えました。すると、彼女はどこかに電話して、「午後2時30に侯領事はあなたと面談するつもりです。」と言いました。午後2時30分、領事館2階の会議室で侯領事と会いました。侯領事は単刀直入に「法輪功学習者ですか?聞く所によると、だいぶ前から始めて、毎日やっているそうですね。」と聞くので、「その通りです」と答えました。侯氏は続けて「今でも我々はあなたと交渉したいのですが、もし自分がやったことに対して明確な態度があれば、もし今後法輪功を学習しないと約束し、我々にそのように説明できれば、もしあなたがそのように声明できれば…… (彼は、旅券の延期が可能だと言葉をにごした。)。もし今までの態度を堅持すると、これ以上の話はありません。」と話しました。私はどんな約束もしないと明言し、そして法輪功は50ヵ国に広く伝わり、オーストラリアでの学習は自由であり、政府に保障されていることを説明しました。しかし侯氏は「あなたは中国公民で、中国の法律に基づいて、現在法輪功は人民代表大会の立法によってx教と指定され、すでに正常な一般の社会活動あるいは宗教活動とは認めていません。」と言いました。同修が「実は法輪功は法律が制定される前にすでにx教と指定され、立法はその後の追加です。」と指摘しました。

 彼はこれ以上話しても私が動揺しないと分かり、面談を終わらせようとしました。私は旅券が延期できない以上、返してくれるように要求しました。「旅券を返すのは無理です。すでに押収しました。」と言われました。「なぜ?」と聞いたら、「ここは中国で、旅券は個人の資産ではないと旅券の最後のページにはっきりと書いています。」と言われました。私たちは旅券を見たいと要求しましたが、許されませんでした。侯氏は最後のページをめくって「すでに海外に定住した公民は、迅速に……旅券を紛失した場合は現地の警察あるいは中国外交機関及び領事機関へ報告すること。」と読み上げました。私たちは「旅券を紛失していないし、没収するなら法律の根拠を提示してください。」と要求しました。侯氏は「現在の国際法によると、旅券は国の資産であり、国はそれを取り上げる権限があります。」と言い続けました。

 このようにして、外国の国籍も取得していないし、中国の国籍を放棄するように申請したこともないのに、ただ法輪功を続ける権利を放棄しないというだけで、中国シドニー領事館は事実上私の中華人民共和国国籍と中国公民としての身分を奪いました。私は1996年から法輪功を学習し始め、心身とも健康になり、人生の真の目的は返本帰真であることを知りました。以後、名利に淡泊になるように自分に要求し、いつも他人の立場から配慮しています。私が経営している幼稚園はますます繁盛し、子供たちからの敬愛、親たちからの信頼、教師たちの尊敬を得ています。このすべては法輪功の「真・善・忍」の教えの結果です。近二年間、中国公民であることを証明できる法定証明文書がないため、一歩もオーストラリアから出ることができませんでした。この件について、オーストラリアの新聞社、地元の市長等が中国領事館へ手紙を送り、「旅券を返し、人権を尊重する」ように求めてくれました。しかし、領事館からは何らの返事もありません。


 (中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/7/8/78914.html