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中国にはびこる最大の犯罪グループ

 文/古安如

 【明慧ネット2005年12月3日】2005年12月1日、明慧ネットで報道された河北省公安局の警官が二人の女性法輪功学習者を強姦したことは、人々を激怒させた。今回の強姦事件は、中国共産党が学習者を迫害する中で初めての強姦事件ではなかった。どうしてこのような悪質な犯罪事件が、法輪功を迫害する中で何度も発生するのか?中国共産党の「法の執行者」たちは、どうして公然と罪を犯す勇気があるのか?そう人々は聞きたいだろう。

 中国で、法輪功に対する迫害はすでに6年余り続いており、人々を驚かせる大量の迫害事件が民間ルートを通して暴露されるにつれて、世界は中国で起きている迫害が見えたほか、このような全国範囲で次々と起こる残虐な事件は、中国共産党が政策的、組織的に自国の人民に残酷な迫害を実施していることを明らかにした。

 事実そうなのだ。法輪功に対する迫害は、中国共産党が中国の人権を迫害する最も集中的な現れで、中国の民衆が中国共産党の残虐な統治の下で深刻な苦難を背負う現実的な代表でもある。この苦難はすでに6年あまり続いており、この苦難をもたらした元凶は、まさに中国にはびこる最大の犯罪グループ——邪悪な中国共産党なのである。

 * 政策的に犯罪を指図

 前中国共産党の独裁者・江沢民は「共産党は必ず法輪功に打ち勝つ」と宣言し、法輪功への迫害運動を起こした。江沢民は権力への極端な欲望と嫉妬により、不法に「真・善・忍」に対する迫害を始めた。1999年7月20日から、江沢民はごろつきグループの仲間と一緒に、迫害政策をどんどんエスカレートさせ、学習者を絶滅ようとした。

 一つ一つの痛ましい迫害事例は、素質の低い「個人的行為」だけではなく、「風土病」だけでもなく、中国共産党の最高指導者が下した法輪功を絶滅させる迫害の命令による直接的な結果である。「3カ月の内に(法輪功を)取り除く」、「肉体を消滅させ、名誉を毀損し、経済を断ち切る」、「打ち殺しても自殺として処理せよ」、「死体の身元を確認せず、直ちに火葬せよ」などの政策を実施する中で、公安局、労働教養所の警官らは気が狂ったように学習者に対して血生臭い迫害を行い、大量の悲惨な事件が続々と発生した。

 善良な農婦・趙金華さんは無残にも打ち殺された。ひどく殴打され頭部に重傷を負い人事不省となった張正剛さんは、呼吸しているにもかかわらず火葬場に送られた。コンピュータ技師・蘇剛さんは精神病院に送り込まれて、中枢神経を破壊する薬物を強引に注入され、最後に心臓が衰弱し死亡した。エンジニア・王斌さんは殴打により頚部の大動脈が切れ、扁桃腺が破裂し、リンパがぼろぼろとなり、心臓が衰弱し死亡した。任鵬武さんは迫害により死亡した後、家族の同意を得ずに、体のすべての器官を摘出され、遺体は強引に火葬された……。

 2000年6月〜2001年6月までの一年間に、学習者の死亡者数は急速に上昇した。

 その後、学習者は強暴な勢力を恐れずに、生死も怖がらず、社会に真相を伝え、迫害を暴露した。江沢民グループは「射殺」という命令まで下した。2002 年の2月12日、黒龍江省密山市で初めて公安警官が学習者を銃殺した事件が起き、その後、遼寧省鞍山市、山東省莱西市でも警官が学習者を銃殺する事件が続出した。その後、2002年3月に長春市の公安局は、学習者を射殺する命令を受け取り、2002年6月末に遼寧省錦州市の公安局も「夜、真相のビラを配る学習者は銃殺してもよい」という秘密の命令を受けた。

 迫害を暴露し、真相をはっきりと伝えるため、2002年3月5日、長春市の法輪功学習者・劉成軍さんと仲間たちは、長春市のケーブルテレビに大法の真相ドキュメンタリー番組——『法輪大法を世界に伝え広める』、『焼身自殺か?それともペテンか?』を50分近く放送し、100万人以上の視聴者がそれを見た。江沢民は激怒し、密かに「殺しても咎めない」と命令を下した。羅幹は自ら吉林省を尋ね、さらなる迫害を手配した。長春地区は6000人の警察官を動員して5000数人の学習者を逮捕した。テレビ電波ジャックにかかわったため、迫害され虐殺された学習者は少なくとも8人いた。そのほか4年〜20年の懲役を言い渡された学習者は15人もいた。

 また、全国の各労働教養所などの学習者を不法監禁しているところで、決められた人数以内なら虐殺しても警官側は責任を負わないという「死亡数の指標」がある。そのため、まったく想像できないほどの残酷さで学習者に対して拷問を行い、学習者を虐殺した事件も続出している。

 * 組織的に犯罪を実施

 中国共産党と江沢民グループが法輪功を迫害してきたこの6年、悲劇は中国各地で発生している。無残な迫害は、すべてが一つのテロ組織につながっている。それは江沢民グループが法輪功を絶滅するために不法に設立した迫害を専門に実施する機関——「610事務局」である。この不法なテロ組織「610事務局」の上から下までの各機関を通じて、中国共産党の絶滅政策は貫徹され、全国に広められた。

 明慧ネットでは大陸から伝わってきた広東省広州市天橋区「610事務局」に関するひとつの書類を公表したことがあり、書類の細則は、中国共産党江沢民グループが法輪功を絶滅する直接的な現れだった。江沢民グループの次第にエスカレートしていく迫害の秘密命令に、「610事務局」のテロ組織ネットを加え、法輪功への弾圧政策を押し広めた。

 中国共産党中央の江沢民、曾慶紅、羅幹、劉京、周永康等の高官から、追随して悪事を働く地方レベルの官吏たち、直接的に迫害に加担した警官などは、ごろつき集団などを頼り、「公務を実行する」という名目で民衆を迫害し、さらに彼らに警察官の制服を着せ、殺人の武器を手渡し、正正堂堂と罪を犯させた。

 法輪功学習者・高蓉蓉さんが迫害され虐殺された過程を通して、法輪功を迫害する犯罪グループの高官から下の警察官まで、一人の善良な女性に対する組織的な虐殺を行なったことを示した。直接迫害に加担したのは、竜山教養所の悪らつな警官、竜山教養院長、瀋陽市司法局、瀋陽市安全局、高官の羅幹並びに国家公安部まで及んだ。

 元瀋陽市魯迅美術学院職員・高蓉蓉さんは、法輪功の修煉を堅持するため、2003年7月に竜山労働教養所に不法に監禁された。そこで、彼女は悪らつな警官に手錠をはめられ苦しめられ、7時間近く電気ショックを与えられ、顔を傷つけられ、血尿も出て、何も食べられなくなり水すら飲めず、危篤状態に陥り骨ばかりになり、やせこけた。竜山労働教養所を主管する部門である瀋陽市司法局は高蓉蓉さんの放免を拒否し、「死んでも家に帰さない」と公言した。

 高蓉蓉さんが病院で治療を受けていた時、現地の多くの学習者は、悪らつな警官の厳密な監視のなかで、高蓉蓉さんを救出した。高蓉蓉さんが電気ショックにより顔を傷つけられた写真が暴露されたため、「610事務局」は極度に恐れ、羅幹は自ら指揮し、公安部はこれを「26号重大事件」と決め、瀋陽市安全局は「特別査問グループ」を成立し、瀋陽市司法局は高蓉蓉さんを指名手配した。邪悪が全力を尽くしている中で、高蓉蓉さんを救出することに努力した数人の学習者は逮捕され迫害を受けた。高蓉蓉さん本人も2005年3月6日に再び逮捕され、そして2005年6月16日に迫害により死亡した。

 * 犯罪をかばい更に賞賛

 中国共産党は数年来、法輪功を直接的に迫害してきた人をかばい賞賛してきた。学習者を迫害する手段の残酷さで有名になったところは、例外なく賞賛された。暴力団・マフィアの世界で、手先たちが命令に従い悪事を働いたら、賞与を与えられることと同じだ。

 無残にも法輪功学習者・陳子秀さんを打ち殺した警官らは、いかなる懲罰も受けていないばかりか、かえって賞賛され昇格した。陳子秀さんのいる街の政治法律委員会書記・高新功は「先進的な模範」に選ばれ、その街の主任・鄧萍は邪党の予備共産党員から正式な共産党員となった。

 法輪功を迫害することで悪名高い馬三家労働教養所は、司法部に褒賞され、環境を「改善」するように特別に100万元のお金を支給された。馬三家労働教養所のすべての警察官は「二級英雄と模範者」とされ、所長・蘇境は「一級英雄」と評され、5万元の奨励金を支給され、副所長・邵力は3万元の奨励金を支給された。2000年7月、法輪功を迫害することを担当する中央「610事務局」の責任者・王茂林は自ら馬三家労働教養所を視察し、馬三家労働教養所の「成績」を肯定し、江沢民に詳しく報告し、馬三家労働教養所迫害の「経験」をさらに残忍にも全国に広めた。「610事務局」のもう一人の責任者・劉京も数回馬三家労働教養所を往復し、いわゆる「馬三家思想教育洗脳基地」を建てるように特別に600万元を支給した。その工事価格は1000万元もかかった。

 2001年末、法輪功を迫害した「功労」があるため、瀋陽市竜山教養所は奨励金40万元を獲得し、張士教養所は奨励金50万元を獲得した。瀋陽市竜山教養所は、法輪功学習者・高蓉蓉さんに7時間近く電気ショックを与え、顔を傷つけた所で、張士教養所は学習者を最も残酷に迫害する邪悪な所だった。

 今日、国際社会は迫害の真相が分かった後、数年来ずっと迫害を強く非難し、迫害実行者を厳重に懲罰するよう求めたが、中国共産党は今なお迫害を承認したことがなく、更に法輪功を迫害する中での犯罪者を法律に従って処罰したことがない。

 * 犯罪を黙認して放任

 中国共産党は民衆を殺害し、罪のない人を殺戮するという広範囲な犯罪を実施する直接的な張本人である。

 前中国共産党主席の江沢民は曾慶紅、羅幹、劉京、周永康と共に、迫害を発動し、絶滅の指示を下し、ヒステリックに殺人を推進してきた。少なくとも2791人の法輪功学習者が迫害されて死亡し、少なくとも6000人の学習者が不法に刑罰を下され、不法に労働教養された学習者は10万人を上回った。

 今の中国共産党最高指導者は、このような広範囲の犯罪に対して、少しも耳を貸さずに、見て見ぬふりをし、犯罪の発生を黙認している。これは直接に犯罪を実施する江沢民グループと、本質上に違いがあるのだろうか?16年前、国際記者が江沢民を取材し、ある女子大生が64事件のために中国共産党に四川の農場にレンガ運搬に配置されて、地元の農民たちに何度も強姦されたことを尋ねた時、江沢民は「その事実であるかどうかは知らないが、彼女は暴徒である、もし本当であれば、その罰を受けるべきではないか」と答えた。今日、中国共産党最高指導者は幾千幾万の法輪功学習者が迫害を受けていることに対する対応は、当時の江沢民の強姦犯人に対する態度と、どこか違うでしょうか。

 前中国共産党独裁者の犯罪に対する指図と推進は、国家的な恐怖を全国にはびこらせ、13億の中国人を災難に遭わせてしまった。現在の中国共産党最高指導者の犯罪に対する黙認と放任は、恐怖の犯罪を継続させ、迫害による民衆の生命と財産の損失を続けて拡大させた。性質から言うと、犯罪の実施者と犯罪の継続者はすべて同罪なのだ!

 法輪功は何度も慈悲をもって現在の最高指導者に機会を与えている。直ちに目覚め、まだ行なっている迫害を停止するかどうかは、すでに中国共産党の最高指導者が自らを救うかどうかの唯一の道にほかならないと、何度も慈悲に指摘した。 

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/12/3/115749.html

(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/12/7/67666.html