中共の政治法律システムを制御し迫害を実行する
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——羅幹の6つの罪を取り上げる(写真)

 文/鐘延 

(明慧日本)2005年12月17日、明慧ネットに報道された2件のニュースが人々に注目された。「34歳の孫桂鳳さんは『山東省法学教育センター』で苦しめられ死亡した」、「甘粛省豫劇(よげき、河南省で広く行われる伝統的な地方劇の一つ)団の琵琶演奏師・劉植芳さんは『法学教育学校』で迫害され死亡した」。二つの罪なき善良な生命は同様に残忍な手口により奪われた。事件は異なった省の異なった地域で発生したが、同様に「法学教育」のレッテルを貼られていた。

 単なる偶然なのか?明慧ネットを常に読む人なら、この6年来、各「法学教育センター」、「法学教育学校」、「転化センター」ならびに、各派出所、労働教養所、留置所などで起きた迫害は数えきれないほど多いのをご存知だろう。法執行機関や国家機関は、もともと、公の正義の代表であり、民衆の身の安全と基本的な権利を守るべきである。しかし、法輪功学習者に信仰を放棄させ、真相を伝える権利を放棄させるため、これらのいわゆる「法治」機構は犯罪機構となり、「残虐な拷問、精神的苦しみ(洗脳)、性的虐待、人格侮辱」などの迫害を実施してきた。

 本文では、今もなお中国共産党の権力層にいる羅幹が、中国共産党の政治・法律システムの権力を駆使し、罪なき中国の民衆を迫害した6つの罪を列挙したい。多くの民衆に迫害の真相を知らせる一方、多くの中国人が中共悪党の本質を見極め、邪悪から抜け出し、自らを救う道を選ぶよう望む。

 1つ目の罪:「610オフィス」の主犯で、暴力を振るい真理を打撃する

 99年江沢民は嫉妬により法輪功への弾圧を発動し、6月10日、江沢民は法輪功を弾圧する専門組織——「610オフィス」を成立するよう命令した。「610オフィス」は直接羅幹と李嵐清に指揮され、全国の都市、町、行政機関、学校などいたるところに権勢を広めた。6年来、羅幹は法輪功に対して「名誉を著しく傷つけ、経済を破綻させ、肉体を消滅させる」といった「ジェノサイド」政策を全力を尽くして執行してきた。

 法輪功迫害追跡調査国際組織(略称、「追跡調査国際」)によると、99年7月20日以来、羅幹は法輪功に対する「ジェノサイド」政策の実施において、主導的な役割を果たしてきた。法輪功に対するしだいにエスカレートしていく打撃政策を直接的に参与して製作した。またいろんな会議や講話で羅幹は何度も全国の政治・法律機関などが更に力を入れて法輪功を弾圧するよう直接的に要求した。さらに羅幹は自ら全国各地へ調査研究に行き、迫害を督促し、行った先で法輪功学習者に対する拘禁、残虐な拷問さらに迫害による死亡した事件が増加した。

 最近の明慧ネットのニュースによると、「2004年10月、中央政治法律委員会書記・羅幹、公安委員会委員長・周永康は河南省に来て、河南省法輪功学習者に対するさらなる迫害を自ら手配した。河南省各地区で悪人は狂気じみたように法輪功学習者を逮捕して、洗脳センターに不法に強制連行した。不法に監禁され満期となった法輪功学習者または不法監禁期間を延長され満期となった法輪功学習者を釈放せずに洗脳センターに連行し引き続き拘禁し迫害を行う」。

 明慧ネット2004年11月24日の報道によると、「確かな情報によると、悪人の首謀者・羅幹は最近湖南省に来て、長沙市でいわゆる「邪教の骨幹を処罰するための養成訓練班」を組織し育成訓練を行った。そして懐化市の数人の法輪功学習者が不法に強制連行された」。

 2005年6月29日明慧ネットの報道によると、「羅幹が四川省にきてから、2人の成都市の法輪功学習者が不法に強制連行された」。11月3日の明慧ネット報道によると、「10月18日、南昌地区の3人の法輪功学習者が逮捕され、その後また9人が不法に逮捕され、12人の法輪功学習者は今南昌市岱家山洗脳センターに不法監禁されている。……信頼できる情報によると、曾慶紅、羅幹ら2人は10月に南昌市に来たことがあり、10月18日に、曾慶紅が南昌市八一広場の落成式でテープを切っているのが見られ、10月19日に法輪功学習者を逮捕する事件が起きた」。

 様々な事実によると、羅幹は「610オフィス」組織の主犯として、中国の法輪功学習者を迫害すること、数百万の法輪功学習者が洗脳を強いられ、不法に監禁され残虐な拷問をかけられたこと、少なくとも2792人の法輪功学習者が迫害によって死んだこと、10万人を超える法輪功学習者が不法に労働教養され残虐な拷問で苦しめられたこと、1,000人以上の法輪功学習者が精神病院に強制的に監禁され精神的迫害を受けること、などに対し、直接的な責任を負っている。

 2つ目の罪:法律を凌駕し 迫害に手段を選ばない

 「追跡調査国際」によると、羅幹などは個人の権力を駆使し、国や政府の名目で法輪功関連の一連の政策、決まり、措置を制定し、億万の法輪功学習者は傷つけられ、数十万の法輪功学習者は不法に拘禁され、労働教養を強いられ、刑罰を下された。これは中国刑法第14条、憲法第37条と刑務所法第16条に深刻に反し、すでに犯罪を構成した。

 羅幹は法執行機関が違法行為を犯すように画策し、指図し、また犯罪行為を放任し、中国憲法第37条、38条、39条、41条、51条、民法通則第75条および刑法第13条、14条、243条と254条に深刻に反し、すでに深刻な犯罪を構成した。

 その他にも、羅幹はまた中国も署名した「残虐な拷問に反対する国際公約」や「ジェノサイドを禁止する国連公約」の関連条項を犯した。

 羅幹は法輪功を迫害するには手段を選ばなかった。最も典型的なのは法輪功学習者・高蓉蓉さんが虐殺された事件である。高蓉蓉さんは信仰を堅持したため、瀋陽市竜山教養院の警官に電気ショックを与えられ、顔をひどく傷つけられた。2004年10月5日、数人の学習者が高蓉蓉さんを救い出し、顔をひどく傷つけられた高蓉蓉さんの顔写真を世に公表した。公安部はそれを「No.26」重大事件と定めた。羅幹は自ら指示し、各省市、各県区で会議を開き捜査を手配した。羅幹の意志に従い、遼寧省政治法律委員会、「610オフィス」、検察院、司法、公安などの部門は協力して高蓉蓉さんの迫害された情報を封鎖した。

     瀋陽市魯迅美術学院財務課に勤めていた頃の法輪功学習者・高蓉蓉さん

高蓉蓉さんは2004年5月7日、残虐な拷問にかけられ、顔に電気ショックによるやけどの痕を負った。写真は傷を付けられた10日後(5月17日)に撮影されたものである。

 そして、瀋陽市周辺の各市、地区の公安局と鉄道、民用航空、油田の公安部門は相前後して高蓉蓉さんを逮捕する命令を受け、瀋陽市司法局の印を押された「捜査協力通達」が届けられた。これは、また、市街区の街道弁事処、社区、居民委員会、各情報ステーション、不動産仲介、家政サービス会社などにも配布された。

 遼寧省、瀋陽市の「610オフィス」、瀋陽市公安局と公安局国保大隊は、羅幹の指示に従い厳密に配置し、大量の警官、スパイなどを派遣し、駅や埠頭、すべての公共の場所で昼夜監視した。あらゆる手段を使い、現地の法輪功学習者を盗聴し、捜査し、尾行した。一方は高蓉蓉さんを捜査し、もう一方は真相を伝える学習者や高蓉蓉さんの救援に参与した法輪功学習者を迫害した。

 高蓉蓉さんの救援に参加した法輪功学習者・孫士友さんが不法に連行された後、瀋陽市公安局鉄西刑事警察大隊は、孫士友さんを殴打し、陰部に電気ショックを与え「別のところを電撃したら見えるが(高蓉蓉さんが顔を傷つけられたことを指す)、今回誰も見えないところを電撃してやる!」と叫び、虫ピンを爪の中まで刺しこんだ。孫士友さんの義母・馬廉暁さん、妻、妻のお姉さんも(みな法輪功学習者である)、「No.26」重大事件により、張士教養院の洗脳センターに不法に強制連行され拘禁された。法輪功学習者・馮剛さんなどは救援に参加したため不法に強制連行され、張士教養院の洗脳センターに不法拘禁された。情報筋によると、馮剛さんは13日間も断食したため、馬三家監視管理病院に送られたが、現在情況不明。馮剛さんの妻・王娟さん(法輪功学習者である)も逮捕された。ほかに法輪功学習者・劉慶明さんは高蓉蓉さんの救援に参加したため2005年2月に逮捕され、現在沈新教養院に拘禁されている。

 2005年3月6日、高蓉蓉さんは再び逮捕された。高蓉蓉さんが逮捕された後ずっと断食で迫害に抗議した。高蓉蓉さんが逮捕された後馬三家労働教養所に監禁されたことがある。「高蓉蓉さんの件は『特別査問グループ』が担当し、中央の『610オフィス』が直接担当している」と、遼寧省検察院は高蓉蓉さんの家族に告げた。

 2005年6月10日、高蓉蓉さんの両親が高蓉蓉さんの釈放を求めに馬三家労働教養所に行った時、院長(苗字が王で、男性、新任の院長、もとは管理科長)は「私たちは最初から高蓉蓉を受け入れたくないが、『上』からの命令だ。『上』が面会や釈放の命令を下さないと、許可できない。私達は『上』のことしか聞かない」と家族に言った。

 目撃者によると、高蓉蓉さんは病院で救急処置を受けた際、多くの身分不明な人物が医学大学の全ての出口を完全に塞いだ。 2005年6月16日、高蓉蓉さんは病院の救急診察室で死亡した。わずか37歳だった。

 3つの罪: 「焼身自殺」をでっちあげ 世論をだまし 迫害の道をつける

   2000年末、江沢民は自ら発動した法輪功への迫害運動を続けることが難しくなったと感じた時、羅幹は「天安門焼身自殺」事件を計画した。

新唐人テレビ局が製作された『偽火』が、第51回コロンブス国際映画テレビ祭の栄誉賞を受賞
(2002年1月に製作)

 2001 年1月23日午後、天安門広場で5人のいわゆる「焼身自殺」事件が起きた。新華社は事件発生から2時間後、全世界に向けて英語ニュースを放送した。彼らは法輪功学習者であると言い張った。通常、新華社のどの報道も「上」のいくつもの許可を得てからしなければならないが、異例にも今回はこの大きな事件に対する報道はとても迅速だった!事件が起きた後、海外の法輪功学習者は中央テレビ局の番組のビデオ映像をスローモーションで細かく分析すると、多くの疑問点が発見され、この「焼身自殺」事件は計画的に仕掛けたペテンであることが明らかになった。

 香港の雑誌・『開放』の2001年4月の報道によると、「内情者によると、国家安全部自身もすでに承認していた。『天安門焼身自殺事件』は下準備や画策の段階からそのすべては、国安部が羅幹の指示に従い仕掛けたもので、焼身自殺者のそれぞれの行動はすべて国安部に支配され監視されていた。国安部の手配はとても綿密で、焼身自殺した後の消火の時間、救急車の準備、ニュース報道の言葉遣いや事件発表の時間などは、すべて何度も秘密裏に会議を開き、苦心して手配したものだ。舞台裏の支配者は江沢民、羅幹である。一部の「焼身自殺事件」の画策に参与した国家安全部の人は、法輪功がいつか名誉回復したとき、江沢民、羅幹が無残にも自分たちを殺し、口をふさぐことを知っていて、万一に備えるために、すでに事件の過程を書面または録音テープにし親戚に保管を頼んだ」。

 2000年9月6日の海外の中国語メディア『自由時報』の報道によると、「北京の中央上層部の内情者によると、中央政治法律委員会は次のように決定した。法輪功学習者を自殺するよう誘惑するのはかなり難しいため、羅幹は自ら指揮し、各地の法輪功の内部に紛れ込んだ警官の一部を犠牲にし、または数人を騙して死亡させた後、法輪功学習者に成り済まし、そして現場を作り、死者に苦痛な表情を呈させ、法輪功に罪をなすりつける。死者の家族に公安機関より3万元を弁償する。法輪功学習者の内部に紛れ込んだ警官の混乱と恐慌を引き起こさないように、中央政治法律委員会はこれについて秘密を厳守するよう要求する」。

 4つ目の罪:善を処罰し悪をほめたたえ 犯罪を奨励する

 羅幹は金銭、名誉ならびに地位を利用し、各級の官吏や警官を刺激し迫害をエスカレートさせ、善を処罰し悪を褒め称えた。新華社2001年2月26日の報道によると、羅幹を含む中央「610オフィス」は、法輪功迫害に参与した数百の団体や271人の関係者に対し表彰を行った。天安門広場で平和的に請願を行う法輪功学習者を殴打し不法に強制連行し金品を略奪する、北京市公安局天安門支局の政治委員・陳友や、法輪功学習者を迫害する手段の残忍さで悪名高い遼寧省馬三家第二女性教養院の所長・蘇境などは、今回の表彰式で発言し、3000人以上の会議参加者(ほとんど迫害に参与した者)に法輪功学習者を迫害する経験を紹介した。

 5つ目の罪: 迫害を長引かせ、迫害に全力を尽くす

 迫害の発動者・江沢民が権力の高層から退出後、羅幹、曾慶紅は自分たちがすでに罪から逃れることができないことを知って、悔い改めようとせず、全力を尽くして迫害を徹底的に行うことにした。

 新唐人テレビ局の報道によると、2005年9月、曾慶紅と羅幹は中国国内でそれぞれ管轄内のスパイシステムと公安システムを制御し法輪功学習者に対し、改めて大規模な逮捕を行った。9月7日より、黒竜江省だけで90人以上の鶴崗市法輪功学習者、16人の大慶市法輪功学習者(陳常秀さんなど)、14人のハルピン市法輪功学習者(張月芳さんなど)が、不法に強制連行された。また遼寧省、吉林省、河北省、広東省、湖北省、山東省、四川省、河南省、北京市、安徽省などの省、市でも、類似した大規模な逮捕が行われた。報道によると、これは曾慶紅、羅幹と江沢民が、胡錦涛と温家宝を迫害に引きずり込もうとし、彼らにも法輪功を迫害する責任を背負わせようとするためだという。

 明慧ネットの報道によると、2005年9月、胡錦涛が北米訪問の前夜、広東省は北方から500数人の警官、スパイ、さらに化学防衛軍隊まで派遣し、広州市の法輪功学習者を監視し迫害させた。羅幹が自ら按配したそうだ。そして広東省高州市、広州市、雲浮市、肇慶市、珠海市、深セン市、スワトウ市、潮陽市、茂名市、番禺市、掲陽市などで大規模な、系統的、組織的に法輪功学習者を不法に強制連行する事件が起き、少なくとも数十人の法輪功学習者が逮捕された。

 6つ目の罪:海外で迫害を指図する

2005年12月15日、在タイ中国大使館の前、中国共産党に指図されたタイの警官は、法輪功学習者を乱暴に不法に強制連行した

2005年12月15日、法輪功学習者は中国共産党に指図されたタイ警察に不法に強制連行され移民局に拘禁された

 12月中旬、タイとアルゼンチンで、法輪功学習者は中共大使館に指図されたタイの警官に嫌がらせをされ、中共大使館に雇われた暴徒に殴打された。調査によると、海外で中国共産党に指図され法輪功学習者を殴る事件は、米国、カナダ、オーストラリア、香港、タイ、アルゼンチンなどで起きたことがある。権力の高層におり、迫害を担当する羅幹はその罪から逃れることができない。

 2005年12月14日、アルゼンチンの法輪功学習者が国会の前で羅幹などの中国共産党の代表団に、国内の法輪功学習者を残酷に虐殺することに抗議した時、在アルゼンチン中共大使館は暴徒を派遣し学習者を殴り、学習者が手にした横断幕や真相のポスターも奪い去られた。アルゼンチンの警官は何もせず傍観していたが、周囲のアルゼンチン人が立ち上がって学習者を保護した。

2005年12月14日、羅幹はアルゼンチン訪問の際、在アルゼンチン中共大使館は暴徒を雇い抗議している法輪功学習者を殴った。暴徒は赤い服または白い服を着、首に緑の札が掛けていた。(撮影:Carlos Carbone)

現場にいたアルゼンチン人は中国共産党に雇われた暴徒(赤い服、緑の札をつけた者)の暴行を阻止する時、殴られ、さらに出血した人も出た。(撮影:Carlos Carbone)

 被害者の陳述によると、事件発生時、羅幹はアルゼンチンの国会で副大統領と面会するところで、……当時多くの記者やデモ団体もおり、中国大使館が民衆を殴打した経過を目撃した。

 天網恢恢疎にして漏らさず、現在中国大陸を除き、法輪功を迫害する主犯の羅幹は、すでに国連、ベルギー、スペイン、ドイツ、台湾、韓国、アイスランド、フィンランド、アルメニア、モルドバ、アルゼンチンなどの国で「拷問罪」、「人道に対する犯罪」、「ジェノサイド」などの罪名で起訴された。羅幹はまたカナダの連邦警察(カナダ騎馬警官隊)の監視リストや、米国政府に提出した入国禁止要求の名簿に載っている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/12/20/116960.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/12/23/68243.html)     更新日:2011年12月9日
 
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