元オリンピック・メダリストの悲哀
【明慧ネット2004年8月30日】陶ル(ルは璐)娜は、2000年シドニーオリンピックの女子10メートル・エア・ピストルの優勝者だ。そのメダルは中国代表団があのオリンピックで取った最初の金メダルだ。今回のオリンピック最初の金メダル獲得者、杜麗の笑顔がまだ人々の目に焼きついている中で、かつての一つ目の金メダルの獲得者——陶ル娜は、満面の涙の画面だけを人々の心に残した。女子10メートル・エア・ピストルの金メダルを失ったのは不思議ではないが、しかし陶ル娜が決勝戦に残れなかったのは大変な意外だ。予選で彼女は41人中後ろから3番目だったが、これは更に人々を驚かせた。射撃チームの監督の許海峰は繰り返し彼女の状態が悪いと言い、「不調の原因はとても複雑だ」と言っている。原因は何なのであろうか?これについては諸説紛々である。
4年前に陶ル娜が金メダルを奪い取り、時の人となったとき、彼女は中国のメディアに利用され、反法輪功に利用されていた。あの時、中国のメディアは虚偽の情報を撒き散らし、大変酷いものだった。当時、陶ル娜が記者の取材を受けマイクに向かって話したとき、彼女の最初の話を聞いて、私は本当に彼女にとって惜しいことだと思った。
そのとき私はこう思った。「彼女の今後の将来の夢は泡のように消えてしまうだろう」。やはり予想通りだった。
陶ル娜は頻繁に海外での試合に参加しているので、法輪大法が国内で不法に迫害を受け、また国外では大変な速度で伝え広まっていることを、彼女は各種のルートを通して知ることができる。同様に、シドニー・オリンピックの期間中、オーストラリアの法輪功学習者は、中国大陸で行われている法輪功への迫害の真相を各国選手に知らせるため、各種の活動を行っている。陶ル娜を含めて、中国の選手、監督及びその他代表団のメンバーは全てこれを見ている。彼女は正義を堅持し続け、法輪功にためにこの不合理さを指摘するべきであった。しかし、彼女は、様々な法輪功を中傷する話をした。悲しむべきことだ!
今年の夏、平和と友好の象徴であるオリンピックの聖火が、その発祥地であるアテネに帰って来た。陶ル娜の身の上に発生した事件は、人々に警告を与えている。善には善の報いがあり、悪には悪の報いがある。善を持って大法に接するなら、福報があるだろう。
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/8/30/82911.html) |