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訪中の欧州議会の副議長、法輪功への弾圧を批判、脱党を支持(写真) 

 文/ヨーロッパ法輪功学習者

【明慧ネット2006年5月26日】 ヨーロッパ連合(EU)議会副議長エドワード・マクミラン-スコット氏は5月21日北京に入り、3日間の「真相探索の旅」を遂行し、24日調査終了後に香港で記者会見を開いた。その席でスコット氏は「中共政権は10年前と同様に、依然凶暴残忍で、恣意的で変態かつ偏屈な体制である」と批判、共産政権は必ず崩壊すると断言、中国国内での脱党運動を支持する意向を表明し、中共党員全員が参加すべきだと願った。

 

マクミラン-スコット氏

 今回の調査過程で、スコット氏は外交官や、専門家、学者、非政府関係者と個人などと会談し、西側国家の政界要人として、複数の法輪功学習者とも面会し、中共政権による法輪功への集団弾圧の真相を調べた。

 10年前の1996年、スコット氏は欧州議会の委任で、外交事務委員会の特別調査官に就任、EUと中共の戦略関係の報告書を纏めた。当時は報告書を作成する為に、一連の研究を行ったが、10年後の現状はさらに深刻になったと言う。

*中共政権は凶暴残忍で、恣意的で変態かつ偏屈な体制

 スコット氏は「10年後の今、残念ながら、私は中共政権が依然『凶暴残忍で、恣意的で変態かつ偏屈な体制である』との報告結論を出した。この国では言論の自由が存在しない。報道の自由も制限され、宗教の自由は厳しく剥奪されている。率直に言うと、政治と社会の改革は、論じる価値のあるものはない」と述べ、「13億近くの中国人は、依然自由が欠けている、過去の年月で世界の多くの地区で一党独裁の体制が崩壊したが、中国はさらに後退し続けている」と指摘した。

 そのような結論に至った理由について、スコット氏は、北京でEU代表団を含め複数の外交官や、専門家、学者、非政府関係者と個人などと会談したと明かし、その中で聞き取れたすべてが、この唯一の結論を示したと説明した。

*法輪功への集団弾圧の真相を調査  

 スコット氏は北京で一部の法輪功学習者と面会したことを明かし、彼らが受ける迫害内容、例えば恣意的な違法監禁、虐待、拷問などを含め、マニュアル化にされている弾圧措置と不公平な処遇などが証明されたと語り、中共政権は法輪功学習者−−善良で社会に有益な人々を新たな内部の敵と見なし弾圧していると批判した。

 法輪功学習者と面会した理由について、スコット氏は「法輪功は、新興健康追求活動でしかないのに、中共の弾圧を受けている為、彼らの活動に政治的な要素が含まれてしまった。しかし問題の原因を作ったのは法輪功ではない、中共政権である。自分はカトリック教徒として、法輪功に特別な偏見を持っていない。宗教は平和を訴え、仲良く共存共栄することを主張しているため、この面において共産主義への対立と見なされたのだ」と説明した。

 さらにスコット氏は、「法輪功が中国における重要性は軽視できないものである」と説明し、「彼らが語った迫害体験は、非常に私の心を苦しめた。彼らに対するだけではなく、中国で弾圧されている宗教信仰者全員に対する気持ちである」と語った。

 スコット氏は、「中共政権の本質により、如何なる組織や運動も彼らの一党独裁の体制外での発展が許容されない。中国の人権を討論することは無意義なことである。なぜなら、中国には人権が存在しないからだ」と指摘。中国が発展する重要な決め手は、現在進行中の脱党運動である。中共党員が真相を知って、全員が党員証を破り捨てることを願うとの見解を示した。

 スコット氏は、中共のような専制政権には、自分たちの行為が容認されないことを伝える必要がある。その直接行動が重要で、違法監禁されている社会弱者を支持し、彼らの声を代弁すべきだと述べ、「我々は更なる情報が必要で、全世界の人権組織は2008年の北京オリンピックまでに連携して、焦点を中共に当てるべきだ。この政権は地球上現存の最大かつ最強硬の専制政権であるからだ」と訴えた。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2006/5/26/128845.html