日本明慧


小さなBenny:お父さん、お家に帰ってきて!(写真)

 【明慧ネット2005年8月17日】姜仁政さんの長男のBennyはまだ2歳で、非常に利口だ。ドイツにいる時、彼はお父さんが大好きで、お父さんと一緒によく遊んだ。お父さんが法輪功の音楽を流すと、Bennyは煉功する。お父さんが座禅を組む時、彼もそばで動作を手まねして、両目を軽く閉じて、両手で合掌することができる。お母さんは、「Bennyはとても元気よ」とよく言った。厳冬に外出しても、厚い綿入れの服を着なくても、ただ1着のオーバーだけ着て街を走っても、病気にかからない。お母さんは彼が大人を真似て煉功するおかげだと言った。

                     ドイツで姜仁政さんの家族

 Bennyが笑うと、二つの大きな目が光ってとても可愛い。ある時Bennyとお母さんは駅で汽車を待っていた。何人かのドイツ人のおばあさんが通った時、小さなBennyはおばあさん達を笑わせると、おばあさんたちは、彼を抱いてキスをした。

 今年3月、Bennyと弟と両親は、ドイツで政治亡命の申請を拒絶された。そして中国に送還され、お父さんの郷里の本渓に帰った。その後、悪運はつぎつぎに襲ってきた。4月8日、Bennyと弟が瀋陽の祖父母の家にいくと、突然7人の悪党が入ってきて、彼の父を連れて行った。Bennyは父が連れられて行くのを見て、後について入り口まで走り、恐がって泣き出した。その後、彼はいつまでも泣きながら、「お父さん!」と叫んだ。彼はまだ完全に言葉を話すことができないので、ただ、「お父さん!」とだけ叫んだ。

 Bennyのお父さんが牢獄に入れられた後、満1歳の弟は、本渓の祖父母の家に残った。Bennyは最初、母と一緒にいたが、生活がとても不安定で、公安局がいつも捕まえに来るので、母はあちらこちらに隠れていた。

 Bennyはだんだん食事をしなくなり、痩せていった。いつも病気にかかり、熱が高く上がった。時には祖父母はBennyを病院に連れていって、点滴を打たなければならなかった。Bennyと母が、祖父母と弟に会いにいくと、Bennyの祖母は潰れた家を見て、いつもすぐに泣いてしまう。

 ある日、母はとても遠い所に隠れていた。警官は彼女を脅し、もし法輪功を放棄する保証書を書かないと捕まえると言った。Bennyは、それから更に母に会えなくなっていった。

 Bennyの父が捕えられて数ヶ月して、祖父母はやっとBennyと弟を連れてお父さんに会いにいくことを許された。Bennyは牢獄の面会室に入ると、うれしくて父に飛びかかり、父に抱きついた。父は、Bennyがたくさん言葉を話せるのを聞き、悲しくなり、またうれしくなった。片手に彼を抱いて、片手に彼の弟を抱いて、ひっきりなしに彼らを笑わせて遊んでいた。小さなBennyはけらけらと笑ったが、おじいさんとおばあさんは、そばでひっきりなしに涙を拭いた。

 小さなBennyは、どのように彼のおじいさんとおばあさんの気持ちを理解することができるだろうか。おじいさんとおばあさんは、そばで親子の出会いを見て、心が痛んだ。4年前に彼らは息子を見送り、息子は一人でドイツへ勉強しに行った。今息子は帰ってきて、それに2人の無邪気な小さい孫を連れ帰ったが、労動教養所に閉じ込められて、3年間も投獄されている。

 Bennyとおばあさんがいっしょにいる時、おばあさんは、いつも涙を流して彼のお父さんのことを思っていた。Bennyも泣いて、お父さんを探した。おじいさんは悲しんで、彼をつれて出て散歩した。おじいさんは孫を連れて息子に会いにいくことを待ち望んで、息子の情況をあちこち尋ねたが、彼は息子が拷問にかけられることをとても恐れている。彼は刑務所の内幕を知る人に聞いた。監獄の中で法輪功を修煉する人に対しては、とても残忍で、反省文を書かないと必死で迫害し、どんな手段でも使う。息子が閉じ込められている労動教養所の中では、法輪功を修煉した人が打ち殺されたこともあるという。

 おじいさんはある時、国家安全局の役人に、どうして息子を捕まえるのかと聞いた。役人は、「中国の法律は法輪功を修煉することを許さない。彼が中国に帰ったので、修煉することを許さない。彼が放棄しないと、一日でも釈放できない」と言った。老人は、「私は、息子が結局どの法を犯したのか分からないが、息子はいい人だ。もし息子に万一のことがあったら、私は本当に生きる希望もない。私の息子には罪がない」と、嘆き悲しんだ。

 Bennyはお父さんに会うと、とても喜んで、しっかりとお父さんの首を抱きしめた。彼は、おじいさんとおばあさんが、Bennyと弟をお父さんの手から受け取ると、すぐにおじいさんの腕から抜け出して、お父さんのそばに走り、しっかりとお父さんの手を引っ張って言った。「お父さん、僕たちのお家に帰ってきて! 僕たちのお家に…!」

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2005/8/17/108573.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/8/24/64224.html