日本明慧
|
【明慧ネット2006年2月2日】(明慧記者呉思静、ドイツ)、ドイツのザクセン州政府所在地のドレスデン市の行政裁判所は2006年2月1日に、中国共産党の江沢民がドレスデンを訪問した際に、ドイツの警察官がある一人の法輪功学習者に対して行った行為は違法である、と判決した。
2002年4月11日、ドイツ法輪功の女性学習者・王チンさんは、江沢民がディナーのためにレストランへ向かう途中、ある2人の警察官に止められた。IDを証明するものを提示するように求められ、彼女のパスポートに書かれた個人情報を記録し、さらに王さんに対してそこから離れるようと強く要求した。しかし、そのとき、彼女の周りを通りかかった人々には警察官たちは何も尋問しなかったという。 その後、王さんはドレスデン市のザクセン州内務部や警察署と交渉を何回も試みたが、明白な回答を得られなかったので、2003年4月、王さんはその2人の警察官を告訴した。 3人の裁判官は、2月1日、三つのことを判決した。一つ目は、警察が王さんに対して個人証明書を提出させたのは誤りである。二つ目は、警察が王さんの個人情報を記録したのは誤りである。三つ目は、警察が王さんに対してその場所から離れるようにと要求したのは誤りである。書面上の判決は近日、完成するという。 王さんはこの判決について、「4年前、ドイツ政府と警察官は中共政権からの圧力に屈して、法輪功学習者たちの合法な権利を侵害しました。これは正に法輪功を迫害する中共の海外での共犯者と同じです。これは民主国家としてのドイツの恥で、ドイツの立国の根本を傷つけたと思います。今日ドイツの裁判所がこのように正しい判断を下したことをとてもうれしく思っています。これは、ドイツ政府と警察官に、外来の圧力に屈しないで、自分たちの原則を徹底的に守れ、というメッセージを与えたと思います。」と喜びのコメントをした。 王さんのような事例は一つではなかった。2002年に江がドイツを訪問したとき、ベルリン、マイセン、ゴスラー、ドレスデン、ポツダムなど、江が訪問した町で、王さんと、同じような事件が起こった。江と同じホテルに宿泊した法輪功学習者は、中国共産党に圧力をかけられたドイツの警察官にホテルの部屋から追い出され、「法輪大法」と書かれたジャケットを着ている学習者は、ある特定の地区を通過するのを禁じられた。また、法輪功と表示された自動車は尋問されて、しかも数時間も止められ、学習者たちの横断幕は警察官に奪われた。 その後、法輪功学習者は現地政府の内務省や警察に対して提訴をした。ザクセン州を除き、他の州政府は裁判所の調停の下で、双方は和解し、各州の内務省と警察は公に謝罪し、法輪功学習者の権利を侵害するような事件を二度と起こさないように一定の手立てを採ると約束した。 ザクセン州は事件を審理している最後の州である。王さんの事件の以外に、まだ権利けん同じくザクセン州で起きた事件が二件あり、近日中に審理が始まるという。 |
||