日本明慧


信号を待っている間に真相を伝える

 【明慧ネット2006年4月2日】3月に沈城はすでに春の兆しが見えてきた。ある日会社からの帰り道、ちょうど大通りの交差点の信号が赤になって、私は自転車から降りて信号が青になるのを待っていた。黄色い交通服を着たおばさんが手に小さな紅い旗を持って、無断で赤信号を渡ろうとした人を阻止した。

 頭を上げると青空が見え、太陽の光がぽかぽかと暖かかった。自然に私は紅旗を持っているおばさんに、「本当にいい日ですね。もう少しで桃の花が咲く頃でしょう」と言った。おばさんは私の情緒につられたように、「そうですね。いつもならこの時期に芽が出ているのに、今年はちょっとおかしいですね」と話した。「それはそうですね。だから昔、老人たちは気象が正常でなければ、必ず悪人が悪事をはたらき、天が裁こうとしているのではないか」と話した。それを聞いておばさんもうなずいた。

 私は続けて「今は良い人になるのは本当に難しいのです。私が勤める会社に、非常に人となりが良い人がいました。昔は病気のためさまざまな治療方法をためしましたが、いくらお金をかけても治る気配はありませんでした。そこで数年前から法輪功を修煉したことで完治しました。しかし、共産党は嘘をでっちあげて迫害を始めました。彼女は『恩人からもらった一滴の水でも、わき出る泉をもってこれに報わねばならない』と言って、北京に行って陳情したため、投獄されたいへん惨い拷問を受けて死にかけています」と話した。

 おばさんは、「私は法輪功を知っています。蘇家屯では彼らの臓器を摘出していると聞きました」と言った。私は驚いて「あなたはこのことを知っているのですか、共産党はあまりにも悪らつで、生きている人間の肝臓などの臓器を摘出し、まだ死んでいない人間を焼却炉に投げ込んで焼死させています。あまりにも惨すぎます。だから海外では、中共組織から脱退しようとする動きが出ています。天が悪を滅ぼそうとし、みな安全のために脱退しています。あなたは党員ですか?」と聞いた。おばさんは「いえ、昔は少先隊に入ったことがあります」と答えた。

 そこで、私はおばさんが胸につけている名札を見て、「あなたに偽名をつけて、インターネットで脱退してあげましょうか」と話したところ、「いいですよ」と答えた。そこで私はおばさんに「家に帰ったら子どもや親戚に中共から脱退するよう話をしてみてください。本人の同意が必要です」と話した。

 ちょうどこのとき、赤信号が青になり、自転車に乗って前に進もうとした私は後ろを振り向くと、おばさんは真剣に真相資料を見ていた。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2006/4/2/124224.html