2月に起きた81件の迫害死亡事件（写真）（一）

　【明慧ネット2005年年3月7日】（明慧ネット記者：黎鳴の総合報道）2005年2月、大陸の法輪功学習者が迫害により死亡した81件の訴訟案件が証明されました。1999年7.20中国共産党江氏集団が法輪功に対し非法な迫害を発動し、少なくとも1427人の大陸法輪功学習者が中国共産党当局の迫害により死亡した事件が民間ルートを通じて証明されました。

　81件の迫害死亡事件の中で、女性の法輪功学習者が45人で56%を占めています。55歳以上の人が46人で57%を占めており、その中には、17人の70歳以上の高齢者も含まれています。

　死亡時に、まだ30歳未満の若き法輪功学習者が、3人もいます。一人は、24歳の湖南?州嘉穀県の女性教師の羅巧紅さんで、当時彼女の子供は、まだ2歳でした。他の二人はそれぞれ、大連軽工業学院投資経済科を卒業し、大連化学工業設計院の元従業員として働いていた王哲浩さん（男性、27歳）と武漢理工大学95期本科卒業生の代建明さん（男性、27歳）です。

　5人の法輪功学習者が、去る2月に迫害を受けて死亡しました。彼らは、ハルビン大法弟子の郭士君さん（男性、52歳）；天津大法弟子の劉金華さん（男性、57歳）；内モンゴル大法弟子の高雲虎さん（男性、63歳）；遼寧大法弟子の銭乃章さん（男性、42歳）；上海大法弟子の巣薔珍さん（女性、53歳）です。

　81件の迫害死亡事件は、大陸の17の省、市、自治区に及んでいます。その中に、河北省15人、遼寧省14人、黒竜江省9人、湖北省7人、吉林省5人、湖南省、山東省、四川省各4人、河南省、重慶市の各3人、内モンゴル自治区、貴州省、上海市、天津市、陝西省、山西省各2人、北京市1人です。

　法輪功学習者たちは、自分の信条を貫くだけで、中国共産党と江氏集団による非人間的で精神的・肉体的苦痛を加えられます。多くの家庭は、家族の内の数名、あるいは全家族が非法に拘禁されているし、ひどいときは、家族の中で何人かが迫害により死に至りました。彼らの中には、中国共産党の留置場、労動教養所、刑務所、あるいはもっぱら法輪功を迫害する610洗脳班による悲惨な死に遭っています。ある人たちは、気息奄々となってやっと家に帰されますが、間もなく、この世を去って行きます。ある学習者たちは、繰り返し非法家宅捜査をされたり、罰金、誘拐など強制手段下で冤罪を晴らすことができぬまま死亡しました。この中で少なからぬ学習者たちは、幼い子供と年のいった両親を残したままで、それは非常に悲惨な状況であり、人々を悲しみにひたらせます。

※　優秀な人材である潘興福さんが31歳の若さで2005年の正月に迫害により死に至った

　黒竜江省双鴨山市に在住の、31歳の大法弟子潘興福さん（男性）は、双鴨山郵便局の元幹部でしたが法輪功に対する信念を放棄しなかったため、2005年１月に冤罪を晴らせずこの世を去って行きました。残された幼い子供と年とった母親が助け合いながら暮らしています。妻の張麗さんも信念を放棄しなかったという理由で非法にも9年もの判決を下されました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大法弟子潘興福の生前の写真

　　　　　　　　　　　　　　　潘興福さんが亡くなる二日前の彼の息子の写真

　潘さんは、才徳を兼備したとても優秀な青年で、幼い時から聡明でとても勤勉でした。彼は17歳の時、抜群の成績で武漢の華中理工大学電子情報システム系少年クラスに入り、電磁場とマイクロウェーブ技術を勉強しました。1993年、大学三年の時に幸運にも武漢で開かれた李洪志先生の説法を聞き、それから修煉の道を歩み始めました。若くして、ご主人に死なれて一人ぼっちになり、様々な苦痛をなめ尽くして年を取った彼のお母さんも、彼の影響で大法修煉を始めました。以前は、病気がちだった彼のお母さんも、大法修煉を始めてからとても元気になり、根底から人生を変えました。

　卒業後潘さんは、苦労して自分を育ててくれた母に、恩返しをするため、故郷の黒龍江に戻り、双鴨山市郵便局のネットワーク部に就職しました。彼は、大法の法理で自分を厳しく律し、まっすぐで献身的に技術研究に励みました。彼と接したことのある人たちは、みな潘さんはとても謙虚で、穏やかで、苦労をいとわず、自分の技術能力を誇示したことがなかったと感心しています。1997年から1999年までの間、彼は、上海ベル会社黒竜江省支社で働いていたことがありますが、その当時の、彼の職名は、システムエンジニアー及びサービスエンジニアーでした。ベル会社のトップは、向上心及び抜群の技術能力の持ち主である彼のことがとても気に入り、何度も彼をベル社に引き留める意向を示しました。しかし、母親に対する孝行と黒龍江にある会社にもたらす損失を考えて丁寧に断りました。彼は、双鴨山郵便局に残って絶えず業績をアップし続けました。彼は、周りに「私は大法弟子であり、至る所で常に大法の要求に従い、心性を守り、本職に最善を尽くさなければなりません」と、言い続けました。

　1995年、潘興福さんは「先進工作者」（仕事にとても優秀な人に与える賞のこと）に選ばれ、1997年には、科教興市の「模範工作者」（郵便電信システム中で彼一人だけが選ばれた）に選ばれました。1998年彼はまた、黒竜江省電気通信のシステムの来世紀に渡って活躍できる人材として選ばれました（全省50人、双鴨山ではたった彼一人だけである）。1999年12月12日、潘興福さんは、電気通信エンジニアーの肩書を授与されました。2000年には双鴨山市電信局交換センターの副主任兼友情県電信局の副局長に任命されました。同世代の中で彼は、極めて優秀な人でした。
潘興福さんのお兄さんご夫婦も修煉者で、彼の妻の張麗さんも大法弟子です。妻の張麗さんは、遼寧省の郵便電信学校を卒業し、仕事にとても熱心で以前、国外へ研修に行ったこともあります。潘興福さんは、暖かくて幸せな家庭を持っていました。


牡丹江刑務所で迫害されて気息奄々となった潘興福さんがやっと家に戻された

　99年7月20日法輪功に対する中国共産党江氏集団の迫害が始まっても、潘興福さんの家族は、依然として信条を曲げず、そしてしっかりと大法を守り、大法を実証しました。

　彼は、過去、何回も逮捕されたことがあります。2002年の初頭には、非法に判決を下され、黒龍江七台河刑務所に入れられました。その後、牡丹江刑務所に転送されました。潘興福さんは、残虐な体刑、めった打ち、強制労働をされるなど様々な迫害を受けつくしました。2004年７月に気息奄々となるまで迫害されて、やっと家に戻されました。江氏ごろつき集団は、彼の収入源を打ち切り、生活を極度に困難な窮地に陥れました。彼と母親、幼い子供3人は、わずか180元の母親の生活費に頼って生活を維持していました。彼の妻は、2003年４月に非法逮捕をされると、ハルビン女子刑務所に入れられ、9年もの判決を下されました。

　2005年１月潘興福さんは、病状が悪化しましたが治療を受けるお金もなく、2005年1月31日23時に冤罪が晴れないまま、この世を去って行きました。

(つづく）