顕示心を重ねた歓喜心からの危害
【明慧ネット2005年7月21日】甲(仮名)修煉者同士は長い間において、法の勉強であれ、煉功であれ、正念を発したりする時でも、眠りたがり、意識の散乱が起き、更に長期的な病業現象(歩く時に杖の補助を頼らなければならないが、以前は正常だった)などといった状態が現れて、真相を伝えるのに支障をきたしました。しかし、他の修煉者はこういう不正常な状態を彼自身に気づかせたとしても、彼はなかなか異常な状態から抜け出せません。すると、彼は周りの人に嫌がられるようになり、彼の伝えた真相も受け入れられず、更に彼の足が直らない限り彼の言うことは認めないと言われたりすることもあります。
ある日、三人の乙、丙、丁(仮名)の修煉者同士が彼を助けるため修煉体験の交流を手配して、彼の問題となる要因を見つけ出そうとしました。まずは、甲に毎日の正念を発することをやっているかと聞くと、甲は常に不正常状態を否定するように正念を発していると言いました。また、長期的な執着心を放下しなかったので邪悪に乗じられていないかと聞くと、甲は自分のうちを探ってみたら、偶に闘争心があり、食事にこだわっており、怒りやすいなどの状態にあったと返しました。それから丁は次のように話し出しました。周りの人はあなたの影響で大法に悪い印象を持ち、真相も聞かなくなりました。考えてみてください。あなたの長期的な病業現象が現れてから、真相を伝えることに最悪な状態をもたらして、衆生を救い済度することに悪い影響を与えています。自分はいったい何の執着で邪悪に乗じられているのかを探り反省すべきではないでしょうか?こう言われた甲は、興奮して自分が修煉に入ってからいかに歩いてきたかと文句をつけはじめました。他の皆が、甲にゆっくりと話し聞かせてから、一緒に正念を発するようにしました。
正念を発する時、甲の正念を発する姿勢はたびたび直されて、手のひらを立たせられたり、歪んだ姿勢を修正されたりして、頭も傾きながら震えている状態で、蓮花の手印ができるまでにかなり苦労したようです。その後、皆は甲のこんな状態をめぐって話し合いました。しかし、しばしば笑顔の甲は、自分が正念を発する中で体にとても強烈なエネルギーが走っていたから、正しい姿勢を保つのが難しくなり、頭の震えもエネルギーのおかげだと得意そうに言いました。そんな彼について、最も問題となった原因は何か皆はこう思いました。甲は長い間、体からの感受しか重視しないために、以前より重い歓喜心と顕示心が乗りつけていて、長い間法を学び正念を発しても、自らがすでに修行の道からずれていたと気づくこともできませんでした。しかも、自分の病業現象で真相を伝えたとしても周りの人から信じられないという深刻な影響に対して、自分のせいではないと思っていました。
このような問題点を深めて、お互いの修煉体験について交流し続けました。やっと、甲が自分の外れた行動を認めました。エネルギーやら、何かを感じたやら、自らの体を制御できず、それらは非常に厳重な問題であって、しかもエネルギーとはいえ人を錯乱させるわけがありえるのでしょうか?明らかに自分の問題に決まっているのではないでしょうか?こうして、甲は自分に乗りつけていた執着心を断つように決心しました。再び皆で正念をしはじめました。今回は、甲の状態が先ほどよりよくなりました。そして、甲はこう言いました。かつて、その“困”を突破しようとしてもなかなかできなかったが、今後は必ず突破するように堅持します。執着心はその根底までを探らないと、魔難を突破するのは難しいこととなります。“顕示心と歓喜心は最も魔に利用されやすいのです。”(《精進要旨・定論》)
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/7/21/106523.html)
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/8/2/63525.html)
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