参考資料:退役軍人によるスピーチ〜中国軍人の悲哀
退役軍人・汪志遠氏
【明慧ネット2005年4月5日】
皆さん、こんにちは。私は“中国軍人脱党連盟会”を代表して、この集会に参加した者です。今回の集会のテーマは、「共産党なくして初めて新しい中国は生まれる」です。これこそは、千万人の血と涙による証明であり、中国の人民が一世紀の悲惨な歴史を経験したことで総括された真理なのです!
今日までに、すでに60万人の中共党員が脱党しました。それは中華民族の真の覚醒を意味し、中国の黎明期がやってくることを予兆しているのです。
しかし悲しいことに、中国の軍人は中共の虚言のため、中共の独裁暴政のための道具へと化したのです。
中共は暴力で政権を奪取し、恐怖主義を通して政権を維持してきたのです。建国してから55年間がたちますが、50年代の鎮反、文革から天安門事件における学生の虐殺、そしてここ6年間では法輪功に対する大量虐殺罪が挙げられます。新疆、チベット、内モンゴル少数民族に対する弾圧から、去年11月に漢源で抗議する民衆への発砲事件まで、中国の軍人は独裁暴政の専制政治の道具として利用されてきました。朝鮮戦争、カンボジア戦争からベトナム戦争まで、無数の若い中国軍人たちは中共の虚言のため、その尊い命を失い、腐った政治の犠牲者となったのです。
中共の建国55年の歴史は血と嘘によって書かれたのです。しかもその残酷な歴史は、人々に知り渡っています。1949年以降、中国の半分以上の人々は中共の迫害を受けました。およそ8千万人が非正常と言える死を遂げました。この数字は二回にわたる世界大戦の死者の合計を超えています。このように、中共の専制政治のために、どれほどの家庭が離散し、どれほどの子供が孤児となったのでしょうか!
中国共産党が全力で支持したカンボジア共産党は人命を藁とも思わず、その政権樹立後、カンボジア全国の四分の一の人口が虐殺されたと言われ、中には20万人の華僑と華人が含まれていました!しかし、これほど多くの華僑を虐殺したカンボジア共産党に対しても警告すらせず、却って今日でも、国際社会によるカンボジア共産党に対する公開審判を阻んでいます。もちろんその目的とは、中共がその事件に演じる醜悪な役の悪行を覆い隠すためなのです。
70年代の末に、ベトナム共産党は中共の育成したカンボジア共産党政権を覆しました。中国とカンボジアの間には共同の境界線がないため、中共は直接軍隊を送ってカンボジア共産党を支援することができませんでした。そこで中共は“ベトナムに対する自衛反撃戦”を理由にして、中越辺境で中越戦争が勃発しました。その結果として、数万人の中国人兵士が共産党間の戦争のため、その尊い命を失ったのです。彼らの死は、国家領土主権とはなんの関係もなかったのです。しかし、1981年154名もの軍人命を持って奪回した広西法?山は、中越が国境線を決める際、あっさりとベトナムに返還したのです。昨日は兵士たちが生死をかけて戦った場所が、今日になると中共官僚が宴会を催す場所となったのです。
私も軍医大学から卒業してから、このいわゆる“自衛反撃戦”に従軍したのです。開戦の初日、前線は砲撃のため、戦場40キロ以内のすべての建築物は破壊され、軍人農民問わず、皆殺にされました。戦争の進行につれて、前線から絶えず負傷兵が搬送され、たくさんの兵士が重傷を負いました。砲撃の煙や臭いが大地を漂い、従来の地形さえも変わったのです。その中でも、私にとって最も忘れがたいことは、戦死したたくさんの兵士の遺言に書かれたのは、常に宣伝されてきた中共を称える美しき言葉ではなく、それは返済することのできない借金のリストでした!映画「高山下の花の首飾り」の中にある主人公となったモデルの遺書も、借金のリストだったのです。主人公の母も、息子の追悼会に参加するために、乗車券の数元すら節約するため、徒歩で数十キロも歩いて、部隊の駐屯地についたのです。これほど悲惨な実話を、後に中共をたたえる題材の映画に編纂されることは、実に泣くに泣けない話です。
従軍するたくさんの人々の中でも、「兵士になることで、国及び国民のために貢献したい」と考えている人がたくさんいたことを、私は十分すぎるほどよく知っています。実際、人民及び国家に己を捧げようと思い、入党していったのです。しかし現状はどうでしょうか?
“天安門事件”のとき、天安門広場で中国軍隊にひき殺されたのは、腐敗及び汚職に反対し、民主主義を唱えた学生ではないでしょうか?文革のときに、擁護してきたのは毛沢東の独裁、暴政ではないでしょうか?新疆、チベット及び内モンゴルの少数民族に対する弾圧の中で、亡くなったのは皆無辜の同胞たちではないでしょうか?漢源で発砲し弾圧されたのは、官僚の腐敗を抗議する民衆ではないでしょうか?中国歴代の運動の中で、迫害されたのは皆罪もない中国の農民ではないでしょうか?彼らは人民が育んだ兵士によって殺されたのです!これは人民のためにある兵士でしょうか?これはすべての中国軍人の願いなのでしょうか?これほど悲しいことはありますか?!
毛沢東は文化大革命を回想する際に、「天下が乱れれば、天下を治める必要がある。7,8年経てば、またやらなければならないものだ」と言ったことがあります。つまり7、8年ごとに、人民を殺すことです。このように、彼らが繰り返し大虐殺を行える要因の一つとして、それは中共に完全に服従する軍隊があるからです。この歴史的事件には、私たち一人一人の中国軍人の間違いがあるのです!これこそ恥じるべきことではないでしょうか?!
なぜこうなったのかを、考えてみてください。たくさんの人は、まだまじめに考えたことがないのです。今回大紀元の社説『共産党についての九つの評論』は、系統的に中華民族を半世紀も悩ませてきた諸問題について回答してくれたのです。『九評』を読むことで、人々は目覚めたのです。一人の中国の軍人として、ここ数十年来、人民のためにある軍人ではなく、そして国家の保護者としてでもなく、それは中共の虚言にだまされた中共独裁下にある道具に過ぎないのです。行ったことはみな民意に反することばかりです。これは中国軍人の恥であり、そして中華民族の恥でもあるのです!
実際のところ、中共建国以来、中華民族には人民のための政府、法律及び軍隊はなかったのです!現に有るこれらのすべては人民を保護するためではなく、人民を苦しめるためのものです。ひいては一部の政府の高官も、保護されませんでした。劉少奇はどうでしょう?共産党の高官でしたね?しかし国家主席の彼も、結局のところ、文革のときに悲惨な最後を遂げたのではありませんか?
中国には人民に所属する思想及び魂そのものも存在しません!もともとの強いられたマルクス・レーニン主義から、三つの代表、そして今はもう“中共と一致を保つ”ことしかできなくなったのです。
形式から見ても、中国人民に所属する政府、法律及び軍隊は存在しないのです!中国共産党の統治する中国大陸では、党がすべてを支配し、すべての重大事件は党によって決定されるのです。しかし政府はただ党の決定を執行する行政機関にすぎず、司法系統及び軍隊もただ中共が、独裁及び暴政を実行するための道具にすぎないのです。
ですから、形式から見ても、実質からみても、長年の間、中国には人民に属する政府、法律及び軍隊はなかったのです!中国共産党は中華民族を誘拐し、中華民族の伝統文化を破壊し、ひいては中共は人民の魂を奪い、人民に自分の思想及び信仰を持てなくなるようにしたのです。
私たちは、まだこのような党の中に居座ることができますか?恥を感じずにはいられないのです!長年、これほど多くの人々が苦しめられるのをみて、私たちは何もせずに、そして悪人を助ける悪事を働いてきたのです。これこそ天下の最も恥じるべきことではありませんか?
最後に、私が言いたいのは、中国の軍人が幸運なのは、『九評』を読むチャンスがあることです。中共の本質を見抜き、共産党から脱退することで、本当の人民と国家のためにある戦士になってください。
ここで、私はすべての中国軍人に、共産党から脱退し、中華民族の真の復興のために努力するよう呼びかけます!
ありがとうございました!
(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2005/4/5/98905.html)
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