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オーストラリアの法輪功学習者が外務大臣を起訴

 文/オーストラリア法輪功学習者

 【明慧ネット2005年6月10日】2005年6月8日に、オーストラリアの法輪功学習者は、首都キャンベラにある最高裁判所に外務大臣のアレクサンダー唐納氏に対する訴状を提出した。訴状は、1992年唐納氏が外務大臣という権力を利用して規約免除を理由に、キャンベラにある中国大使館の外で横断幕を広げ、音楽を流す等に対して出した禁止令を取り下げるよう法廷に強く求めた。

 訴状は、上記のような政令は法律に合わず、無効であることを認めるよう法廷に求めている。更に、重要なのは、訴状は法廷の判決を求めているということである。つまり、外交部長は、オーストラリアにおける法輪功学習者の言論の自由と権利を守る責任があり、合理的に横断幕を広げ、音楽放送設備を取り扱う権利を与えなければならない。訴訟は、唐納氏に対する慰謝料の支払い及び取り上げた法輪功学習者の横断幕を返すよう求めている。

 この訴訟を起こしたのは、オーストラリアの国民である戴志珍さんと章翠英さんである。戴志珍さんのご主人は、法輪功を修練したため、中国で迫害により亡くなり、彼女は今残された幼い娘と暮している。章翠英さんは数年前、中国へ行って法輪功の為に平和的な請願を行なったが、不法にも逮捕され8ヶ月間刑務所に拘禁され、その上残虐な体刑を受けた。

 先日、公然と脱党を宣言した元天津国保局610事務室の警官である?鳳軍氏と中国の有名な法律学部の教授である袁紅氷先生がこの訴訟に証拠を提出しており、現在二人はオーストラリアへの亡命を求めている。聞くところによると、最高裁判所に手渡したこの訴状は、まだ公表されていない中国からの逃亡者が提供した多くの証拠が     含まれており、中国で広範に渡って存在している残虐な体刑と虐殺に対して証明しているという。

*事件の背景

 2002年3月18日オーストラリア新聞によると、中国外務大臣である唐家?がキャンベラを訪問する前に、オーストラリアの連邦警官は外務大臣の唐納氏の命令により、中国大使館前ですでに9ヶ月に渡って中国共産党の迫害に抗議して広げていた法輪功学習者の横断幕と音楽設備を強制的に取り上げた。

 調査によると、その横断幕の内容は「法輪功は素晴らしい」、「真・善・忍」、「法輪功に対する迫害を停止しよう」、「江沢民を法律で裁こう」等が含まれているという。その後、唐納は1992年の外交特権と規約免除を理由に、3年連続してキャンベラにある中国大使館の外で横断幕を広げ、音楽を流すことを禁止するという政令に署名した。

 弁護士で法輪功学習者でもあるBernard Collaeryさんは、オーストラリア政府は法輪功学習者が受けている迫害事実に対し、恥ずべき反応をみせていると述べている。中国の経済協力を含め両者関係の改善を強化する為に、人権問題に対して消極的な態度をとるということは、国家の恥にほかならない。

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2005/6/10/103797.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/6/14/61842.html