日本明慧


江沢民および中国共産党が相互を利用しあって法輪功を迫害することについての評論(三)

 

 【明慧ネット2004年11月27日】

 三、 江沢民および中国共産党の間における相互利用

 江沢民は一心に法輪功を“消滅”して自分の私憤を晴らそうとしていた。しかし自分をひけらかすことに夢中になること、政治をもてあそぶ権謀術数に夢中になりそしてその無学無能さは広く知り渡っていた。中国の伝統的な文化に根を下ろし、広範の社会基礎をもつ煉功の群衆に対して、江沢民一人では無力も同然であった。しかし、都合よく中国共産党という暴政マシンがすでに磨きがかかり成熟していた。そして同じように法輪功を取り除こうとした。共産党総書記である江沢民にとっては正に火に油を注ぐようなもので、弾圧するというキーを軽く叩いた。二者の弾圧についての呼応共鳴は、まさに登山者の叫び声で雪崩を引き起こすような効果があった。

 江沢民が弾圧する命令を下達する前に、中国共産党の法輪功への討伐、監視、調査および無実の罪をでっち上げることを早くから始めていた。なぜなら中国共産党という邪教組織の固有に持つ邪悪が本能的に“真善忍”がその存在への脅威であると感じていたからだ。

 さらにこれほども広大で依然として迅速に増大していく修練団体は容認することができなかった。1994年から、中国共産党の公安人員はすでに法輪功の中にもぐりこんだが、なんの問題も発見されない上に、スパイの多くも法輪功を修練し始めるようになった。1996年に、『光明日報』は気功に対する“宣伝しない”、“干渉しない”、“打撃しない”との三つの政策に違背して文章を発表し、思想領域で理由もなく法輪功を批判した。後に、公安局および“科学者”の肩書きを持つ政客による法輪功への攪乱は一向に後を絶たなかった。

 1997年の初めに、中国共産党中央政法委員書記のラ干は、職権を利用して公安部門に全国規模で法輪功に対する調査を行うように示唆を与えた。その意は無実の罪名をでっち上げて法輪功を取り締まることにある。各地で“いまだ何の問題も発見されず”の結論が出された後、ラ干はまた1998年7月に中国公安部一局(また政治保護局とも呼ぶ)で公政[1998]第555号の『法輪功に対して調査を展開する通知について』を出した。まず法輪功を“邪教”であると断罪してから、全国各地の公安部門に組織的な“もぐりこみ調査”を行わせて証拠を収集していた。しかし、調査の結果は依然として何も見つからずに終わったのである。

 中国共産党が一つの邪悪組織として手を出そうとするとき、またもう一人の最も肝心な弾圧マシンを起動する人が必要である。このとき中国共産党の指導者の処理は重要な役割を果たしてくる。一人の個人として、中国共産党の党首は人間性の中にある善と悪を同時に持っている。もし“善”を選択すれば、暫くは、中国共産党の邪悪な政党の性質の発作を抑制することができる。もし“悪”を選択すれば、中国共産党の邪悪な性質も十分に暴き出すことができる。

 64事件のとき、中国共産党総書記である趙紫陽は学生を弾圧するつもりはなかったが、中国共産党を支配する八大元老は執拗なまでに弾圧しようとした。その当時の鄧小平は「二十年間の安泰と引き換えに、二十万人を殺すことだ」と言った。この“二十年の安泰と引き換え”とは実質上中国共産党の二十年間の政権を換えることである。これは中国共産党の独裁専制の根本的な目的と合致したがため、中国共産党はそれを受け入れた。

 法輪功の問題においては、当時の中国共産党政治局の7人の委員の中でも、ただ江沢民だけが弾圧することを固執していた。江沢民の打ち出した口実とは“党が滅び、国が滅ぶ”ことに関連していることである。これが中国共産党の最も敏感な神経に触れた。江沢民が個人の権力および中国共産党の一党独裁を維持することは、ここで高度な統一が得られたのである。

 1999年7月19日夜、中国共産党高層会議を司会する江沢民は、権力を持って法に代わり、自ら認識を“統一”し、一人で机を叩いて全面的な弾圧の決定を下し、中国政府の名義で全面的に法輪功を取り締まり、世人を騙した。それで中国共産党および中国共産党のコントロールする中国国家政権および暴力マシンはスピードを上げ、天地を覆い隠すように無辜の法輪功民衆を弾圧し始めた。

 ここから、私達は一つの仮想を立てることができる。もし当時の中国共産党の総書記は江沢民ではなく、他の誰かであれば、今回の弾圧も発生しなかったであろう。この意義から言えば、共産党は江沢民を利用したのである。

 逆に言うと、もし共産党はその血による債務および危機感のためでなければ、もしその十悪をすべて備えている卑劣な、天理および人間性の絶滅した本性でなければ、共産党は法輪功を脅威と看做さなかったであろう。もし中国共産党が社会に対してあらゆる隙を狙い、全面的なコントロールがなければ、江沢民の弾圧する意志は組織による保障、財政による保障、メディア宣伝による保障、外交による保障、人員による保障、設備による保障、および監獄、警察、国家安全隊、軍隊といわゆる宗教、科学技術、民主党派、労働者連盟、団結委員会、婦人連盟などからの支持も得られなかったであろう。この角度から見ると、江沢民は共産党を利用したのである。

 四、 江沢民はいかにして中国共産党を利用して法輪功を迫害したのか

 江沢民は中国共産党の“全党は中央に服従する”の組織原則および中国共産党の握ってい
る国会マシン、軍隊、メディア、公安、警察、武装警察、国安、司法系統、人民委員大会、外交、偽宗教団体などなどを利用して法輪功迫害に奉仕させた。中国共産党の軍隊、武装警察、公安警察が直接法輪功学習者を拉致し、不法逮捕するのに参加した。メディアは江沢民政権に代えて嘘を散布して法輪功に汚名をきせた。国会安全系統は江沢民に対して個人的なサービス、提供、材料の収集、デマのでっち上げ、偽情報の捏造などを提供した。

 人民大会および司法部門は江沢民および中国共産党の犯罪行為に“合法”、“法治”などの
外套を被り、各界の人民を騙し、江沢民の道具および保護の傘へと化した。外交部門は国際社会で嘘を散布し、政治、経済利益で誘惑し、一部の外国政府、政府要員およびメディアを買収し、法輪功の受けた迫害に対して沈黙を保つようにさせたのである。

 江沢民は1999年に法輪功への弾圧を配置する中央任務会議で「共産党が法輪功に勝てないわけがない」と声明した。弾圧全体での配置において、所謂“名誉上においてそれを腐らせ、経済上においてそれを崩させ、肉体上においてそれを消滅させる”の三大方針を実施し、全面的な弾圧運動を展開させた。

 (一) メディアを使用して情報を封鎖する

 “名誉においてそれを腐らせる”の実施においては、中国共産党がメディアをコントロールすることで行われた。1999年7月22日、法輪功学習者を不法に逮捕し始めるようになった三日目に、中国共産党のコントロールするメディアは天地を覆い隠すほどの反法輪功宣伝を放送し始めた。北京の中央テレビ局を例に挙げると、1999年の間に、中央テレビ局は毎日7時間を通して各種の前もって制作された番組を放送し、法輪功の創始者である李洪志先生の話を改ざんし歪曲することを初めとして、いわゆる自殺、他殺、持病があるのに通院を拒否して死亡したなどの案件に加えて、あらんの限りの力を尽くして法輪功およびその創始者を中傷する否定的な宣伝を行った。

 最も著名な事例は、李洪志先生がある時、公の場で、“所謂地球の爆発は存在しない”の中の“無い”という文字を切り取ってテレビの中では“地球の爆発は存在する”となった。さらに甚だしきものは、花木の接ぎ木をして、普通の刑事犯罪者の犯罪行為を法輪功学習者に移植し、世人を騙した。例えば北京の殺人狂人傅怡彬、浙江の乞食毒殺事件などなどの精神病、殺人犯などをすべて法輪功に罪を着せたのである。

 中国共産党の絶対的なコントロールの元にある二千もの新聞、千以上の雑誌、数百の地方テレビ局およびラジオ放送局をすべて総動員して、全力を持って法輪功を汚す宣伝を行った。これらの宣伝は、再び政府方面の新華社、中新社、中通社および海外の中国共産党のメディアなどを通して、海外のすべての国家にばら撒かれた。不完全な統計ではあるが、短い半年の間に、中国共産党のメディアが大陸および海外で法輪功を中傷する報道および批判する文章は30万篇にも上った。

 中国在外領事館にも、法輪功を批判する、多くのパンフレット、ディスクおよび単行本を置かれ、法輪功を批判するために所謂特定記事についてのコラムが設置された。

 これにとどまらず、1999年の末に、江沢民はさらに肌脱ぎになって戦いに臨んだ。ニュージーランドで行われるアジア太平洋サミット会議で、中国共産党の制作した法輪功を謗るパンフレットを、一人一冊に会議に参与した十数カ国の元首の手中に渡した。フランスで、江沢民はさらに直接に外国のメディアを通して法輪功が邪教であると宣伝し、“名誉上においてそれを腐らせる”の目標に達することを企んだ。

 一時は黒雲が大地を覆い、文革再来のような草木を枯らす勢いだった。

 最も悪辣なのは、2001年1月に演じられたいわゆる“焼身自殺”の茶番である。その後新華社を通してかつて無いスピードで全世界に広めた。この事件は、後に国際教育発展組織をも含めた多くの国際組織に見せかけにでっち上げられたものだと認定された。質問の回答を求められていることに直面して、あるテレビ番組の制作に参与した工作員は、中央テレビ局の放送した部分の一場面は“事後に補充して撮った”のだと答えた。人々は疑問を持ち出さずにはいられない。つまり、それらの“少しも死を恐れない法輪功弟子”は、どうして中国共産党当局にこれほど協力したのか?

 でっち上げられた嘘は白日を恐れるものである。捏造でっち上げと同時に、中国共産党は全力で情報を封鎖し、すべての法輪功に関する海外のニュースおよび各種の法輪功学習者の合理的な弁解をも、無情に封鎖を通して消された。あらゆる法輪功の書籍およびその他の資料はすべて処分された。中国の法輪功学習者を取材しようと試みたすべての外国の新聞メディアは、一律に極端な応対措置を取るか、あるいは記者を中国から追い出し、または海外のメディアを脅かし、市場利益を通して自律的に一切問わないようにさせた。

 法輪功の事実情況および当局が残酷に弾圧する資料を海外に送り伝えようと試みた法輪功学習者に対しても、中国共産党は極端な弾圧の手段を採用した。清華大学だけでも、十数名の教師および学生たちがこのため中国共産党に重い実刑判決に処せられた。重慶大学の女子研究生である法輪功学習者の魏星艶さんが強姦される案件が暴かれた後に、7名の重慶法輪功学習者が重い実刑判決に処せられた。

 (二)、罰金、家財の没収を通して生存の権利を剥奪する

 “経済上においてそれを崩させる”ことは、中国共産党国家機械全体で行われた。弾圧される5年間の内、数十万の中国法輪功弟子は恐喝による罰金、少ない場合は数千元、多いときは数万元にも上る。しかしこれらの罰金には、なんら法律的根拠もなく、地方政府、会社組織および派出所、公安局は随意に行い、罰金される人はなんら法律的根拠のある受領書をも受け取ることはなかった。

 家財の没収は、経済を略奪するもう一つの方法である。法輪功の修練を堅持する学習は、随時に警察による家財の没収に直面している。家財を没収する者は現金、財物を持ち出し、農村では、時に屋内に置かれた保存の食料さえも見過ごすことはなかった。これも同様に、これらの没収された財物にはなんの領収書もなく、大半は家財の没収を執行する人の自腹の中に入っていたのである。

 同時に、法輪功学習者はまた一時解雇および失業の懲罰に直面することになり、農民は土地を回収される脅威に直面することになった。中国共産党はさらにすでに退職した老人をも見逃さずに、たくさんの退職した老人は退職年金の配給が停止され、住まいを回収された。一部の商業活動に従事する法輪功学習者たちも、財産を没収されると同時に、銀行の預金も凍結された。

 これらの政策を執行する際、中国共産党は連座の政策を採用した。およそ会社企業に法輪功学習者がいれば、会社の取締役および従業員までも給料の給付を停止され、昇進も停止された。これは社会で法輪功学習者への恨みや憎しみを作り出すためである。そして法輪功学習者の家族もまた、一時解雇および失業に直面し、子供は停学され、住まいを回収されるなどの脅威に置かれた。これらのすべては、法輪功学習者の経済の出所を切断することを目的とし、信仰を放棄するために強行された政策である。

 (三) 残酷刑による虐待および思うままの殺戮

 最も血なまぐさい“肉体上においてそれを壊滅させる”ことは基本的に公安局、検察院、法廷部門に依って執行されていた。明慧ネットの統計(すべての迫害事実を未だ完全に網羅していないが)によると、1999年7月20日以来の5年間の間で、民間経由で伝えられ、明らかになった中でも少なくとも1128名の法輪功学習者が迫害されて死亡した。迫害致死の事案は全中国三十の省、自治区、直轄市に分布されている。2004年10月1日までに、死亡案件の発生率の高い地区は、上から黒龍江、吉林、遼寧、河北、山東、四川、湖北などである。その中で最も年少の死亡者はたったの十ヶ月、最も高齢なるものは72歳である。女性は51.3%を占め、五十歳以上の老人は38.86%を占めている。しかし中国共産党の官員によって密かに迫害されて死亡した法輪功学習者の数は、実際はこの数字をはるかに超えていると伝えられている。

 そして法輪功学習者に加えられた各種の残酷刑は、さらに数え切れないほど多い。めった打ち、鞭で打たれ、電撃刑、冷凍、縄で縛り、長時間にわたる手枷と足かせ、火あぶり、高熱による焼けど、吊られる刑、長時間にわたって佇ませ、跪かせ、竹の釘および鉄の針で刺され、性的虐待、強姦などなどがある。2000年10月に、遼寧省馬三家労働教養所の看守人員は18歳の女性法輪功学習者たちを男性の牢屋に投入し、男性たちに任意に強姦され、蹂躙された。これらのすべては血の跡が点々と付き、文字で伝えることができないほどである。

 “精神病治療”における濫用も法輪功学習者を迫害する多くの残酷刑の一つである。正常で、理性的な、健康な法輪功学習者たちは不法に精神病院に監禁され、中枢神経を破壊する不明な薬物を注射された。中には全身不随になり、あるいは局部が半身不随になった事例、両目が失明し、両耳の聞こえなくなった事例、身体の筋肉、器官が腐敗した事例、部分あるいはすべての記憶を喪失した事例、内臓に厳重な損害をもたらした事例、発狂するまでに迫害される事例と薬物の作用ですぐに死亡した事例などがある。

 調査の結果は、“精神病治療”の手段を持って法輪功学習者を迫害する事案は中国23の
省、市、自治区に普く分布され、少なくとも百以上の省、市、県、区の精神病院は迫害に参与したことが分かった。事案の数量および分布範囲から見ても、法輪功学習者への精神薬物の濫用における迫害は、計画され、上から下までに組織的に実施された政策であることが分かる。少なくとも千以上の精神状態が正常の法輪功学習者たちは強制的に精神病院、薬物濫用者の監禁所に監禁され、多くの人が強制的に多種の中枢神経を破壊する薬物を注射され、灌食され、そして長期にわたって縄で縛られ、電撃などの残酷刑に遭い、少なくとも15人はこのような迫害の下で死亡したのである。

 (四) 法律体制をも超越した610オフィス

 1999年6月7日に、江沢民は、中国共産党政治局会議で机を叩いて法輪功を全面的に弾圧することを一人で決めた。そして中央法輪功問題を処理する指導組を成立させた。6月10日に成立させたので、外部に対して“610オフィス”と呼ばれていた。後に、この“610オフィス”が全国各級政府のいたるところに及び、法輪功を弾圧するすべての具体的な事務を担当し、中国共産党委員指導者の下の政法委員、メディアおよび政府機関の公安、検察院、法廷および国安隊は全部その手先であった。“610オフィス”は名義上国務院で看板を出し、しかし実際のところ国家および政府体制以外の党務組織であり、いかなる法律条文および国家の政策規定の制限をも受けず、国家法律体系および政府体系を超越し、国家財源を管理し調整する極大な権力機構を持ったファシズムのゲシュタポに類似している。

 江沢民が法輪功を弾圧する命令を下した後、1999年7月22日に、新華社は中国共産党組織部の責任者、中国共産党中央宣伝部の責任者などの講演を放送し、公然と江沢民が法輪功を迫害することを支持した。これらのすべては共産党の厳密な組織において、江沢民が邪悪な計画を実施するのに歩調をあわせるためである。

 多くの事案で、およそ法輪功と関係のある案件について、公安局、検察院および法廷は自主処理の権限を持たずに、必ず“610オフィス”の命令に従わなければならないことが証明された。逮捕され、監禁され、そして虐待されて死亡した、多くの法輪功学習者の家族らは、公安局、検察院および法廷部門に問い質し、諮問する際に、皆“610オフィス”による決定が必要であると告知されるのである。

 しかしこの“610オフィス”の存在には、なんの法的根拠もない。“610オフィス”が中国共産党のあらゆる体制内における機構に命令を下すときに、ほとんどの場合は書面による命令および通知がなく、口頭による伝達しかなく、そしてすべての伝達を聞いたものは、録音、録画、ひいては文字による記録すらも許されないと規定されていた。

 このような臨時の専制機構は、まさに中国共産党が一貫して使ってきたやり口である。中国共産党がこれまでの政治粛清の運動の中で、このような正常でない手段および正常でない臨時機構による指導によって、例えば中央文革組のように、共産党の暴政を全国に押し広めたのである。

 中国共産党は、長期にわたる暴政および高圧な統治の過程の中で、暴力、嘘のでっち上げおよび情報の封鎖を用いて世界最大の、もっとも邪悪な国家恐怖主義に鍛え上げられ、その残虐さおよび嘘欺きは最悪の域に達し、その規模および程度はさらに空前絶後である。これまでの政治運動の中で、組織的に人を苦しめ、人を陥れ、殺人の方法と経験を累積してきた。極めて残酷で、狡猾に悪賢いである。

 中国共産党は、国家軍隊による統制でその人民を弾圧するときに、さらになんらはばかるところもなく、したい放題にやってきた。今回の法輪功に対する弾圧の中で、江沢民は警察、武装警察を動員した上に、1999年7月から8月の間に、全国から数十万、ひいては数百万の、身に寸鉄も帯びない農民たちが法輪功の冤罪を晴らすため上京し陳情する際に、江沢民は直接武装した軍隊を使用し、北京を繋げる要路に鉄砲および実弾を帯びた兵士を配置し、警察と共に、陳情してくる法輪功学習者を阻み、逮捕に協力した。

 中国共産党の国家財政におけるコントロールは、すでに江沢民が法輪功を迫害する経済的な後ろ盾となったのである。遼寧省司法省の高級官員はかつて遼寧省馬三家労働教養所の大会で「法輪功に対処するための財政の投入はすでに戦争に使われる経費をはるかに越えている」と述べた。

 目下では中国共産党が一体どれほどの国家経済資源および人民の汗水たらして稼いだ金
を投入して法輪功を迫害したのかはまだ分からないが、考えてみれば天文学的数字になることが分かる。2001年、中国共産党公安内部の情報によると、天安門一箇所だけでも、法輪功学習者を逮捕するために一日の出費は170万から250万元に上る。即ち一年の出費は6億2千万から9億1千万に上る巨額である。全国規模では、都市部から遠くはなれた農村までに、派出所の警察から公安局、そして各級の“610オフィス”の人員まで、江沢民が法輪功を迫害するために少なくとも数百万人を雇用したと推定される。この給料の出費は毎年に千億に上る。これに留まらず、江沢民は法輪功学習者を監禁する労働教養所を増築し、洗脳センターおよび基地などを建立するために巨額の経費を投入した。例えば、2001年12月に、江沢民は法輪功学習者を転向するための洗脳センターおよび基地を建てるために一回限りに42億元を投入した。江沢民はまた、さらに多くの人が法輪功への迫害に参与するように金銭を通して刺激し、奨励した。多くの地区で、法輪功学習者を捕まえれば数千元ひいては数万元が奨励された。そして法輪功への迫害の最も邪悪な遼寧省の馬三家労働教養所では、中国共産党は一回限りに所長の蘇氏に5万元を奨励し、副所長の邵氏
に三万元を奨励したのである。

 中国共産党総書記である江沢民は、今回の邪悪な迫害を作り出した張本人であり、また策を立てる指揮者でもある。彼は中国共産党の運動機制を利用して法輪功にたいして迫害を発動し、今回の歴史に残る罪悪から逃れることのできない責任を負っている。もし中国共産党およびその長期にわたる経験および鍛錬がなければ、江沢民も初めから今回の邪悪な迫害を発動し、そして進めることができなかったであろう。

 江沢民が中国共産党と相互を利用し合い、ごうごうたる非難を押し切って天下の大悪をあえて犯し、個人および党の私欲のため真善忍に反対したことは、今回の罪悪および荒唐無稽な迫害の発生する本当の原因である。

 五、 江沢民は内部から中国共産党を打倒した

 中国共産党は中国に共産主義を移植し、中国の伝統的な文化を根から切断した。国際情勢における惨敗で、実践において共産主義の荒唐無稽を証明したとき、中国共産党は中国を再び伝統に回帰させ、一つの非共産主義の良性社会に移行させる能力、迫力あるいは願望がなかった。なぜなら中国共産党の一党専制は、いかなる政治団体も国家政治あるいは中国を統治する権力を分け合うことを許されないからである。まるで中国はただ共産主義の毒性が全面的に発作し、破綻することで、中国共産党と一緒に解体することを待っているだけである。しかし90年代に突然現れた法輪功という非政治的な民間修練が、却って根本的に人心を変えることができ、伝統的な文化および群衆と一体に融合させ、静かに中国人の根を元に戻した。法輪功の伝播によって、中国社会の平穏に可能性を提供したといえよう。当時のたくさんの中国共産党内の有識の人士も、法輪功の伝播は根本的に社会の安定に有益であると認識したのである。

 しかし、江沢民は個人の私欲のために、共産党の固有の邪悪を利用して、中国で今回の修練者に対する大迫害を行い、社会のこの善に向けた、国家社会にとって最も有益無害な存在に対して討伐を行った。今回の迫害は国家および人民を罪悪および災難に持ち込んだだけでなく、最終的には根本的に共産党自体を打倒したのである。

 江沢民は、中国共産党を利用して古今東西のすべての邪悪な手段を法輪功に対して施したため、法律、道徳および人間性は極大な破壊に遭い、国家政権の統治基礎を根本的に崩壊させたのである。

 江沢民政権は、財力および人力のすべてを利用して法輪功に対処したため、国家および社会に極大な負担をもたらした。中国共産党はもう今回の迫害を永続させることができないのである。

 中国共産党および江沢民が、迫害の中で使った残虐な、詐欺にみちた各種の手段を使用
し、中国共産党の邪悪の経験の集大成を集中し、法輪功への迫害のためすべてを持ち出したのである。

 中国共産党および江沢民がすべての宣伝道具を利用して法輪功のデマをでっち上げ、法輪功をそしり、弾圧および迫害の口実を作り出していた。一旦嘘が最終的に暴かれると、このすべての邪悪が迫害の失敗のため暴露され、人々に知り渡れたとき、そのデマをでっち上げる宣伝の道具はもう民衆を騙すことができなくなり、中国共産党も徹底的に信用と評判を失い、民心を失うのである。

 江沢民は1999年、法輪功を弾圧する当初、“三ヶ月”で法輪功問題に決着をつけようと企んでいた。しかし、中国共産党は法輪功の力を過小評価しすぎて、伝統および信仰の力を見くびったようだ。

 5年の歳月が過ぎ去った。法輪功は依然として法輪功であり、そして世界中でさらに広汎に伝播されるようになった。江沢民および中国共産党は却って今回の善悪の勝負の中で大敗し、そしてそれ自身の下劣な、残酷なそして邪悪な本性を残らず暴露した。江沢民は今、名声が地に落ち、内外共に行き詰って、まさに多くの法律起訴および整理され、法律に依って裁く要求の呼び声に直面している。

 中国共産党は本来、今回の弾圧を通してその暴政を強化することを企んだが、結局のところ“充電”することができずに留まらず、またそれ自身のエネルギーをすべて使い果たした。現在の中国共産党はすでに救いようのないものとなり、まるで腐りきった枯れ木のように、わずかな異変が無くとも、自ら崩壊していくものとなったのである。

 結び

 当時の中国共産党総書記を務めていた江沢民は、今回の邪悪な迫害を作り出した張本人
であり、また画策指揮者でもある。江沢民は中国共産党の権力、地位、人を苦しめる手段および運動機制を十分に利用して今回の法輪功に対する迫害を発動し、今回の歴史的な罪悪にから逃れることのできない責任を任じている。他方、もし中国共産党がなければ、江沢民も根っから今回の邪悪な迫害を発動し、そして進めることができなかったのである。

 中国共産党はその誕生の日からすでに正義および善良を敵とみなし、弾圧を手段として、迫害を特長とし、一党で天下を統一する思想を持ってその統治基盤を統括してきた。共産党はその本性が故に、真善忍を怖がり、法輪功を敵視し、その法輪功への弾圧および迫害もまた、偶然の中の必然となったのである。

 中国共産党および江沢民の間における相互利用は、二者の命運を一緒に縛り上げた。法
輪功は正に江沢民を起訴している中、江沢民が法に依って裁かれるとき、中国共産党の終わりも想像できるものであろう。

 真善忍を修練する良い人たちに対して、非人道的な迫害を行うことは、天理の許されないものである。江沢民および中国共産党の罪悪行為は、また人類に永久に深刻な教訓を残すだろう。

(大紀元新聞ネット“共産党についての九つの評論”シリーズより)
 

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/11/27/90170.html