日本明慧


法輪功の迫害状況を調査するために中国に来られる皆さんへの手紙

 文/中国大陸の法輪功学習者

 【明慧ネット2004年12月1日】 

 調査員の皆さん:

 国際人権組織が法輪功の真実の状況を調査するために調査員の派遣を検討していると聞いて、とても嬉しく存じます。中国当局は迫害の事実を隠すために嘘を尽くして人を騙しているので、調査員の皆さんに真実の情報を知っていただくために、私は被害者の一人として、自分が知っていることを提供させていただきたい。 

 以下に述べるものは私が知っている北京団河労働教養所(北京市大興区にある)が2001年に国内外の記者の見学を受け入れた時の状況です。 

 国内外の記者が労働教養所に来ることが分かってから、所内で忙しく準備し始めました。教育課はまず100以上の予測質問の“標準解答”を準備しました。例えば:問:「ここで政治犯を監禁していますか?」 回答:「中国で思想犯罪はないから、政治犯はいません。」これらの質問と回答が有線テレビを利用して各大隊の受刑者に繰り返し勉強させ、記憶させられました。

 記者が来る日に、法輪功の修煉の意志が固い学習者と記者の接待役を任せられていない受刑者を見当たりにくい西側の建物に移動させ、記者が帰るまでそこから離れさせませんでした。受刑者は記者に真実の状況を話したくても、そのチャンスはなかなか得られませんでした。また、警察は一部の受刑者を多目的ホールに集めさせて、読書しているように演じさせました。実際はこのように読書をさせてもらう時間は私が知っている限り一度もありませんでした。記者の質問に対して、一人の50歳ぐらいの受刑者は事前準備したように答えました。また、一部の受刑者をコンピュータルームに連れていって勉強しているようにさせたり、室外で鉄棒の運動をさせたり、食堂の食事の質を大幅に高めたりして、記者に見てもらい、写真を撮らせました。このようなことは、すべて見せかけのために作り出したもので、現実にはまったく存在していないことです。

 もう一つの実例はテレビ局が法輪功を誹謗する番組を作る時のことです。テレビ局は事前に番組の作成計画書を労働教養所に渡して、準備させました。その中に現場取材する時の質問と答えの内容を含めています。労働教養所はこれに基づいて得意の人物を選んでこれを暗記させ、当日に記者の質問を一々計画した通りに答えさせました。また、当日に一部の警察は私服に着替えて受刑者に成りすましたり、選ばれた受刑者に囚人服を抜がせて普段着に着替えさせたりして番組の収録に出演させました。テレビ局はこのように作成された番組を利用して国民を騙しています。

 実際の情況はこのように作り出された場面とまったく違います。労働教養所は江氏集団の指示を受けて、法輪功の修煉を止めたくない学習者に対して、長時間に睡眠を剥奪したり、長時間に直立させたり、電撃したりして、心身共に残酷に虐待しています。呉運昌さん、趙明さん、秦尉さんなどの法輪功学習者は三大隊の宋副隊長を始めとする警察官にベッドに縛り付けられた上、数本の電撃棒で同時に電撃された事もあります。

 また、警察は法輪功学習者に小さな腰掛の上に同じ姿勢を保ちながら長時間に座らせて、少し姿勢が崩したらすぐ暴行を加えて、同時に大音量のスピーカで汚い言葉を繰り返し流して強制的に聞かせます。このような日々が重ねていくと、意志の弱い人は精神が崩れてしまいます。その他に、法輪功学習者の陸聿明さんなどが30センチの高さしかないベッドの下に長時間に押し込まれたり、郭さんが床に押し付けられて多量の冷たい水を飲ませられたり、楊汝強さんが蛇口の下に押し付けられて長時間に冷たい水を掛けられたり、段丙臣さんが暴行により肋骨を折られたりした虐待は、日常的に行われています。

 精神虐待の面においても、団河労働教養所は他の迫害施設に比べて決して劣ることがありません。警察は毎日法輪功学習者に法輪功を誹謗中傷する宣伝資料を勉強させて、拒否したら、刑期が延長されます。一部の学習者は数回刑期を延長されたことがあります。魏如譚さんはその中の一人です。また警察は様々な録画資料やテレビの誹謗中傷の番組を利用して法輪功学習者を洗脳させようとしています。テレビに法輪功を誹謗中傷する番組が放送されるたびに、学習者に強制に見せさせた後、感想文を書かせました。

 以上は私が知っている迫害の事実の僅かな一部分だけですが、これだけでも、江氏集団の外に向けて宣伝されたことが真赤な嘘であることを十分に説明できます。しかし、外国から来られた調査員は、このような真実を知ることが非常に困難なことだと思います。当局者から提供された情報は嘘ばかりで、真実を知っている人に合わせてくれないし、例え合わせてくれても、迫害の加担を恐れて真実のことを言えないかもしれません。だが、正義の勇士が必ずいます。真実の迫害状況をしっかり調査して把握できるように願っています。


(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/12/1/90415.html