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原告側弁護士:香港入管所に対し入国禁止者のブラックリスト提出を要求

 【明慧ネット2005年9月21日】自由アジアラジオ放送局9月20日の報道によると、2003年に香港での法輪功の活動に参加しようとした、10歳の子供を含む台湾の法輪功学習者80名が、香港空港で保安の理由で入管所に入国を禁止された事件で、香港高等裁判所に裁判を申請したことが分かった。裁判所は火曜日に第一回の法廷を開く予定。
法輪功学習者が香港政府の暴力による送還を告訴

 80名の台湾法輪功学習者を代表する著名弁護士・夏博義氏は、法輪功は香港で合法的な組織であり、《基本法》は宗教の自由を保障していると指摘。《基本法》第141条では、宗教団体は国外の宗教団体と連絡を維持することを認められている。原告は事前に有効なビザを取得し、いかなる犯罪の記録もなく、彼らが参加した法輪功の活動もまた平和的に行われたという。

 夏弁護士は法廷で、入管所長に対し、台湾法輪功学習者80名の入国を禁止した関係書類及び入管所内部のブラックリストを提出させるよう要求。香港政府側の著名弁護士・馮華健氏はこれに反対し、もし法廷がこれを許可すれば、香港政府は公衆の利益を理由に上訴すると表明している。

 裁判長の夏正民氏は、もともと火曜日の午後に引き続き裁判を行う予定だったが、法廷は夏裁判長の体調不良により、水曜日の朝に延期した。

 この件に関わっている台湾の4名の法輪功学習者は、月曜日に香港へ向かい、香港政府の許可を得て裁判を傍聴した。開廷前、彼らは30名あまりの香港の法輪功学習者と共に、中環遮打花園から裁判所ビルまでパレードを行った。裁判の間、香港の法輪功学習者らはずっと法廷の外で煉功をし、今回の裁判を支持した。

 4名の原告の1人、アメリカと台湾で仕事をしている朱婉琪弁護士は、今回の訴訟は一国二制度に対する重大な試練だと考えている。香港政府がブラックリストを提出するかどうかはかなり重要な問題で、もしそのリストの中に原告人の名前があれば、それは大陸のブラックリストが彼らの入国禁止の主な原因であることを示すと見ている。

 朱弁護士は、「ブラックリストが提出されれば、私たちははっきりと分かるでしょう。もしも私たちがそのリストに載っていれば、絶対に私たちが悪事を働いているのではないことが分かります。私たちは台湾および世界のいかなるところにも犯罪記録はありません。私たちはみな以前香港に来たことがあり、密輸や武器を持ち込んだこともありません。ブラックリストが提出されれば、これは法輪功と関係があるためだと分かるでしょう」と述べた。

 朱弁護士によると、2001年から2004年までの間に、200名あまりの台湾人が香港入管所に、法輪功学習者であることを理由に入国を拒否された。また、台湾人30人あまりが法輪功学習者と同姓同名だったため、有効な香港ビザを所持していたにもかかわらず、保安を理由に入国を拒否された。朱弁護士は、事の是非を論じない香港政府を批判している。「送還された200名あまりの台湾人の中には、法輪功学習者でない30人も含まれていますが、彼らはただ法輪功学習者と同姓同名だっただけで送還され、これはとても道理に合わないことです」と指摘した。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/9/21/110912.html