中国の高智晟弁護士 胡錦濤主席、温家宝首相に迫害反対の嘆願書を進呈
【明慧ネット2005年10月20日】中国の著名弁護士・高智晟氏は、中国の指導者・胡錦濤・温家宝への嘆願書を発表し、中共当局の法輪功への残酷な迫害を停止するよう呼びかけた。記者のインタビューに、高智晟氏は「一人の弁護士として、現在の中国において法律を通して法輪功学習者の基本的人権や公民権を保護することができず、このような公開書簡の形でしか呼びかけることができない」と遺憾を表した。VOAが10月19日に伝えた。
1999年夏から法輪功が弾圧されて以来、中国において法輪功問題は政治的タブーとなっており、中国新聞紙、テレビ局、ラジオ局で自由に討論されないだけでなく、中国国民が公の場で、あるいはインターネットで自由に討論し、提起することもできない。
法輪功側は、「中共独裁政権が権力を濫用し、無実の人々を弾圧され、虐殺され、幾千幾万の罪のない法輪功学習者に残酷な迫害を行い、これまでに2千人余の法輪功学習者が虐殺された」と発言した。
* 法輪功学習者を迫害する大量の証拠を見つけた
有名な北京の高智晟・弁護士によると、近年来、全国各地の法輪功学習者からの手紙、ファックス、電話と電子メールを受け取り、去年、中国の山東省へ調査に行ったが、法輪功学習者を迫害する大量の証拠を見つけたという。
高智晟氏は10月18日、インターネットを通して胡錦濤中国主席と温家宝総理への嘆願書を発表した。書簡は、法輪功を信仰する中国国民への持続的・系統的かつ組織的な残酷な迫害は依然として続いており、私たちは決してこの非人道的で下劣な暴行の存在を受け入れられないとの意向を表明した。
中共当局は法輪功を邪教と定め、しかも法輪功に対して全力を尽くして弾圧を行っており、中国国内において法輪功学習者のために真実を話す人は非常に少なく、ひいては弁護士でさえ法輪功学習者の当局への訴訟を受け入れる勇気がない。
* 憲法を断固として信仰しているため表に出てきた
高智晟弁護士は、「中国憲法に宗教信仰の自由、言論の自由などの数多くの条例が実現されていないが、今回、表に出てきて法輪功学習者のために話をしているのは、まったく中国憲法への断固とした信仰に基づくものである。当局は憲法が無効であることを宣言したことがなく、私たちの憲法への信仰は断固としたものだ」と発言した。
高智晟弁護士は、胡錦濤主席と温家宝首相への嘆願書に、「もし主席と総理の二人が、法輪功学習者への迫害を知っていても止めなければ、これは罪を犯した者の犯罪行為と区別がない」との意思を伝えた。
* やむを得ず公開書簡を発表した*
中国は現在、一党専制の体制を実行しており、政党や政府指導者を批判することは依然として非常に危険である。これに鑑みて、人々はどうしても高智晟弁護士の強気な発言に懸念する。これに対して、高智晟弁護士は、「私はやむを得ない状況の下で公開書簡を発表した。一人の弁護士として、中国において、法律に従って人権を踏みにじる問題を解決することができないことは、中国政府の指導者にとっても、一般民衆にとっても、中国の弁護士にとっても恥である」と憤慨した。
高智晟弁護士は「中国において、公の場で人権を踏みにじり、人権を損害することは危険ではない。しかしながら、人権を踏みにじり、人権を損害する行為を口にすることは却って危険となる。ご存知のように、私は中国で生まれ、中国で育ち、この行為の危険性を知らないわけがない。しかしながら、この危険性を知っているからこそ、すべての人が黙り込むのは理にかなわないことである。私が見た罪悪はあまりにも多すぎる!しかし中国では、しんとして静まり返っている」と遺憾を表した。
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/10/20/112827.html)
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