日本明慧


ドイツの議員らが法輪功学習者を支持

 文/ドイツの大法弟子

 【明慧ネット2005年11月20日】胡錦涛のドイツ訪問を前に、ドイツの法輪功学習者はドイツ議会の議員達に手紙を書き、胡錦涛がドイツ訪問の機会を利用し、中国共産党による法輪功に対する迫害を停止させ、法輪功学習者・姜仁政さんを直ちに釈放することを中国側に求めるよう呼びかけた。最近議員達からの返事が続々と送られてきた。返事の書簡で議員達は法輪功学習者に対する正義の支持、中国共産党が法輪功を迫害することに対する強い非難の意を表した。

 議員達は書簡で二つのことに言及した。一つは中国共産党が法輪功に対する迫害を停止させること、もう一つは姜仁政さんを救援することである。ここで私達はそれらの手紙の一部を公開する。

 (一) 中国共産党が法輪功に対する迫害を非難し、法輪功への弾圧を直ちに停止するよう求める

 中国共産党による法輪功修煉者に対する残忍な迫害は、ますますドイツの議員達に注目され、議員たちはいろいろな機会を利用し迫害を非難した。中国共産党の法輪功に対する弾圧を停止させる呼びかけは、ドイツの政界においてますます高まり、ますます公になった。ドイツのメディアは、ドイツのケーラー大統領が胡錦涛を前にして公然と中国の人権問題を指摘したことに関し、有史以来ドイツが中国の高層の指導者に対する最も厳しい批判だったと、広範囲に報道し賞賛した。私達は次の数人の議員達からの返事を見てみると、中国共産党が人権を踏みにじることを批判するのは、ドイツの政界においてすでに普遍的な現象となったと見て取れるだろう。

 1、ドイツ連邦経済協力開発省(BMZ)のヴィーチョレク・ツォイル開発大臣(社会民主党の議員)は、該省の東アジア部を担当する責任者に代理してもらい、法輪功学習者に返事した。

 「中国政府は法輪功学習者に対する残忍な行為および法輪功学習者の最低限度の人権を傷つけたことに対し、ドイツ政府は前からずっと知っていた。2005年5月30日に、両国間の人権対話の中で、ドイツ政府はこの問題をテーマにし議論した。ドイツ政府は中国指導者との政治会談の時、両国間対話の際またはEU協力者との共同対話の際にもかかわらず、中国政府が法輪功学習者に対する人権侵害行為を指摘し続けた。今回の(胡錦涛)訪問中に、ドイツ政府も姜仁政さんのために(釈放を求める)努力をした」と語った。

 2、緑の党の議員Anna Luhrmann氏は 自ら学習者に誠意をこめて返事をした。

 「『人権問題は議事日程の中の、最も重要な位置づけにあるべきで、その中には法輪功学習者が迫害を受けている問題を含む』と、私達は胡錦涛訪問についてすでに明確に表明した。

 中国政府はあらゆる手段を駆使して法輪功を弾圧し、法輪功の活動を抑え付けようとしていることを私達は知っている。法輪功に対する法的手続は国家の法制にまったく合わないものだ。私達はこのような法輪功学習者を迫害する強硬な行為に対しまったく理解することができない。私達は中国側と面談する際、中国側と法制をめぐる対話する際および、国際的な例えば国連人権委員会での討議においても、法輪功学習者に対する差別、虐待を停止し、釈放するよう絶えず指摘した。

 私は深く信じている。人権問題に関し妥協してはいけず、政治的な協力を結ぶためには、人権の基準が異なってはいけない。中国が人権を持続的に傷つけることは、『ただ経済の発展だけで決して人権を保護することにならない』と表明した。

 私達は法輪功への弾圧を停止し、人権が中国で普遍的に保護され承認されるために引き続き努力する」。

 3、ドイツ・キリスト教民主同盟(以下CDU)の議員Klaus-Peter Willsch氏は学習者にとても長い返事を送った。以下はその一部である。

 「私はCDUとCDUの人権人道支援グループの責任者として、ドイツ議会で言論、信条、宗教の自由を重点的に取り上げテーマとしたことがあります。私達は基本的自由の権利のために努力する時、中国が法輪功学習者に対する弾圧と理不尽な拘禁をよく討論し、非難しました。これらはドイツ議会の決議に記述しただけではなく、中国およびドイツの高層代表者への書簡でもそれを言及しました。私達はドイツの法輪功学習者の代表と常に連絡をし続けています。

 私達は今回の胡錦涛の訪問の機会を利用し、中国の喜ばしくない人権状況を指摘します。中国が世界で死刑判決および死刑執行された人数が最も多いこと、中国の独裁的な体制、中国の非政府側のキリスト教会が嫌がらせをされたこと、チベットの状況および法輪功学習者が長期にわたって処罰され労働教養所に監禁されていることに、私達は深く不安を感じています。

 私達は中国の基本的自由の権利が中国で承認され保障されるために引き続き努力します」。

 (二)中国政府が姜仁政さんを釈放し、一家そろってドイツに戻るように求める

 姜仁政さんと家族の運命はますます議員達の関心を寄せている。避難申請がドイツ政府関連部門に拒否されたため、法輪功修煉者・姜仁政さん一家は中国に送還された。中国に帰った姜仁政さんは逮捕され労働教養所で苦しめられ、家族も恐怖の中で生活を送り、二人の幼い息子は同じ年の子供の幸福と楽しみを得ることができない。ドイツ政府は何度も中国共産党に姜仁政さんを釈放するように求めたが、依然として何の足しにもならなかった。姜仁政さんは現在、服役中の重病のため一時出所されたが、一挙一動は依然と厳格に監視されている。胡錦涛がドイツ訪問を前に、多くの法輪功学習者は間もなく首相就任のメルケル氏と他の多くの議員に手紙を送り、姜仁政さんと家族がドイツに戻ることを助けるよう求めた。

 ドイツ人権人道支援グループのメンバーでありCDUの議員でもあるHermann Grohe氏はメルケル氏の代理として学習者に返事の手紙を送り、「2005年6月29日に人権人道支援委員会は法輪功学習者の中国での最新情況をすでに討論した。そのほか当委員会のメンバーは機会を利用してベルリン中国大使館と、このことに関し交渉しました。安心して下さい、私達は姜仁政さんが釈放されるために続けて努力します」と伝えた。メルケル氏事務室の補佐は、もう一人の学習者に「メルケル氏が中国国家主席胡錦涛と会談する時、民主、法制に基づき国を治めること、人権などに言及することをあなたに保証します」と返事の手紙で語った。

 もう一人のCDUの議員Michael Meister氏は返事の手紙で「姜仁政さんの運命には感嘆させられます。ドイツの外交部がこのことに対する努力とこれからも努力を続けることに非常に賛成します。人権に対する侵犯、言論、宗教と集会の自由に対する任意の制限は人間として許せないものです。民主に対する宣伝は中独関係の中心にならなければなりません」と感慨を述べた。
 
 ドイツ議会議長Nobert Lammert氏は、ドイツ外交部の関連責任者に頼み法輪功学習者に返事を出した。「この二つの決定(ドイツの移民局が姜仁政さん一家の送還令を撤回した決定、およびヴュルツブルク市の行政裁判所が姜仁政さんの難民申請を許可した決定)は、姜仁政さんに労働教養所に釈放させることができなかったことを、とても残念に思います。姜仁政さんのことは2005年5月の中独人権対話の際に、ドイツ政府の人権専門員Koenigs氏がすでに言及しました。ドイツ政府はすべての機会を利用し姜仁政さんを救援することを信じて下さい」と述べた。

 緑の党の議員Hans-Josef Fell氏は何度も補佐に法輪功学習者と連絡を取ってもらった。補佐の手紙でFell氏がこの事に全力を尽くしていると強調、そして「胡錦涛中国国家主席の訪問期間中にドイツ政府が姜仁政さんの救援に全力を尽くすことは、Fellはあなた達に保証する。ヴュルツブルク市の行政裁判所は最近の決定(姜仁政さんの難民申請を許可したこと)に基づき、姜仁政さんの釈放と一家がドイツに戻ることを催促します」と学習者を慰めた。

 民主社会党の女性議員Brunhilde Irber 氏は学習者からの手紙を受け取った後、すぐケーラー大統領に手紙を送った。大統領への手紙に彼女は「あなた方が胡錦涛国家主席と会談する時、姜仁政さんのことを言及するように願います。姜仁政さんが釈放され、一家がドイツに戻り、および中国での法輪功に対する迫害を停止させるよう努力をお願いします」と書いた。

 もう一人の民主社会党の議員Lothar Mark氏は学習者への返事の手紙で「中国国家主席がドイツ訪問の際、ドイツ政府は中国の法輪功に対する迫害を言及し、姜仁政さんを釈放することを強く求めます。ドイツが姜仁政さん一家にもたらした障害は一掃されるでしょう」。

 以上、数人の議員からの返事から、ドイツのそれぞれ大党派は皆姜仁政さんの運命に関心を持ち、努力していることが分かる。しかし彼らにまったく思いもよらなかったことが起きた。姜仁政さん一家はドイツ外交部の努力のもと11月11日にドイツに戻る予定だったが、胡錦涛のドイツ訪問の前日に、姜仁政さんのパスポートは本渓市労働教養所の責任者に没収され、本渓市から出てはいけないと姜仁政さんは告げられた。姜仁政さんは釈放もされておらず、他人に自分の情況を教えてはいけない、さもないと良くないことが起こると脅迫された。

 ドイツの多くの議員たちが努力すると同時に、中国共産党は依然として姜仁政さんを迫害し続けている。このような愚かで下品極まりない行為は、ドイツの政治家に中国共産党の法輪功への迫害の厳重さを深く認識させ、強く激しい非難を引き起こすことしかできない。中国共産党は崩壊寸前で、今日姜仁政一家およびすべての法輪功学習者に対する迫害は、瀕死のもがきに過ぎず、世間の人に軽蔑されるほかならないのである。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/11/20/114911.html