| 日本明慧
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【明慧ネット2005年2月27日】これは真実の物語である。山東省済南市平陰県に洪港池村という大きな村落がある。村の西側は“善い人”が住んでおり、村の東側には“悪い人”が住んでいる。この村の人々の苗字が殆ど韓というので、この二人共も同じ苗字である。 西側の韓さんは心が優しくて、困っている人にいつも喜んで救いの手を差し伸べる。特に貧しい人が助けを求めた時は、彼はいつもその人を家に入れてお腹一杯になるまで食べさせて、そのうえ、袋に食糧を詰めて、持って帰らせ、何度も、返済する必要がない事を告げた。もし和尚や道士が布施を請いに来たら、彼は自ら出迎えて、家の中の上席に招いて接待する。彼は、又、自分の金で村の道路や橋を補修した。彼の子孫達はこの感化を受けて、皆優しくて、よく人を助ける。近隣の村の人々は皆この韓さんを“善い人”と呼ぶ。 東側の韓さんは、西側の韓さんと正反対で、助けを求める人に、誰にも一切構わずに断り、まるで鉄で出来た鶏のように毛が一つも抜けない。貧しい人が彼の助けを求めたら、断るだけでなく、悪口雑言まで吐く。修行する和尚、道士が布施を請いに来たら、彼は凶暴な犬を放して追い払う。彼の子孫たちもこの影響を受けて、皆心が冷たく口が悪い人である。近所の人々は皆この韓さんを“悪い人”と呼ぶ。 ある年の夏、“善い人”は寿命が尽きて亡くなった。豊かな一族は葬式の形を気にするので、習慣として亡くなった人を7日間祀ってから埋めるはずであった。真夏なので、翌日から死体が既に腐敗し始めて、たくさん蛆虫が這い回って、遺体の衣装が全部流れ出る薄い血に染められた。息子と娘達は仕方がなく、いやいやながら3日間で慌てて出棺した。子孫達は非常に悲しくてとても遺憾に思った。 同じ年の冬、“悪い人”も亡くなった。ちょうど寒い時期だから、彼の子孫達は彼の遺体をまるまる7日間祀ってから余裕を持って出棺した。その上、「皆は我が家が悪いと言っているが、家父がちょうど冬に亡くなり、身体がきれいな形で送ることが出来た。やはり神様はわが一族に対して特別の加護をされているに違いない。」とあちこちで放言した。 “善い人”の息子はこの話を聞いた後、更に心の中の不満が大きくなり、家父は一生のあいだ善を施したのに、他界に行った時、きれいな形さえ出来なくて、悪いことばかりをする人よりも惨めだったと思えば思うほど悲しくて、神様は不公平だと責めた。子孫達は話し合いの末に、今後、善い事をせず悪いことをするように決めた。このようにして、“善い人”の子孫達は、来る日も来る日も心を鬼にして悪いことをし、乞食を追い払い、貧しい人を助けなくなり、布施を請う修行者も断るようになった。 “善い人”が亡くなった一周期の朝に、一人の年を取った和尚が布施を請いに来た。“善い人”の息子は 「お帰りなさい！我が家はもう善行を行わないようにした。」と断って、そしてお父さんが亡くなった時のことを一通り話した。話せば話すほど悲しくなり、最後に「善を行っても善に報われなく、悪い人にも及ばない。神様は不公平すぎる。」と語った。 和尚さんは微笑んで彼の話を聞いてから、 「これを見たら、あなたはそのように思わなくなるでしょう」と言いながら、懐の中から一枚の銅の鏡を取り出した。この息子が鏡を覗いて見ると、お父さんは華麗な錦の衣装を着て、衣服の上に大粒の真珠が沢山付いており、白い髪で子供のような元気な顔、大きな肘掛け椅子の上に座ってお茶を飲んでおり、周りに沢山使用人がいた。和尚さんはこう言った「今の衣装は尊父の出棺する時の血で汚れた衣装であり、その真珠は当時の蛆虫である。」これを見た息子さんは目と口を大きく開けて、吃驚していた。 和尚さんは更に「あの悪い人の様子も見ていよう」と言って、鏡をひっくり返すと、“悪い人”の様子を映し出した。豪華な衣装を着て他界に行ったあの“悪い人”は、黒い皮毛の驢馬に転生して、ぽろぽろの部屋の中で石臼を引き回しており、周りにたくさん人が立ち並んでいる。この人たちは、当初“悪い人”に助けを求めた人であり、皆が手に木棒を取って驢馬を叩いている。驢馬の体はすでに傷だらけになっている。“悪い人”は、来る日も来る日もこのような日が続き、人から借りたものを返している。 “善い人”の息子は、この一幕を見てから、すぐに分かるようにり、急いで合掌するなり、「師父の教化に心から感謝します！私達の家族はまだ父のように善行を行います。」と話した。話し終わったらすぐに、金色の光がパッと光って一瞬のうちに、和尚さんの姿が見えなくなった。その後、この家族は神佛の教化を心に覚えて、善行を行い、布施を請う修行者により親切に接するようになった。 （中国語：http://www.minghui.org/mh/articles/2005/2/27/96274.html） |