日本明慧


特異な病気に罹り、貴重な書物を獲得(写真)
--- ある一人の伝統書画コレクターの修煉ストーリー

 文/台湾の法輪功学習者

台湾最高裁判所、検察署の検察最高長官である盧仁発夫婦、関税総局の前総局長である詹徳和夫婦も揃って名画を鑑賞に訪れた

台湾台南県県立文化センターにおいては、中学生がグループで絵画展を鑑賞に訪れた
台湾台中地方裁判所の検察長である張守煌氏は地方裁判所の同僚と共に絵画展を鑑賞 台湾花蓮遠来ホテルにおいて展覧会の様子


 【明慧ネット2004年9月7日】絵画のコレクターや愛好家も、今ではそれほど少なくありません。でも、収集した作品を無料で展覧会を行うのは、唯一オーストラリアの収集家戴美玲さんだけでしょう。戴美玲さんは書画をいっぱい入れた旅行用の袋を背負って、台湾を、南から北へ、西部から東部へとまたにかけ、何回もの無料展覧会を行いました。なにが彼女をこのような気前の良い行動をとらせ、とても貴重な名家の伝統的名画を皆と分かち合うようにさせたのでしょうか?

 * オーストリアに移住して変な病気に罹り

 戴美玲さんは、60歳、気質が優雅な女性で、しっかりとした表情、いつも微笑んでいる口元は、とても彼女がハイクラスの収集家であることを感じさせず、かえって、彼女のちょっとしたユーモアは、小さな女の子のような面白おかしさを感じさせた。戴さんは小さい時から体が弱く病気がちで、1989年、上海からオーストラリアに移住した後、仕事のストレスと新しい生活に順応できない為か、特異な病気に罹ってしまった。医者からは「この病気は極めて稀で、根治はできない」と宣言されてしまった。その後、数年間、戴さんは朝晩、公園で太極拳を一緒懸命やるほか、積極的に名医を訪ね、最終的には世界レベルの名医でさえ「彼女の病気に対しては手の施しようがない」と、さじを投げられてしまった。病状は更にますます深刻になって座ることができなくなり、呼吸困難のため、呼吸器に依存するようになった。1997年3回目の入院時には、戴さんは生命が間もなく果てると感じ、息子の戴東尼さんに死後の事を用意するようにと言いつけた。

 *絶望の時、貴重な本を獲得

 生・老・病・死は人間が左右できないものだと分かった戴美玲さんは、絶望の時、同じ病棟の人に「法輪功をやってみませんか?」と誘われ、やってみても大丈夫だと思い、承諾した。翌日、その人から一冊の《転法輪》が渡された。戴さんは病床に横たわって読み始め、読んでいるうちに、「これこそ、一生ずっと探していた天書(神様の著作)だ」という考えが突然湧き出した。それで、戴さんは早く退院して法輪功の修煉を始めようと決意した。数日後、医者が彼女の病状が突然好転したことを見て、退院することを許した。家に帰った翌日、戴さんはオーストラリア、シドニーの煉功点(注:公園などでみんなが集まって煉功する場所)を見つけ、修煉を始めた。何日か経つと、体が回復し、薬を飲む必要がなくなってしまった。

「法輪功が二回目の生命をくれた」と、戴さんはそれぞれの公な場所でみんなに自ら体験した奇跡を伝えた。

 *功法の修煉、心性の修めに励む

 体が回復した後、彼女は更に積極的に煉功点に行き、同時に自身の利益を受けた状況を周囲に伝えた。その後、法輪功を学びたい人はますます多くなって、もっと多くの人にも受益できるよう、彼女はいっそ自分の家で九日間の法輪大法の勉強会を行い、ボランティアで法輪功を教えた。同時に、息子の戴東尼さんも一緒に法輪功を修煉し始めた。二人の修煉者に不一致が起きた時は、互いに内に向かって自分の間違いを探し、家庭の雰囲気は更に和やかになった。 

 また煉功点では、戴さんの心性を高めさせることも度々あった。当時彼女は煉功点のボランティアの指導員で、ある時、煉功点で騒動を起こし、更に戴さんに暴力を振舞う人がいた。戴さんは我慢したうえ、その人に感謝し、彼が自分の不足を探し当て、心性を高める機会をくれたことにお礼を言った。 

 *真相を伝えるため拘禁された 

 1999年7月、中国大陸で江沢民の嫉妬心により、法輪功は中国大陸で弾圧され、大陸における1億の法輪功修煉者は理不尽にも迫害された。自分が法輪功からの受益者としての深い体得を以って、戴さんは、4回も中国大陸に帰って、指導者に法輪功の真相を説明した。中国の官吏に法輪功修煉者はみな「真・善・忍」に従う良い人であることを伝えようとした。しかし4回も拘禁された。4回目は45日間拘禁され、戴さんは23日間断食し続け、中国の警察が人権を侵害する行為、および不法な拘禁に抗議した。結局戴さんはオーストリア公民のため、中国政府にオーストラリアに返された。 

 *名画を背負って世界を周遊

 戴さんは自身も不法な迫害を受けた後、以下のことを考えた。中国大陸の幾千幾万の法輪功修煉者が「真・善・忍」を堅持するため拘禁され、強制労働され、残虐な拷問を加えられ、しかたなく路頭に迷い、一家離散されるなど、様々な残忍悲道な迫害が中国大陸で行われているが、意外にも世界の多くの人は真相を知らず、傍観している、あるいは法輪功に対して誤解をしている。彼女は全世界の人々に、この悲惨な事実を伝えることを決心したが、どのようにこの願望を実現できるのか? 

 この時、戴さんは画家齊白石さんの孫娘——中国大陸の画家齊秉淑さんは、健康な体になろうとし、法輪功を修煉し、「真・善・忍」を堅持するため、1999年北京で逮捕され、精神に問題がないのに精神病院に連行され、強行に精神を破壊する薬剤を注射され、その後また労働教養所に監禁され、今なお、行方が分からないことを知っていた。戴さんと息子の戴東尼さんは多くの名家の伝統書画を収集していて、その中には齊白石さんの書画も少なくない。 

 ある日戴さんに良いアイデアが浮かんできた。「自分が秘蔵した書画を人々に鑑賞させ、人々に齊秉淑さんと大陸の法輪功修煉者が不法に迫害されていることを重視するよう呼びかけよう!」と。無料の展覧で、人々に中国五千年の伝統文化を現し、「真・善・忍」という無私な精神を実践し、全世界の善良な人々に法輪功の真相を理解させ、共に中国大陸で発生している迫害を制止するよう呼びかけよう。 

 彼女の第一回目のステージは、新聞社と友人の誘いに応じて、台湾であった。台湾での7ヶ月の間、20回の無料の展覧会を行い、社会の各階層で広大な反響を呼び、同時に彼女の奇跡的な人生経験により、台湾では津々浦々に知れ渡っている伝奇的な人物にもなった。 

 数百キロの重い旅行用の袋を背負って、戴美玲さんの次のステージはアメリカであった。真理をかたく信じること、広範な迫害を受けた法輪功修煉者への支持により、彼女は旅行中の疲れと展覧会を準備する艱苦を無視し、道義上後退はできない。法輪功の真相を伝える、伝統の中華文化を広める、「真・善・忍」の精神を現す神聖な旅に一歩一歩足を踏み入れ続けている。




(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/9/7/83575.html