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駐オーストリア中国大使館、法輪大法学習者に圧力を加え、旅券の延期を拒否

 【明慧ネット2004年8月6日】オーストリア法輪大法情報センターの2004年7月30日付け報道によると、経済情報学科修士の王泳さんの駐ウィーン中国領事館に申請した旅券期限の延期が2004年7月21日に拒否されたそうだ。王泳さんは今年32歳で、1993年からオーストリアに居住している。中国領事館に旅券延長を拒否された原因は、王さんが法輪大法の修錬者で、そして定期的に駐ウィーン中国領事館の前で行われる法輪功犠牲者の追悼会に度々参加し、中国での法輪功弾圧停止を呼びかけているからだ。王泳さんは中国領事館に対し拒否理由の書面回答を要求しているが、この要求も中国領事館に拒否されている。もし王さんが中国に帰ることにでもなるとしたら、逮捕され刑務所に入れられ虐待を受ける確率は非常に高い。

王さんと夫人と生まれたばかりの長男



 * 法輪功への迫害の魔手をオーストリアまで伸ばす

 オーストリアで生活している中国人が法輪大法の修錬者のため、および中国の法輪功に対する迫害停止を呼びかける活動に参加したため、旅券の延期を拒否された事例は始めてである。王さんのオーストリア人妻と2ヶ月になる長男も江沢民集団の海外での法輪功への迫害の存在をその身で実感している。

 人権組織“脅迫されている民族のために”が、2004年7月28日駐ウィーン中国大使館へ送った手紙では「王さんが法輪功を修錬しているだけで ─ 彼には同様に信条と言論の自由があるはずだが ─ 彼の旅行の自由が剥奪されるのは理にかなわない」としている。

 「中国大使館の職員との談話の中で、皮肉なのは、彼らは中国で法輪大法学習者への残酷な迫害はありえないとしながら、自分自身が今やっていること(旅券の有効期限の延長を拒むこと)は、とっくに正常な仕事の範囲を超えており、これこそが迫害であることを認識していないのである」と、王さんは話している。

 * 旅券の有効期限の延長を拒絶するのは、常用手口である

 中国以外の国で中国人に対して旅券期限延長を拒むのは中国領事館がよく使う常套手段である。それによってこれらの中国人に外国での生活に困難を与え、彼らを強いて中国に帰らすのが目的であるのだ。ヨーロッパの他の多くの国でも、旅券の期限延長が拒まれるといった事件がすでに発生している。このような事が今オーストリアでも発生しているのである。旅券の有効期限の延長が拒まれることは、王さんにとって彼は国籍のない人になることを意味する。中国人なのに国籍を証明する証明書がなく、他の中国人のように自由に旅行することもできないのだ。ほかにも法輪功を修錬しているため迫害を受けた実例が数年前にもあった。イギリスで生まれたばかりの赤ん坊が、中国籍の両親が法輪功学習者であるため旅券の発行を拒まれたのである。その両親が中国人なため、この赤ん坊もイギリスの旅券を得ることができなかった。したがってこの赤ん坊は生まれたと同時に国籍のない人になってしまい、彼はイギリスから出ることができないのである。

 オーストリアの本国の国民さえも江氏集団の法輪功に対する迫害を感じたことがある。例えば、2年前に、サルツブルグ在住のオーストリア国民二人が中国旅行ビザを拒否されたことがあった。理由は中国領事館が、彼らが法輪功学習者であるとの情報を把握したからである。彼らのビザ申請および航空券手配の代行サービスを承っていた旅行社はこれに対して非常に困惑した。それはオーストリア国民が中国旅行ビザを申請し、拒否されたのは初めてだったからである。

 * 王泳さんに関して

 王泳さん、32歳、中国籍、ウィーン大学の経済情報工学学科を卒業して、そしてこの学科の修士学位を獲得。現在オーストリア籍の奥さんと2ヶ月の長男とウィーン新市街に在住。オーストリアの永住許可を有する。

 2004年9月10日に旅券の期限が切れるため、王さんが2004年6月30日に駐ウィーン中国領事館に旅券期限延長の申請をした。7月7日、彼が中国領事館にパスポートを取りに行ったとき、必ず中国からの知らせを待ってからでないと、彼の旅券はまだ返せないといわれた。その後何度も尋ねた結果、7月21日にやっと返答を得た。しかしその返答とは、彼が法輪功学習者であり、迫害停止の呼びかけの請願活動に積極的に参加しているため、延長を許可できないとのことだった。

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/8/6/81140.html