自分の行動に責任を負い、善悪には応報があるというのは、決して迷信ではない
—法輪功学習者が旅券を奪われた後に中国領事館へ送った手紙—
文/旅券を奪われた法輪功学習者
【明慧ネット2004年8月14日】
尊敬する領事、
こんにちは!
前回の手紙に続いてあなたにこのように書いて郵送することができました。私はこのようにするのは二つの理由があるからです。ひとつは、他人の身になってあなたの困難、あなたの立場、そしてあなたが私と私の家庭を傷つけるようなことがないようにと願うからです。私はずっとあなたを尊重しています。すべての人には尊厳があるのですから、他の人を尊重するのは自分を尊重すると同じなのです。
もう一つの理由があります。これは事実です。法輪功学習者はこれまで中国政府に反対をせず、中国の法律にも背いたこともありません。事実、中国政府の中でも相当数の人が法輪功を弾圧することに反対し、本人あるいはその家族は法輪功学習者です。お気づきかもしれませんが、法輪功学習者の各方面の情況を反映するサイト“明慧ネット”は外部のメディアの報道あるいは評論を転載する時、その中に“中国政府が法輪功を弾圧する”などの字がある時、いずれも括弧付けで 「江沢民と610組織」を 明記しています。きわめて少数の者が権力を利用して、異常な心理状態で、残酷非道な“政策”で、完全に国際法と中国の憲法に背き、多くの法輪功学習者に行った犯罪に対して全世界の学習者は反対しているのです。この鎮圧こそが、中国政府と中国人民を苦しめ、中国政府と中国人民を苦境に陥れている元凶なのです。
ある人が「法輪功学習者は中国政府に反対して、中国の法律に背いている」と思いこみ、これがまさにデマとなったのですが、うそは百回言われても真理になるわけではありません。国家主席だった劉少奇を打倒した文革時に似ていて、彼は「売国奴、スト破り」だと言われましたが、本当にそうでしょうか?(訳注:文革後、劉少奇の名誉は回復され、再評価された) 法律に基づいて陳情に行って、国家の指導者に自分が法輪功を修煉する真実の情況を反映するのは違法ですか? 「法輪大法が素晴らしい」と言っても違法ですか?「真、善、忍」と書かれてある横断幕を掲げても違法ですか?全世界の人々に法輪功学習者が受けた迫害の真実の情況を伝えても違法ですか?今まで、学習者が「誰々を打倒する」あるいは「誰々を覆す」を言ったことはありません。警官に罵倒されと酷く殴打されても、言い返して、殴り返しにいく学習者はいませんでした。このような善良で、誠実で、「罵倒されても言い返さず、殴打を受けても殴り返したりしない」良い人を目の当たりにして、本当に心を動かさないのでしょうか?法輪功を弾圧する違法性に言及して、すでに多くの法律界の人士が深く分析、評論しました。ここでは繰り返しませんが、事実を少しご紹介しましょう。1999年7月20日、天地を覆い隠すほどの法輪功迫害運動が始まりましたが、1999年10月30日の人民代表大会の「法律の制定」では「X教組織を取り締まって、X教を処罰と取り締まる活動の決定」を出したのです。つまり弾圧が先で、法律の制定が後になってしまったのです。しかも、法律は以前の行為を遡及することはできないのです。こうしたことは最も基本的な法律常識であるはずです。
私は、事実に背いた話をでっちあげることなどできず、ペテンの手段を使ってどんな取引もしたくないのです(しかし海外に住む中国の公民としては、自分の身分を証明する中国の旅券を持つことが生まれながらの最も基本的な権利です)。これは私の信念に合わず、私の人格も侮辱しているのです。特に現在の残酷な現実——「2001年10月末に、中国共産党政府の内部の統計によって、逮捕中の法輪功学習者の死亡人数はすでに1600人に達し、全国に不法に刑罰を言い渡された法輪功学習者の人数は少なくとも6000人にのぼり、不法に労働教養を受けた人数も10万人を超えて、数千人が強制的に精神病院に送られ、中枢神経を破壊する薬物を投入され、多くの学習者が各地の‘洗脳クラス’まで連行されて、精神的な虐待を受けた。いわゆる‘法律を執行する人’による殴打、体罰と財産を没収するなどの詐欺行為を受けた学習者はもっと多くいる」—を前にして、私は更にこの人間としての最低のアンダーラインをしっかり守らなければならないのです
労動教養所の中から九死に一生を得て出てきた法輪功学習者が言うには、毎日、その中では学習者は生命を失う可能性があるということです。現在、私の親戚は中国の労動教養所に拘禁されて、この善良で、純朴な親戚に再会できるかどうかわかりません。私は法輪功に対する残虐な体刑、侮辱がすべて真実ではないことを望みたいのです!ここ数年以来、法輪功学習者がしきりに呼びかけてきたのは、すべての拘禁された学習者を釈放して、凶悪犯を厳重に懲罰することだけなのです。私はこれに役立つことにすべて賛同して、自分の力でできることならなんでもするつもりです。国を愛している中国人は中華大地で起きた大災難ができるだけ早く終わることを望んでいるのです。1992年以来、法輪大法は全世界へと広がって、法輪功学習者は善良で、率直な胸懐が世間の人の目に明らかになりました。しかし、ここで問題なのは、法輪功学習者が良い人であることを知っているのに、悪意を持って陥れようとたくらむその悪人ら(あれらの主謀者、あれらの手下、法輪功学習者の鮮血の暴力を行う者の集団)が、その責任を逃れ。懲罰を受けないでいるのです。このままでは、世の中に正義と真理がなくなってしまいます。
ネットの上に二つのニュースが載ったのをご存じでしょうか。一つは、2003年11月26日、全世界江沢民公判同盟は、ハーグ国際裁判所首席裁判官に世界各国での江沢民起訴に関する書面資料を手渡し、江沢民を審判するよう要求しました。もう一つは、2003年11月20日、ドイツ法輪功学習者が連邦最高裁判所に訴状を提出して、江沢民を起訴しました。法律学の専門家である于浩成先生が言ったように、“‘善には善の報いがあって、悪には悪の報いがある’は決して迷信ではなくて、これは歴史の法則に適っているのです。チャウシエスク、ミロシェビッチは最後に法廷に送られ、中国の独断の独裁者も同様な結末を逃れることができないのです。……あれらの(訳注:迫害に加わった)警察官について言えば、命令を受けて事を進めただけだとは言えないのです。今、あなたはそれが間違っていることを知り、またその場に行ってそのことをすれば、あなたは明らかに責任があるのです。」同時に、これは依然として弾圧運動に加担する人々にとっても警示なのです。すべての人は自分がやったことに責任があるのです!
ここ数ヶ月、私と私の家族は私の旅券が更新を拒まれたため、精神的に受けた圧力はかなり大きい。こんなに大きい圧力の中で生活していくのは容易ではない。自分の良心のため、そして国内で残酷な迫害を受けている幾千幾万の法輪功学習者の生命と信仰の権利のために、私達は恨みも後悔もしない。あなたのお力添えで私に旅券を更新してくださることを望んでいます。
あなたの理解と助けを懇切にお願い申し上げます!
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/8/14/81727.html) |