日本明慧


命令に対する拒絶と、国家の誉れ

 文/李致清

 【明慧ネット2005年11月23日】 ローザ・パークス(Rosa Parks)という1人の90歳の黒人のおばあさんの死亡が、2005年10月24日に、アメリカ全土に伝えられた。彼女は、50年前、アラバマ州のバスの中で、不公平な種族差別に関する法令に服従せず、白人に「座席を譲る」ことを拒絶したため、投獄された。彼女の公民として命令に従わない壮挙は、激しい民権運動を引き起こし、種族隔離制度を排除するに至った。

 彼女の葬儀で、上院議員のケネディ氏は、「アメリカは一人の真の英雄を失った」と言った。同じく黒人の国務長官のライス氏は「彼女がいなかったら、私は今日国務長官として、ここに立つことができない」と発言した。クリントン前大統領は、パークス夫人は一人の勇気に満ち、尊厳のある女性だと述べ、1996年にパークス夫人に「大統領自由表彰メダル」を授与したことを誇りに思っていると表明した。

 パークス夫人と同じように、アメリカ民衆の高い尊敬を集めているのは民権指導者のマーティン・ルーサー・キング博士である。1963年、彼はアメリカ州都のワシントンD.Cで25万人規模の集会を組織して、種族差別に反対し、種族平等を要求した。まさにこの集会で、彼は著名な演説「私にはひとつの夢がある」を発表した。翌年彼はノーベル平和賞を受賞した。彼が死亡して15年後、アメリカは祝日・「マーティン・ルーサー・キングデー」を設立して、この民権指導者を記念した。彼はワシントン大統領以外で、この特別な栄誉を有する一般人である。2002年、アメリカ大統領はマーティン・ルーサー・キング氏に「アメリカ現代英雄」の称号を授与した。

 ローザ・パークス夫人とマーティン・ルーサー・キング氏とも公民として命令を拒絶した、非暴力と非合作運動の手本である。アメリカと全世界で、彼らがアメリカに恥をかかせ、アメリカの国家イメージに損害を与えたと思う人はいない。また彼らが政治に関与したと思う人はいない。逆に、彼らこそアメリカの誉れである思う。それは彼らが巨大なる勇気で正義と尊厳を守り、広範な民衆の良知を呼び覚まし、人々の尊敬を勝ち取ったからである。それは社会勢力或いは政府からの不公平と非人道に直面して、人々は合法的且つ非暴力の抗争をする権利があるからである。彼らの努力は一つの種族の運命を変え、アメリカを変え、ひいては世界を変えた。

 ローザ・パークス夫人とマーティン・ルーサー・キング氏のことが理解できたら、人々は今日法輪功学習者が行っている真相説明と反迫害の努力について更に理解し易くなる。私たちには中共権力者らの法輪功学習者の信仰に対する不法禁止と迫害に対して黙認する理由がない。それはただ平気で差別することだけではなく、しかも残忍非道な虐殺でもある。私たち法輪功学習者が真相を伝え、迫害に反対することは、中国人に恥をかかせることではなく、実際彼らはすべての中国人の生まれつきの人権と尊厳を守っているのである。法輪功学習者は更に大きい危険に直面しているが、彼らは一貫して平和と理性を保っている。これは正に「真・善・忍」の信仰の偉大さが法輪功学習者に非凡な勇気と善良な行為を与えたと言わなければならない。これはまさに敬服と尊敬に値しないだろうか?

 遠くない将来、今回の残忍非道な迫害は終わるだろう。中国人は再び「真・善・忍」の信仰のため、差別、迫害と虐殺を受けることがなくなり、人々は偉大な仏法を大事にし、「真・善・忍」を信仰することを幸運と誉れと思うだろう。その時、人々は法輪功学習者の今日の抗争の意義について、更にはっきりと認識でき、彼らこそ国家と民族の誉れで、この時代の誉れだと認識できるだろう。これらの世にしられない、「真・善・忍」を守る一般民衆こそ、私達の最も尊敬すべき人である。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/11/23/115063.html