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【明慧ネット2004年7月30日】アイルランドに留学していた法輪功学習者の劉峰さんは、積極的な救援の結果、中国での4年半の不法拘禁生活を終え、奥さんとともにアイルランドに戻りました。7月29日、劉峰さんは所在大学で記者会見を行い、無事に帰還できたことに関心を持ってくれた社会各界に感謝の意を報告しました。
劉さんは1999年末、休暇を利用して帰国した際に、当時の中国首相朱熔基に請願書を提出し、法輪功への迫害を止めるように呼びかけたことによって、逮捕され、15日間の拘留を科せられた。釈放された時、パスポートを没収されました。
2002年5月、劉さんは結婚し、新たにパスポートを申請してアイルランドに帰ろうとした時、再び拘束され、大連市姚家拘置所に入れられた。 そこで何の理由も告げられないまま8ヶ月間監禁されました。それから2年間の労働教養を言渡されて、大連労働教養所に入れられました。長期の精神と肉体の虐待により、劉さんの健康状況が日増しに悪くなり、意識を失ったことが度々起きるようになりました。そして、医療を受けさせるために劉さんは仮釈放されました。
その間に、アイルランドの法輪功学習者、各大学や人権組織、政府関係者等が、劉さんの情況に強い関心を持ち、根気よく救援活動が行われました。
2002年末に、アイルランド全土のアムネスティ会員が、一年一度の葉書郵送活動の題目として中国で迫害されている法輪功学習者の劉峰さん、楊方さん、林澄涛さんの救援を選びました。アイルランド外務大臣宛に迫害されている以上三名の法輪功学習者の救援を呼びかける葉書が全国から5000枚集まりました。2003年の初め、アムネスティのアイルランドの代表Sean Loveさんは法輪功学習者の代表と一緒にこれらの葉書をアイルランド外務省の海外発展部長Tom Kittさんに手渡しました。
2002年から2003年の間に、法輪功学習者はダブリンの各大学学生会、及び、全アイルランド学校連合会とともに数回の集会とパレードを行い、劉峰さん、楊方さんの救援をアイルランド政府に呼びかけました。
2004年、全アイルランド学校連合大会は決議書を採択し、中国政府に法輪功学習者への迫害停止と劉峰さん、楊方さんをアイルランドに戻すように求めました。
2004年2月、ダブリン市の三つの郡は決議書を採択し、劉さん、楊さんをアイルランドに戻し留学学業を完成させるように中国に要請しました。
そして、数年来、アイルランドの一部の国会議員はアイルランドの首相及び外務大臣に要望を提出し、劉峰さん、楊方さんを救助を求めてきました。
2004年2月、EU(ヨーロッパ連盟)と中国の間に人権対話を行い、アイルランドの代表は正式に劉峰さん、楊方さんの問題を提出しました。
2004年4月、アジアとヨーロッパ外相会議はアイルランドで行われ、会期中、記者会見の際に、アイルランド外務大臣のBrian Cowenさんは真剣に劉さんと楊さんのことについて記者の質問に答えてくれました。
2004年5月11日、中国の温家宝首相がアイルランドを訪れました。当日、アイルランド議会の人権委員会は法輪功問題の公聴会を開き、三名の法輪功学習者が発言しました。そして人権委員会は緊急動議を採択し、当日の夜、中国の首相と会談する時に劉さんと楊さんの問題を提出するようにアイルランド首相に求めました。翌日議会でこの問題について答申した時、首相は“積極的に努力したし、外交的な成功を得られた”と述べました。
その後、間もなく中国駐アイルランド大使の沙海林氏はアイルランド学校連合会の代表に会談を申し入れ、会談の中で、沙海林氏は“この二人の学生自身がアイルランドに戻りたくない”と説明しました。学校連合会の主席は“もし彼らが戻りたかったら許可されますか”と詰問しました。沙海林氏は“劉峰さんなら帰っても良い”と答えました。
数多くの人々の積極な救援活動の末、アイルランド司法省は劉峰さん夫妻に特別査証を発給しました。そして、二人は7月25日に無事にアイルランドに戻りました。
今回の救援の成功により、平和、正義の力の強さは再び実証されました。と同時に中国で行われている卑劣な迫害事実がもう一度世界の人々の前に曝されました。
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