日本明慧
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文/山東の大法弟子 【明慧ネット2006年2月9日】ある同修は、正法の時期の大陸のように、厳しく複雑な環境下では、大局を見通し全体の方向をよくとらえて正しく進み法を実証するだけでよい。些細なことにはあまりに真剣に取り組む必要はないと認識していた。(実はこれらの認識は、偏った悟りであり、重く言えば師父の説かれた法理に矛盾し、法に背くことである)。それゆえに少なからぬこのような人たち、特に一部の協調者には、自分や他人に対して一種の無責任な状態が現れた。もしいつでもどこでも自分の「一思一念」に対し修めるのであれば、それは大変疲れることだと思うのである。こういう認識だから彼らは執着し、人の心を捜すことも知らず、修めることも知らず、言わず、指摘もしなくなるのである。 更にはわざと互いに言い逃れをしたり、包み隠したり、遮ったりするのである。月日がたつうちに、それらのことはますます激しくなり、積み重なった問題は解決できず、結局は法を実証する事に損失をもたらし、衆生を救い済度することにも影響を与え、更にはこれが原因で一部の学習者が大法に泥を塗るようなことにまで至るのである。それにより大法にマイナスの影響をもたらしたばかりか、自分の修煉に多大な汚点を残し、落ちていく現象も現れた。 ひとつの典型的な教訓がある。ある男女2人の学習者が、流浪して落ち着く先もなかったところで資料点の仕事をするようになった。同修らが真相資料の作成のために出したお金を、彼らは大切に使わず、男女関係までに及び、付き合いの方面でも慎むことに欠けていた。彼らは多くの人たちから何度も指摘されたのに重視せず、内に向けて探さず、抑制せず、これらの方面の修を重要視しなかった。更にはそれに抵触して受け入れず、これらの執着を放任した。ある協調者は彼らの影響によりこれらの問題に対する認識が薄れ、問題を包み隠した。その後、2人は真相資料を作るお金を勝手に流用して相手にプレゼントをして不当な男女関係になり、修煉者として最も守らなければならない戒めと忌みさえ破った。最後にこの2人は、人手の足りない情況の中で2人そろってこの資料点を離れた。 師父は「精進要旨」(聖者)の中で私達大法弟子に、「大志を懐き而して小節に拘わる」(志を抱きながら、細事に気を配る)よう要求された。師父は『転法輪』の中でも弟子に訓戒を与えてくださった。「一つ一つの関、一つ一つの難に、修めて向上してゆくか、堕ちてゆくかの問題がかかっているのです。ただでさえ難しいのに、さらに人為的に難を作ってしまえば、どのようにして乗りこえてゆくのでしょうか? 」。その上、世人を救い済度する正法の肝心な時、私達大法弟子の一つのよくない行いで世人を救い済度できなくなるかもしれない。師父はすでに私達のためにこの法理を説いてくださったのである。私達は弟子として、もし我々が師父のお話のとおり、師父の法に従って自分を厳しく要求しなければ、自分をよく修めることができず、円満成就することもできなくなり、よりよく世人を救い済度することもできなくなるのである。 上述の行為は、世人が身を持する基準から言っても理にかなわないのである。古来より聖賢曰く、「静以養生、倹以養徳」(静を持って養生し、倹を持って徳を養う)。「休以悪小而為之、莫以善小而不為」(小さな悪といえども行ってはならず、小さな善も行わねばならぬ)。「由倹入奢易、由奢入倹難」(倹より奢に入ることはやすく、奢より倹に入るは難し)などなど。 中国古代には、一対の象牙の箸から国が滅びる事態を招いた事例もあるのだ。それゆえに昔の賢者達は人々に「未然に防ぐ」ように教えたのである。さもなければ「一針不補、十針難縫」(ひと針縫えば済むことを怠けたら、十針縫うのは難しくなる)。「蟻の穴から堤も崩れる」のである。 常人でさえこうなのである。言うまでもなく修煉は超常かつ厳粛なもので、修煉者は常人を超えなければならない。もし私達が常に自分に厳しく要求することができず、少しでも修煉者としてあるまじき行い、言葉遣い、行為と状態があれば、それはみんな邪悪に隙をつかれ、弱点をつかまれ、無限に執着を拡大させ、迫害し、私達に悪事を働かせ、私達が落ちてきたところに私たちを引っ張り落とそうとしているのである。たとえ私達が他の面で問題がないとしても、小さなところでの漏れを埋めなければ、私達の修煉は一朝にして無に帰するかもしれないのである。 仏法修煉は厳粛である。特に大法の中での修煉は更に無辺に博大であり、奥深く、精細かつ玄妙なので、人類の言葉では表しがたいのである。修煉をするのであれば、必ず師父の言われた、より高い基準を自分に厳しく要求して、「一つの執着も漏れなく修め」(「洪吟・迷中修」)て、はじめて成就でき、よりよく私達の使命を成し遂げられるのである。 (中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2006/2/9/120324.html) |