日本明慧


栄玲娜の真実

— 「イギリスで働いていた女性が2年間迫害に遭った」ことの嘘の内幕

 文/イギリスの法輪功学習者

 【明慧ネット2006年1月20日】

 前書き

 最近、中国大陸の各ウェブサイトは「吉林からイギリスに働きに行った女性が法輪功から2年間の迫害を受けた」という文章を掲載した。これらは1999年から中国共産党の江沢民集団が法輪功に対する迫害を始めて以来、法輪功を中傷するためにでっち上げたニュースの一つである。今までのように法輪功を陥れる為の文書と同じく、これらの出来ことも悪意のでっち上げなので、欠陥だらけで、おかしいところがたくある。この事情を知っている者の話によると、彼女の名前は栄玲娜だという。(「吉」の文書の中の偽名は栄娜である)。

 栄玲娜は帰国後すぐ、中国共産党に「吉林からイギリスに働きに行った女性が2年間法輪功の迫害に遭った」という捏造文を発表した。利益の誘惑があったにせよ、中共からの脅迫や強制、そして中共の悪意の企みであろうと、栄玲娜の「出来事」は事実上彼女の良心に背いている。ただ確かなのは、中共の法輪功の迫害が栄玲娜に悲劇をもたらしているということである。

 一、 国内で法を得、国外で修煉を続けた

 「吉」の文は読者に誤った印象を与えるために、栄玲娜はイギリスに行く前は法輪功と接したことがないように書いてある。事実上、法輪大法が中国国内で広く伝えられていた1997年から栄玲娜は法輪功の修煉をしていた(証明出来る写真がある)。しかし、1999年の中共の法輪功に対する迫害が起きてから、栄玲娜は恐くて法輪功の修煉を放棄した。しかしながら、彼女は法輪功の素晴らしさを知っていたので、2003年6月の出国時に、こっそりと大法の本をイギリスまで持って行った。国外の自由の土地で、彼女の修煉の心は再び芽生えた。ある日、彼女は自ら公園で煉功していた時に、偶然とある法輪功学習者の親族と出会い大変嬉しくなり、その時から彼女はエジンバラの法輪功学習者と一緒に修煉を始めた。

 その日々は栄玲娜にとって一番良い思い出で、その後、何回も他の法輪功学習者にあの時が一番楽しかったと言っていたという。そして、何度もそのときの日記を取り出して「私はとうとう法輪功を学び煉功することが出来た!」と喜んでいたそうだ。

 二、 身分を変えなかった結果

 栄玲娜がイギリスに行く時は半年期限の商業事務のビザであり、「吉」の文中で述べているような「働くビザ」ではなかった。このような商業事務のビザはイギリスでは働く資格がないが、イギリスに行った後、ずっとレストランやその他の場所で不法に働いていた。商業事務のビザの半年の期限が切れた後も、彼女はずっと不法に滞在し、仕事を続けていた。法輪功を修煉する過程で、ある学習者は絶えず彼女に忠告した。法輪功の修煉は「真善忍」を原則としており、煉功以外に修煉者は自らの心性を厳しく律し、良い人になり、その中には各国の法律を守ることも含まれている。栄玲娜は正当で合法的な身分を願って、エジンバラの法輪功学習者である遅紅帆さんに援助を求めた。遅さんは彼女の為に弁護士を探して、彼女のビザを学生のビザに変える申請をしたが(当時ある人が難民申請をするように薦めたが、難民申請をすると働けないので申請しなかった)中国はビザを直接変える国に属していなかった為、800英ポンドの弁護士費用を支払ったが、身分を変えることは出来なかった。その後、別の弁護士を探して仕事ビザに変えようとしたが、結局出来なかった。「吉」の文書の中で言っている「遅紅帆がビザ変更の申請を理由に私のお金を全部騙した」という部分は完全な捏造である。

 三、 送還に直面して帰国後の迫害に圧力を感じた

 2004年、栄玲娜は不法に働いて警察に逮捕された。送還されることになり、彼女は自分が法輪功学習者であると公言し、政治的な亡命を申請した。その時、倫敦の法輪功学習者である莫正芳さんは(「吉」の文書の中では弁護士だと書いてある)彼女に援助の手を伸ばした。栄玲娜は政府が提供する難民の居場所に居住せず、法輪功の学習者の善意から彼女は彼らの家に住まわせてもらい、最後は倫敦の法輪功学習者である夏沢さんの家に滞在した。

 イギリス内政部からの難民許可を待っているときに、彼女はまたエジンバラに行って引き続き働き、2005年8月1人で列車に乗ってエジンバラに行く途中街頭に迷い、意識不明になって倒れてしまった。警官の調査により彼女はイギリスでは不法身分であることが判明し、2回目の逮捕となった。強制送還になって中国の飛行機に乗る前に、彼女は下手な英語で「中国は法輪功を迫害している」「私は中国に帰りたくない」と叫んだ為、移民局の係官は臨時に送還を取り消した。

 その後、栄玲娜は送還センターの食べ物は口に合わないと言い、自分を保釈するよう求めた。夏沢さんは好意で彼女の保証人になり、2005年9月9日に彼女は釈放された。法廷の命令によって、栄玲娜は毎日夏沢さんの家にいるようになり、栄玲娜の生活費は夏沢さんと別の法輪功学習者であるトニーさんが負担した。

 難民申請の許可を待つ日々に、送還になって中国からの迫害を受けなければならなくなるのではないかという大きな圧力により、栄玲娜の心理状態はどんどん不安定になった。かつてドイツの法輪功学習者である姜仁政さんは、難民申請に失敗して中国に送還された後、すぐ中国共産党の残酷な迫害に遭い、労教3年の判決を言い渡された。栄玲娜は送還されて彼と同じような運命に遭うことを恐れた。ついに、彼女は迫害に遭う恐怖と精神的な圧力により、修煉の放棄を選択してロンドン駐在の中国共産党の大使館に行って帰国を求めた。

 四、 中国共産党の法輪功に対する迫害は栄の悲劇の根源

 栄玲娜の事件の源は、中国共産党が法輪功の迫害によって多くの中国人にもたらした大きな傷である。もし法輪功に対する不法な迫害がなければ、栄玲娜は恐らくまだ修煉を続けていたかもしれないし、大法の本をこっそり外国に持って行く必要もなく、難民の申請に失敗して、送還されて迫害を受ける立場になることを恐れる必要もないのだ。圧力により、最終的に彼女は帰国を選択し、しかも夏に「私は修煉をやめます」と言った。実のところ、これは中国共産党の残酷な迫害が引き起こした恐怖による選択だ。もしこの不法な迫害がなければ、彼女は帰国後の身の安全を心配する必要もなく、中国共産党のデマを流すメディアに協力する必要もなく、国内の同胞をだますだけではなく、好意で彼女を助けてくれた法輪功学習者の心を傷つけることもないのだ。

 「吉」の文書の中では、栄が「家の中で強制的に煉功させられた」、「保証人の身分で自由を制御された」というような、見識のある人なら一目で見分ける嘘に言及していた。法輪功学習者は自らの意志で修煉をしており、修煉をするかしないかは自由である。イギリスは法治国家で、他の人が強制的に他人を煉功させることはありえない。もし自由を制限されたならば、街に出て気軽に助けを求め、或は助けを求める電話を掛けるだけで、イギリスの警察は手を尽くして救出してくれる。もしこのようなことが起きたら、イギリス本国のメディアも報道する。中国共産党のメディアは自分の暴力団・マフィアの世界の状況を西側の自由の国に無理やり押しつけており、中国の民衆を騙して真相を隠そうとしているがそれは無理であり、国際的な笑いものになってしまう。夏沢さんは栄玲娜の保証人として保釈金を支払い、彼女に食事や宿泊を提供し、更に2000英ポンドの弁護士費用を払い、彼女を保釈させた。「吉」の文の中で「飲食をコントロールされた」「大使館をぐるりと囲んだ」というようなでっち上げは、中国共産党の邪悪を自曝することになるので、反論する価値もなく、言いたくもない。

 「吉」の文中で言及している法輪功の修煉者に対する新しい波と狐を探し、他の雑誌等が中国共産党のメディアの文書をそのまま掲載して、個人の名誉を誹謗中傷したことに対しては、国際法廷に提訴する権利を持っていると述べた。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2006/1/20/119055.html