日本明慧
|
文/遼寧省の学習者 【明慧ネット2004年11月10日】遼寧省の法輪功学習者の張汝成さん(男性、33歳)は、遼寧省凌源刑務所(通称:凌源一監)に拘禁されていたが、2004年6月3日看守により、3本の15万ボルトの電撃棒を使い30分間もの間電撃された。張さんの顔は、電撃により変形し、両頬とあごが異様に腫れ上がり、唇は水泡だらけとなり、その傷痕から滲みだした体液が床へとしたたり落ちたという。 当時の状況について張さんは、「電撃された瞬間、頭の両側と正面を3個の鉄槌で、同時に猛打されたような感じであった。耐え難い激痛が走り、叫ぼうとしたが口を開けることもできなかった」と語った。その後は、三日間流動食しか食べられなかった。腹部も電撃により赤く腫れ、大きな水泡ができていた。手、足、腰部にも外傷があった。 張さんを電撃した警官は、生産二監区の看守大隊長の孫守国と二監区一中隊の中隊長の曲金山、梁喜明であった。 一、電撃された前後の状況 6月3日の朝、刑務所看守の孫守国と曲金山は、張汝成さんが煉功しているという報告を得て、監房に入り、張さんを厳管隊(懲罰的に管理されている受刑者集団)に連れて行った。その時、梁喜明は一足先に、厳管隊に来ていた。看守らは、当番の受刑者に指図をし、張さんに手錠を掛けた。そして、他の受刑者が三本の電撃棒を持って来た。張さんは「電撃は違法だ!法輪大法は素晴らしい!」と叫んだ。 3名の看守は怒り出して、すぐ張さんを拷問室に連れて行くよう当番の受刑者に命じた。拷問室の床に押し付けられ、3人の看守は一人一本ずつ電撃棒を持って、張さんを電撃し始めた。頭、腰、腹部、手と足を三人が同時に電撃しながら、孫守国は「また叫ぶか!この電撃棒は国がくれた物で、これを使うなら合法的なんだ」と叫んだ。 暫く電撃を続けた後、三人が休憩を取っている間に、孫守国は「煉功は規則違反であることを知っているだろう?なぜ敢えて煉功するのか」と言った。張さんが返事をしなかったため、傍に居る看守の曲金山は「口が堅いな!」と言った後、張さんの顔を電撃し始めた。孫守国と梁喜明も、胸や口、顔を一緒に電撃し始めた。 このような虐待が約30分間行われた後、張さんは反省室に入れられ、そこで数日拘禁された。 この電撃により、張さんの顔は酷く変形して、両頬、あご、唇が異様に腫れ上がり、腹部も赤く腫れ、あちらこちらに大きな水泡ができ、破れた水泡から血と体液が多量に流れ出した。 6月7日の月曜日、刑務所に駐在している監察官が厳管隊を“定例検査”する日であった。午前9時ごろ、監察官の李長林が来て、張さんは電撃された傷を見せ、電撃された時の状況を説明した。傷を見た李長林は、かなり驚いた表情で、張さんの訴えを受理すると述べた。張さんは傷の証拠写真を撮ってほしいと要求すると、その場で承諾し、厳管隊の責任者に連絡を取ると返事をした。しかし、後日、張さんが厳管隊長に写真を撮るよう要求すると、拒否された。 二、刑務所の駐在監察官は警官の犯行をかばっている 検査終了後、李長林は厳管隊長に、「正常な管理が必要であるが、このようなやり方は問題ではないか」と話した。この話を耳にした張さんは、李長林が公正にこの事件を処理してくれると思ったが、実はこれは見せ掛けのもので、裏では彼は三人の犯行の看守をかばっていた。 事件に関する調査記録を作成する時、三人看守の責任を免れるために、李長林は慎重に言葉を選び、「電撃棒を使うのはやむを得ない」とか、「傷害の程度は軽い」という記録をした。 張さんがこれを指摘すると、李長林は激高し「あなたの態度は悪い!このままだったら、事件の受理を撤回するぞ!」と怒鳴った。 また、記録の中に「煉功によって人の休憩に影響を及ぼした」と書いた。張さんが弁明すると、李長林はまだ怒り出し、「夜中に灯りが点灯し、煉功の様子が見えたならば、人は怖がるではないか」というでたらめな理由を述べた。 記録が終わってから、張さんは「厳管隊長は写真撮影をしてくれないので、何とかしてほしい」と尋ねた。 すると、李長林は「内臓には負傷が無いので、写真を撮る必要はない。まして、ここには撮影の道具もない」と答えた。 刑務所には、撮影を専門に担当する人がおり、道具がないわけはない。無責任な言い訳である。 2,3日後、李長林は事件の処理結果を説明に来て、「三名の看守警察官は、少しやり過ぎであったため、何れも警告を与えた」と述べた。張さんは、「これはやり過ぎといった問題ではなく、犯罪行為である。単なる警告で済ませるということには、納得できない」と抗議した。李長林は、「私はここまでの処理しかできない」と答えた。 張さんは、家族に連絡を取り、弁護士を依頼した上、告訴をしたいと求めたが、李長林は刑務所の責任者に言うようにと逃げた。張さんは、厳管隊長に家族に電話をしたいと求めた。検討をするとは言われたが、その後回答はなく、結局、家族とは連絡が取れなかった。 この電撃暴行事件は、上述のように揉み消されてしまった。 遼寧省凌源刑務所の迫害関連責任者: (中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/11/10/88818.html) |