日本明慧


公安部出入国管理局による法輪功学習者への迫害を暴く

  文/匿名

 【明慧ネット2006年3月3日】最近、ネットで法輪功学習者が語ったパスポート申請の至難さを見たことがある。これは普遍的な問題だと思っている。本人の周りにも多くの学習者がこの問題に遭ったことがある。彼らがパスポートを申請した経験によって、次のことが分かった。各地(中国大陸の省と県の間の行政クラスの一つ)県、区の公安局には、出入国管理課が設置され、管轄地区における法輪功学習者がすべて登録されており、コンピュータシステムには、法輪功学習者には出国(香港、マカオ、台湾を含む)禁止の「付注」が入力されている。

 この付注は身分証明書の番号につながっている。中国大陸の戸籍制度によって、この番号は、戸籍を移しても、氏名を変更しても、一生変わらない。パスポートを申請するには、市の公安局の出入国管理局に行く必要があり、窓口の係員は、身分証明書のコードを入力すれば、この「付注」がすぐに表示されるため、パスポートの申請を拒否されてしまう。

 この「付注」は、一年か二年の有効期限があって、これは短期的なものだと見なされている。しかし、関係者によると、この期限になれば、現地の出入国管理課の許可があれば、この「付注」を取り消すことができるが、そうでなければ、自動的に次の有効期限に順延することとなり、事実上、無期限に順延することに等しい。関係者は、このコンピュータシステムは、全国の税関、国境警備のシステムにつながっており、全面的に法輪功学習者の出国を阻止している。法輪功学習者は、これに関係する公文書があるかどうかを現地の出入国管理課に聞いてみたところ、内部文書はあるが、見せることはできない、と言われた。これを取り消すことができるかどうかとさらに聞いてみると、現地の「610オフィス」に報告、そして申請する必要があると答えた。

 山東省威海市の法輪功学習者・戦淑英さんは、単身の退職者である。息子はアメリカに定住しており、母をアメリカに招くつもりだが、出入国管理局はパスポートの申請を拒否した。戦淑英さんはこれに対し訴えたが、かえって2004年に不法に労働教養の判決を下された。

 パスポートを申請しようとする法輪功学習者には、自分の息子や娘を訪問する年配者、外国に留学しようとする学生、結婚するための若者、団欒しようとする夫婦、外国への商談あるいは考察に行く人がそれぞれいるが、どんな正当な理由があっても、法輪功学習者である限り、一律に出国することが許可されない現状である。さらにこれを利用して、法輪功学習者を騙して脅迫し、(法輪功をやめる)誓約書を書かせることもある。関係者の話によると、実際に誓約書を書いても出国は許可されないのである。

 これに対して、次のように提案する。

1. 中共の働いたすべての悪事は、自分の罪状となるので、可能な学習者は海外で直接この件で告発し、そして関係する証拠を収集しよう。しかし、このような証拠の集めることは難しいなので、経験のある学習者は教えれば、よいのである。

2. 学習者は一緒に発正念をして、パスポートの申請を妨害して学習者への迫害を行う旧勢力と悪党邪霊、そして出入国管理機関をコントロールしている邪悪を取り除こう。

3. 学習者は、真相を伝えるために、各地の出入国管理機関の電話、ファックス番号、責任者の名前を集めて、ネット上に公表しよう。

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私がパスポートを申請する至難なプロセス

 1999年に始まった迫害の最初のころ、私が海外留学の手続きをしていたことを知っている友人は、早くパスポートを申請するように忠告してくれたが、私はこれを一笑に付した。なぜならば、私は、ただ煉功するだけで、政府は私のような善良な庶民に対してそんなにひどいことをしないだろう、と当時の中共政権に対してまだあきらめていなかった。

 2000年、イギリスのロンドン大学のゴールドスター大学院の修士課程入学通知を受け取り、その後パスポートを申請しようとした際、出入国管理機関は、ただ「法輪功の修煉」を理由に、申請を拒否した。私は後に再び申請するために、公式な返答文書を求めたが、彼らはこれも拒否した。この拒否の法律的な根拠について詰問すると、彼らは、法輪功を修煉する人が出国すれば、国の名誉に影響を与えるからだと答えたが、言い換えれば、彼らの理不尽な迫害が国際社会に知らされることを恐れているのだ。

 2001年、私はイギリスのケンブリッジ大学からの修士課程入学の通知書を受け取ったが、パスポートの申請は再び拒否され、そして上告を申し立てることも不可能だと告げられた。

 2005年、私はカナダに定住している婚約者と結婚しようとしたが、パスポートの申請は依然として拒否された。

 私の勤め先は貿易会社なので、仕事の関係で常に出国する必要があるが、私は法輪功を修煉しているために、公用及び私用のパスポートが得られず、仕事にも大きな影響が及んでいる。

 私は7年にわたって、パスポートを得られなかったため、学業を完成できなかったばかりか、今まで結婚もできず、その上、仕事上でも多大な影響を受け、これは間違いなく、私に対しての迫害である。

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2006/3/3/121982.html