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米国国務院:信仰自由侵犯者の入国を禁止

 【明慧ネット2005年10月2日】(記者・蘇青)1999年7月から、中国大陸で法輪功に対する残酷な弾圧を始め、これまですでに6年余り続いた。迫害が初まったとき、積極的に江沢民に追随した中国共産党の官吏は何の恐れもなく、強力に迫害政策を実施した。しかし、今になって彼らは自分の悪行のために、その後の結果を引き受けなければならないことにだんだんと気付いている。

 中共の商業部の薄煕来部長は、かつて大連市長、遼寧省長を務めた。彼の在任期間中に遼寧省は法輪功を迫害する最も深刻な省の1つとなった。薄煕来が法輪功を迫害する重大性に鑑みて、2004年1月、カナダの皇室警察は彼を監視リストの中に加えた。もともと薄煕来は2005年9月初めに胡錦涛氏に従って、米国、カナダを訪問する予定だったが、法輪功学習者とカナダの民衆、議員が人権犯を入国させないよう強烈に呼びかけ、薄煕来の名前は訪問する名簿の中から消えた。カナダを訪問する胡錦涛氏の随行員の中にも薄煕来の姿は見えなかった。

 迫害の共犯者、薄煕来が米国を訪問することについて、法輪功学習者は米国政府にも彼の入国を禁止するよう呼びかけた。米国国務院の公共外交連絡事務室の主管者ジュリー・フルタ・トイ(Julie Furuta-Toy)氏は、法輪功学習者への返事の中で、米国移民国籍法の中には「いかなる外国人も、外国の政府官吏在任中の24ヶ月以内に、深刻な信仰自由への侵害に直接あるいは責任を持って参与した行為があるならば……米国入国を禁止する」という条項を重ねて言明した。そして米国は世界のいかなる地域で発生する信仰への迫害にも強く反対することをはっきりと表明した。

 以下は書簡の訳文

 米国国務院
 2005年9月22日

 2005年8月29日にライス国務長官に宛てた手紙の中で、薄煕来のビザの発行に関心を持たれたことに感謝します。検査されていたため、最近やっと貴院の書簡を受け取りました。貴院の努力に感謝致します。

 米国移民国籍法は米国旅行者のビザの発行について厳格な規制があります。1998年に通過した国際宗教自由法案によって、移民国籍法が修正されました。<212(a)(2)(G)条項を含む>この条項は、「いかなる外国人も、外国の政府官吏在任中の24ヶ月以内に、深刻な信仰自由への侵害に直接あるいは責任を持って参与した行為があるならば……米国入国を禁止する」と定められました。

 米国は世界のいかなる地方で発生する信仰への迫害にも強く反対します。貴院が212(a)(2)(G)の条項によって提出した、薄煕来に米国入国の資格を与えない可能性があるということについて感謝しています。すべてのビザ申請は、いかなる人種、性別、国籍と宗教の信仰に関わらず、移民国籍法の標準によって裁定が行われます。

 これらの情報が助けになることを望みます。

 Julie Furuta-Toy
 ビザサービス
 公共外交連絡事務室主管

                          書簡の原本

 薄煕来は最終的に、胡錦涛の北米訪問団の中にはいなかった。彼は特例ではない。2005年9月22日〜24日、大連市の投資を招くための商業団体がトロントを訪問した。大連市長の夏徳仁は団体を率いて訪問する計画だったが、結局商業団体の中にはいなかった。夏徳仁はかつて深刻に法輪功を迫害したため、カナダの「人道に反する罪及び戦争犯罪法案」(Canada's Crimes Against Humanity and War Crimes Program)により皇室警察の監視リストに提出された。カナダ各地の法輪功学習者は、夏がカナダへビジネス訪問を行うことを知った後で、彼の入国を禁止するよう広範に呼びかけた。メディアも次から次へとこのニュースを報道した。調査によると、代表団と中国領事館は夏徳仁の訪問に対して、皆圧力を感じたと表した。結局、夏徳仁はカナダの訪問が実現できなかった。

 今になって、人々は皆よく知っているが、積極的に法輪功の迫害に参与した人は、そのために後の結果を引き受けなければならない。法輪功迫害追跡国際組織の代表者・楊ケ文さんは、外国訪問しようとする中国共産党の官吏に、「決定を出す前に、自分の名前が国際追跡による迫害参与リストに公布されているかどうかを確認してください」と警告した。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/10/2/111647.html