二枚の写真の比較(写真)
文/欧陽非
【明慧ネット2005年10月17日】中国大陸にいる友達に法輪功の真相を伝える時、人々はよく、世界の他の国家で起きている、いわゆる「抗議」「逮捕」を、中国共産党が民衆を迫害する口実にしていることに気付きました。いわば「どこのカラスも同じように黒い(天下の悪人はみな腹黒い)」ということです。西側諸国でさえ起きることなので、中国共産党が人権を迫害するのは、たいしたものではないと考えています。それで、現在の中国で起きている史上かつてない真善忍に対する迫害を、平気で無視するようになりました。
中国共産党は自分の国の人権の犯罪についてまったく言及しないが、長い年月にわたってメディアで、西側諸国の民衆が抗議する事件を「暴露」しています。まるで中国共産党が人権の擁護者で、西側の国民が人権を獲得するように助けてあげていると、大陸の人々をごまかしています。
最近、大陸の友達の一人は、私が送った法輪功の真相の写真を見た後、「ブッシュ大統領の農場でキャンプして抗議し、ホワイトハウスまで抗議に行き、最後に警官に連行された米国の『反戦の母』のことを、知っていますか」と私に問い返しました。それは、どの国も同じです、という意味です。
私は大陸のウェブサイトを見ました。この「反戦の母」は、なんと大陸のメディアが報道する焦点となったようで、それで友達がこんなに関心を持っていたのです。
ちょうど警官が「反戦の母」を「逮捕」している写真を見ました。「反戦の母」は意外にも笑顔で、警官は彼女を高く上げています。「逮捕」の理由は、デモする人は途中で止めることができないと法律で定めているので、3回も警告した後、逮捕を実施することになったといいます。法輪功学習者が天安門広場で警官に暴行を受けたシーンと比較して、本当にとても風刺性があるものです。私は下の二枚の写真を友達に送りました。彼はどう思うでしょう?
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現地時間9月26日に逮捕された時、笑顔の「反戦の母」(ロイター通信) |
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天安門広場で中国の警官に暴行を受けた法輪功学習者 |
実は、友達の反応は典型的な、大陸の民衆が共産党の文化に洗脳された直感的な反応です。その中に多くの落とし穴があります。たとえば
1.一つの事が正しいか間違っているかを判断するには、表象形式だけで、他の人がどう行ったかの基準にしてはならないのです。人を殺せば命で償わなければならないことは、天の理です。米国で殺人事件があるからといって、中国で殺人してもあたりまえだと思ってはならないのです。
2.西側のメディアは、民衆が抗議する事件について、いつも大量に報道します。中国共産党が「反戦の母」を報道する素材と写真は、基本的にすべて米国のメディアの報道を引用するだけです。中国共産党は法輪功学習者に対する迫害について、いかなる報道もしない上に、西側の記者が如実に真相を報道すれば、警告し、さらに強制送還します。
3 中国共産党が人権を踏みつけ侵害する行為は、西側諸国があまねく人権の理念を尊重し、法律に従って物事を処理することと、まったく比べものにはなりません。基本的な概念と性質は混淆されるわけにはいかないのです。二枚の写真から見ると、両国の警官は逮捕する対象に対し、まったく異なる手段を使うことが分かります。「反戦の母」は高く上げられ、警官は法律を執行する過程で、いかなる不法な侵犯の行為がありませんでした。それと反対に、中国の警官は平和的に請願を行っている丸腰の法輪功学習者に対し、足で踏むばかりか、刀を首にかけて脅迫します。法輪功を迫害する中で、中国の公安、国安、労働教養所などの司法機関の人員は、法輪功学習者を手ひどく迫害し、甚だしきに至っては虐殺した事件がしばしば起きています。
4.一つの政権の善し悪しを判断するには、ある政府またはある大統領が、何をしたかだけを基準にしてはならないのです。この政権は、調和をはかる能力、是正を行う能力、改進を行う能力があるかどうかも、見なければならないのです。人間ですから、間違いを犯しかねません。肝心なのは、事件があったら、民衆の声を聴取し、勉強し、是正するシステムがあるかどうかということです。中国共産党は民衆を迫害しそして迫害事実を極力に覆い隠し、完全に一つの密封した犯罪のシステムであり、被害者のいかなる法律より賦与された正常な陳情と民意表現のルートも、すべて違法と定めました。このようなシステムは、西側のオープンで言論と信仰の自由を有する環境と、比べものにはならないのです。
そのため、人々は党の文化に変異された、ねじ曲がった思惟の枠から抜け出して、自分を中国共産党と一緒に縛らず、中国共産党の残虐で邪悪な本質をはっきり見極め、理知を持ち、はっきりとした自分の思惟を以って、法輪功に対する迫害を認識してください。これこそ、正邪善悪をはっきり見分けることができ、共にこの迫害を停止させ、自分の生命のために正しい選択を行い、中華民族の末長い幸福に力を尽くすことになります。
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/10/17/112567.html)
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/10/27/66261.html) |