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カナダ:人道に反する罪の犯罪人の入国を禁止、法律に拠って行動すると声明(写真)


 【明慧ネット2005年10月14日】(オタワ=記者・英梓)2005年10月13日、「カナダ人道に反する罪と戦争犯罪プログラム」(Canada's Crimes Against Humanity and War Crimes Program)チーム付属の国境管理局(Canada Border Services Agency)の官員が黄華華・広東省長の法輪功迫害に関与する資料を受け取った。さらにカナダの法律に拠って可能な行動をとると表明した。

 10月13日、カナダの著名な国際人権弁護士デビット・メイタス(David Matas)氏が、カナダ移民部、公共安全・緊急事務準備部および司法部部長に手紙を出し、黄華華・広東省長の入国禁止を求めた。手紙の中で、黄が広東省の厳しい法輪功迫害に主な責任を負うべきだとしている。同じく、法輪大法学会が記者会見を開き、カナダ政府にカナダの法律と国際人権法に拠って黄の入国禁止を求めた。

                    記者会見を行う法輪大法学会

 * 広東省は迫害が酷く、黄華華は主要な責任者の一人

 人権弁護士のメイタス氏は、各部長に宛てた手紙の中で次のように指摘した。
「カナダ訪問予定の黄華華・広東省長は、広州市および広東全省の法輪功迫害の主要な責任者の一人である。黄華華が統治する広東省は、法輪功への迫害と迫害によって死亡した人数の最も多い省の一つである。我々はカナダ政府に黄の入国禁止を要求する。広東省で迫害により死亡した法輪功学習者はすでに64人に達した。今年前半だけで109人の法輪功学習者が誘拐され、先月も多くの法輪功学習者が誘拐された」。

 法輪大法学会(カナダ)会長・李迅氏は当日の記者会見上で、「過去6年の間に、広州市市長にあっても広東省の省長にあっても、黄は終始江沢民一団に追随し法輪功を迫害してきた。行政上で広州市と広東省政府機構を指揮し、江沢民一団の「名誉を汚し、経済を潰し、肉体を消滅させる」という絶滅政策を実施しただけでなく、黄が自ら労働教養所まで出向き、真相の分からない人や下心のある人、法輪功学習者に対して、強制的に洗脳と肉体の虐待を加えるよう奨励した」と述べている。

 李迅氏はさらに声明の中で次のように語った。

 黄華華が広東市委員会書記を務めて法輪功迫害を主管していた期間中、広州市は上から下まで法輪功迫害を専門とする「610オフィス」を設置した。「610オフィス」の指揮のもと、広州市は拘留、労働教養、強制洗脳などの手段で法輪功学習者を迫害した。2000年1月に天河看守所で強制食塩注入により死亡した41歳の高献民さんは、無数の酷刑で迫害された一例である。もう一つ悲惨な例は、妊娠3ヶ月の羅織湘さんで、彼女は「610オフィス」によって黄埔麻薬中毒回復所に誘拐され強制洗脳を受け、2002年12月2日に迫害により死亡した。不完全な統計によると、この期間に、黄華華の主導で広州市法輪功学習者13人が迫害により死亡、3人が身体障害者に、3人が心神喪失になり、少なくとも66人の法輪功学習者が酷刑をうけた。

 声明によると、2003年より黄華華が広東省長になってから、広東省で法輪功迫害が絶えずエスカレートした。広東全省で確認できた64人の法輪功学習者の迫害による死亡の案件の中で、多くの案件は黄華華が広東省長になった後に起きたものである。この期間中、黄が2004年2月と2005年1月に省政府工作報告などの場で法輪功への憎しみを煽り、法輪功への迫害を配置した。かれは広東全省の法輪功迫害のすべての犯行に主要な責任を負うべきである。

 広東省では、最近気が狂ったかのように大規模に法輪功学習者を迫害している。全省の20以上の市(県)で、多くの法輪功学習者が、家からあるいは職場から誘拐され、労働教養を強いられ、一部の学習者が行方不明になっている。

 明慧ネットの報道によると、「最近、広東省は法輪功学習者への迫害を強めている。胡錦涛氏が北米訪問前に、広東省は、北から500人以上の警官とごろつきを動員し、さらに化学防御部隊が大法弟子の監視と迫害に加わった。その後、広東各地で全体的に計画的な誘拐が行われた」

 報道によると、「胡錦涛氏が北米に到着してから、誘拐や迫害が引き続きエスカレートし、広州の610オフィスと公安が9月12日〜13日に統一して行動を起し、広州各区で不法に住宅に侵入し、数名の大法弟子を誘拐した。……胡錦涛氏が9月20日に中国に戻っても、広東省で大法弟子への迫害は止まらなかった」

 カルガリの法輪功学習者で、広州からきた段凱文さんは迫害を受けたことを書面で次のように証言した。「2000年12月13日、私は広州市610オフィスと天河区610に不法に逮捕された。そして、7時間連続して殴られ、全身が青くなって、気絶した。その後、私は労働教養所に送られ、5ヶ月半の間、奴隷のような生活を強いられた。平均毎日16〜17時間の労働、最も長い場合は20時間の労働を課せられた。さらに広州市第一労働教養所の法輪功専門部門に秘密裡に送られて、系統的な精神、人格および肉体上の迫害を受けた」

 * 人権弁護士のメイタス氏:「人道に反する罪」の犯人をカナダに入国させるべきではない

 メイタス氏は部長らへの手紙の中で、「もし黄華華のように法律を犯して将来裁かれる犯罪人に、赤いじゅうたんを歩かせることになれば、これはカナダの歴史に残る恥辱となる」と言った。メイタス氏は、「カナダ人道に反する罪と戦争犯罪プログラム」チーム(カナダ移民部、ロイヤル警察と司法部官員から構成された)に黄華華の入国ビザを拒否し、カナダへの入国を阻止するようにカナダの関係部門が介入することを要求した。メイタス氏によると、これはカナダ人道に反する罪と戦争犯罪プログラムおよびカナダ国際法の実施責任からきた要求になる。

 過去に、カナダに入国拒否されたのは戦争犯罪人であった。カナダ人道に反する罪と戦争犯罪プログラムに拠り、カナダ移民局は一般に3つの方法で犯人の入国を阻止する。1、移民、難民あるいは訪問者のビザ申請の拒否。2、難民判決プログラムから排除する。3、カナダに入国した人は移民局の調査により、犯罪人を国から追放する。

 報道によると、法輪功大法学会は9月にも法輪功迫害に参与した薄熙来、夏徳仁のカナダの入国拒否を求め、薄、夏の二人は入国できなかったという。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/10/14/112419.html