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香港の法輪功学習者が北京で連行された(写真) 

 【明慧ネット2006年6月13日】自由アジアラジオ放送局の6月12日の報道によると、香港の公立学校でかつて教師をしていたことのある女性の法輪功学習者が、6月6日、北京でビラを配っていた際に公安局の警官に逮捕され、いまだに釈放されていない。逮捕された学習者は香港の市民で、家族はすでに香港の出入国管理局に救助を求めている。

1998年、劉定さん(左)と娘さん(香港・大嶼山にて)

 逮捕された法輪功学習者・劉定さんは、定年退職した香港の公務員で、かつて香港の公立学校で教師をしていた。香港にいる娘・胡英さんは、66歳の母親について次のように語った。母は先週火曜日(6月6日)午後、北京の広安医院へ長期にわたって半身不随になっている父親に病人食を届けに行ったが、その後、家族との連絡が途絶えた。その晩、北京にいる兄や他の親族は、徹夜で探したが見つけられなかった。翌朝、十数人の公安局や国保局の警官が家宅捜査をし、また兄に、母が病院の周りで近所の住民に法輪功のビラを配ったために逮捕されたと知らせた。公安局の警官は、家にあったパソコン、書物、VCD、そして兄の道具箱をいくつか押収して行った。

 その後、胡さんは、北京宣武区公安支局に電話をかけ、どうして母を拘留するのかと問いただしたが、相手は理にかなった説明をしなかった。胡さんは母に対しての理不尽な告発に非常に不満を抱いている。

 頸椎の骨質増殖症を患っている劉さんは、現在まですでに6日以上拘束されている。胡さんは、公安局がこの事件はまだ捜査中という理由で、母と弁護士や家族との面会を拒否している。胡さんは寝たきりの年配の父がこの事件を聞いた後、心配で仕方なく、ずっと安心して眠られなかった。胡さんは両親の体のことを非常に憂慮している。

 胡さんは、母は香港の永久市民であり、中国当局は直ちに母を釈放し、そして他の迫害を受けている学習者の自由を回復するよう、先週すでに香港の出入国管理局に救助を求めている。

 香港出身の劉さんは培正中学を卒業し、18歳で広州のチィ南大学に合格した。卒業後、北京で30年にわたって教師を勤めた。1991年、香港に戻って教師を勤め続けた。1995年から農圃道公立小学校の教師を勤め、2000年に定年になった。劉さんは二回にわたって教等局から賞状を授与されたことがある。その後、北京にいる夫が病気になり、北京へ夫の世話をするために行った。

 香港法輪大法学会は声明文を発表し、大陸当局は速やかに劉定さんや他の逮捕されている法輪功学習者を解放するよう要求した。法輪功に関連する情報によると、劉定さんを含め、今までに6人の香港住民が、大陸での法輪功に関連する活動で逮捕されており、この中の三人はすでに刑期満了で釈放されている。

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2006/6/13/130329.html