日本明慧


カナダ国民のプライバシー漏洩で高官警戒(写真)

 

 【明慧ネット2005年6月19日】(明慧記者英梓の報道)最近、元中国警官の郝鳳軍さんはオーストラリアに亡命した。郝さんが持ち出した大量の文書ファイルの中には、中国共産党が海外へスパイを派遣して集めた、海外の法輪功学習者監視に関する秘密文書が含まれていた。これらの文書ファイルはメディアを通じて公にされ、カナダ政界の高官は次々に意見を発表し、マスコミは法輪功の被った迫害に関心を持つようになった。

*高官は驚愕「カナダの国民にプライバシーはない?」

 16日、カナダ国会の「口頭質問」の席で、国会議員のピット・マッケイ(Peter Mackay)氏は「逃亡した前中国警官の郝鳳軍さんが提供した1つのファイルには、中国のカナダでのスパイはScarboroughに居住するデータベース顧問で法輪功学習者・葉映紅さんをねらっていたことが記されていた」と発表した。

 調査によると、39歳の葉映紅さんはカナダ国民で、法輪功学習者である。90年代初期にコンピュータの修士課程を終了、現在あるデータベースの顧問である。

 郝鳳軍さんが提供した番号「情報274(2003)、シリーズ号 nkf03292」のファイル(期日は2004年9月1日)の中には、葉映紅さんの多くのプライバシーが詳しく記録されていた。 葉さんが通信会社を起こす予定であるとか、両親に家を買うための出費等の内容もとても詳しく記録されている。葉映紅さんはこのことを知って、取材を受けた時「オーマイゴッド!カナダにいる中共のスパイは荒れ狂っている。私は何を言うべきかを知らない……」 葉映紅さんの話によると、2004年9月の時点では、まだ会社を設立していなかったが、ひそかにただ考えだけを話したことがあったと言う。彼女は、「彼らはどこから情報を入手したのかが分からない。彼らは私達にどんなに近いだろう!」と言った。

 大紀元の報道によると、この情報は「劉副部長に報告。中央邪教問題を防止、処理する指導者グループ事務室、外交部の事務所に送る」とされている。

 15日、保守党の指導者・ステファン・ハーパー(Stephen Harper)氏が中共のスパイに制裁を加えるという強い要求を出した後に、マーティン首相は「カナダには強大な反スパイ計画があり、国家の安全を守るために、カナダに強大な法律と安全な制度もある。カナダの国民の安全を保障している」と語った。

                   カナダのボロー・マーティン首相

 外交部長のピエール・ペティゲル氏は質疑応答時に、外交部はずっとカナダにいる中共の役人と協議してきた。カナダ国民は自分達のやり方で見解を表す権利を確保し、カナダで尊重されるべきだと主張する。ピエール氏は「私達はずっととても厳粛にこれらの問題に対応している。私達は中共が私達の主権を尊重することを望む。彼らがここにいる以上、 彼らはカナダの法律を尊重しなければならない」と語った。

中共のスパイを追い払い 政府がより多くの労力と予算を投入するように提案 副首相は国民に告発するよう奨励

 マッケイ議員は、中国の前任警官の郝鳳軍さんが提供した情報によると、カナダには中国のスパイは1000名以上もいると指摘した。これにより中共はカナダで法輪功学習者の活動を脅し、かく乱すことは明白だ。彼らの行動は安全情報局の報告と一致している。外国のスパイ機関はカナダに居住している華人を操縦し、脅して、スパイ活動に従事させるように利用している。

 国会議員のロブ・ニックション氏は、今まで以上に、もっと多くの時間、努力と金銭を使って、カナダにいる中共のスパイを追い払うように政府に提案した。

 カナダの副首相、公共の安全と緊急対策準備部部長のAnne McLellan氏は、「私達はとても法輪功を理解している。法輪功学習者の平和を守りながら考えを主張し観点を表し、平和な集会と煉功の権利に関する主張と立場をも理解できる」と、「私達はわが国にいる一部分の人が、いくつかの受け入れられない活動を行うことを知っている。情報局(CSIS)、皇室警官(RCMP)と常規の法律執行部もこれをよく知っている…」と述べた。

中共は信条のある人を迫害 カナダは証拠を掴む

 「数年来、 私達はずっと中国当局は自分の国家で信仰の自由と言論の自由を締め付けていることを知っている。今私達には証拠がある。中共はカナダで同様な事をしようと思っている」と国会議員のロブ・ニックション氏が語った。

 郝鳳軍さんが提供した情報によると、カナダの法輪功学習者を監視する情報部門の略称はF101である。その任務はカナダ法輪功学習者のブラック・リストを掌握し、彼らの電話を盗聴して、そして脅しを展開し、活動をかき乱すことである。郝鳳軍さんは最近明慧ネットの記者の取材を受ける時、「中共が3年余りを使って、この全世界的なネットワークを画策し完成した。とても整っている。オーストラリアだけではなくて、 全世界にすべてある。米国、カナダ、ヨーロッパを含み、甚だしきに至っては、デンマークのコペンハーゲンから届けられた情報資料も私は見たことがある」と公表した。 

 17日、カナダの法輪大法学会はカナダの国会で記者会見を行い、7名の法輪功学習者が公表した。彼らの受けた処遇は、中国領事館の旅券更新の拒否、ビザ発給の拒否を初め中国に帰って監禁される、華人のコミュニティで差別される、中国国内の親族が巻き添えを受ける、電話によるかく乱恐喝などを含む。中共はメディアと華人の社会団体への制御を通じて、華人のコミュニティを制御する。そしてカナダの主流社会に浸透するなど一連の証拠を挙げた。法輪大法の学会会長の李迅さんともう一名の代表は30分間全面的に記者の質問に答えた。

 記者会見に参加したメディアは10社余りで、カナダのメディアグループCanWest Global、カナダ通信社、カナダの最大のテレビ局CBC、CTV、および新聞社グローブ郵報、トロント星報などを含む。中共のスパイネット問題は最近のカナダ主流メディア報道の焦点になった。

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2005/6/19/104384.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/6/20/62046.html