日本明慧


貴重な思い出

 【明慧ネット2005年9月9日】 1994年の夏、一番暑い時期に、師父は鄭州市で講習会を行われました。その時、主催側の鄭州市気功管理部門が提供してくれた会場は、かなり古い体育館でした。会場のマイクは、臨時に繋げたもので、初日の午前中は、音質がかなり悪く、時々はっきり聞き取れないこともありました。しかし、午後になると、マイクの音声がとてもよく聞こえるようになりました。その音声の変化の裏側には、学習者があまり知らない一つ事実がありました。

 師父は午前中の講義を終えて、昼休みの時間を使って、自らマイクの修理に取り掛かり、きれいな音声が出るまで、長い時間をかけて調節を行われました。本来なら、設備の調整は主催側が担当すべきことですが、師父は、何も言わずに、午前中の講義の疲労と真夏の暑さに耐えて、黙々とひとりで調節をなさいました。マイクの調節ができた頃には、もう午後の講義の時間になりました。結局、師父は、食事を一口も食べることができないまま、午後の講義に入られました。穏やかに講壇の上におられる師父の姿を見ている学習者たちは、先の一件を誰も想像できなかったでしょう。

 講習会が終了した日に、師父の行為に感動した主催側の責任者は、参加者全員に「あなたたちの師父は、昼食を食べる暇もなく、休むこともできず、私たちに何にも言わず、本来私たちがやるべきことを、ひとりで黙々と行われました」と言いました。 私はこの話を聞いて、感動の涙が湧いてきました。師父は常に他人のことを先に考えるということを、自らの行動で我々に教えてくださいました。本当にどんな言葉を尽くしても、師父の偉大さを表現することができません。

 この数年来、自分の歩んできた修煉の道の中で、時々この一件を思い出します。私は、心の中で、常に 「師父が教えてくださったように、どんなときであっても、他人のことを先に考えなければいけない」と思っています。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/9/9/110067.html