迫害を成り立たせないようにする
文/知理
【明慧ネット2005年9月17日】釈迦牟尼は一度、自分の弟子に「一滴の水はどうすれば、永遠に乾かないでいられるのか?」と問いかけたことがありました。弟子達は互いに顔を見合わせ、誰も答えられませんでした。釈迦牟尼は弟子達に「海に入れるのです」と話しました。確かに、一滴の水の寿命は短いですが、海に溶け込めば、海の一部となり、新たな生命を獲得することになります。なぜなら、海は永遠に乾くことがないからです。その一滴の水も永久に海に存在するのです。
師父は「私の全てがしっかりと宇宙に根付いています。あなたを動かす人がいれば、私を動かすこともできます。言い換えれば、その人はこの宇宙を動かすこともできるのです。」(『転法輪』)と説かれました。ならば、我々の周りになぜ未だに迫害が多く起きているのでしょうか? 恐れる心、執着心を持っている学習者を除き、ネットでは多くの学習者が強い正念と正しい行動をもって旧勢力を否定してきた体験談を読むことができます。彼らの大法に対する確固たる正念が人々の心を震撼させました。そして、彼らに比べて、我々との差、また、自分に足りない部分を見つけることができます。それを励みにして、法を正す最後の過程において勇猛に前進し、精進するようにします。
問題は、なぜ迫害が起きたのか? 迫害を受けた学習者達は何に執着しているのかにあります。一部の学習者は、迫害が起きた時に、正念をもって正しい行動をし、迫害を否定すれば、旧勢力の迫害を否定するという認識を持っています。そして、このような認識は更なる昇華に繋がると思っています。孫子兵法曰く「戦わずに、相手の兵士を屈す。これは上策極まる方策である」。迫害が形成される前に解体させ、我々がいる空間に現す機会すら与えないことが、最も良い結果を結ぶのです。
現在は、時間が非常に貴重です。邪魔が少なければ少ないほど、多くの衆生を救う時間ができます。そうなれば、師父が巨大な苦難を受け、法を正す時間と修煉する時間を伸ばしてくださったことに背くことにならずに済みます。
上述の原因のほか、もう一つの目立った問題は、一部の学習者は法を実証する過程で、自分が大法のために行った全てが良くできていると自慢するようになり、大法の理に溶け込んでおらず、自分自身を証明しようとすることで、旧勢力に隙に付け入られ迫害されてしまいました。旧勢力は、日ごろ大法のために良くしている学習者に迫害を受けさせることによって、他の学習者に試練を与えられると考えているからです(しかし、旧勢力は悪のやり方で破壊性の高いいわゆる『検証』を行っているので、かえって法を正し、世の人々を救い済度することを邪魔してしまいました)。
学習者はそれぞれの修煉過程において、足りない部分はあります。以上私の個人的な認識が、学習者にとって何かお役に立つことができればと思っています。
(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2005/9/17/110356.html)
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