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欧州議会副議長は中共の法輪功に対する迫害への関心を呼び掛ける (写真)
—— ヨーロッパ会議副主席が高智晟弁護士への公開文
 

 【明慧ネット2006年6月5日】(明慧記者報道)欧州議会副議長のエドワード・マクミラン・スコット氏は、6月4日、中国の弁護士・高智晟先生宛に手紙を送り,高弁護士が2人の法輪功学習者の失踪に関する文章を発表した事について感謝した。スコット氏は手紙の中で、今年5月、中国を訪問した際に得た結論を報告した。中共政権は依然凶暴で残忍で,数カ月前暴露された中共の法輪功学習者の臓器摘出行為はジェノサイドにあたると指摘した。彼は全ての中共党員が中共の犯した犯罪を真に認識すべきであり、更に人々が中共による法輪功への迫害に関心を持つよう促した。

     欧州議会副議長、エドワード・マクミラン・スコット氏、5月22日、中国長城において

 以下はスコット氏から高智晟弁護士宛の手紙の全文である。

 今年5月20日〜24日に,私は北京で過去に監禁されたことのある2人の法輪功学習者と会いました。会った後に彼等は失踪しました。貴方がこの事に関し文章を発表し公開されたことに対して、深く感謝します。安全の為、私は貴方と直接会う事が出来ません。今、私は、自分が、初めて迫害を受けている法輪功学習者に会った西側の政治家であると知りました。もしそうであれば,私は更に多くの西側の政治関係者もこの様に行うべきだと呼び掛けます。

 情報によると,失踪の牛金平氏と彼の娘は監視され,曹東氏は依然として失踪しています。私は今、中共に彼等の安全を保障するように要求しています。私達の面談を按配したアメリカ公民のスティーブン、ジリオッティ氏は、中国で不法に逮捕されて訊問され、米国に強制送還されました。中共のこの行為は今の世界で受け入れられません。

 10年前,欧州議会外事委員会報告準備の為,私は過去に中国とチベットを訪問した事があります。中国とヨーロッパの貿易成長は喜ばしい事です。しかし遺憾な事に、中共には全く民主がないのです。私は「慣例に従って貿易をするだけではなく、政治も慣例に従って行うべきです」と励ましておきます。貿易は発展しましたが,政治の発展は依然として冰河期に留まっています。その当時から欧州議会と中国の人権対話は,依然として何の進展もありません。

 欧州議会の新しい民主と人権法案は2007年より実施されます,この項目の報告者として,私の今回の中国行きは如何に中国で実施するかを調査する為でした。私は欧州議会の外交官、学術界の人、非政府組織と個人的に会いました。

 私の調査結果は下記のとおりです。中共政権は依然として凶暴で残忍であり、思うままに変態的偏屈な体系です。しかし私は,中国人民の固有の智慧並びに自律,社会的発展と法制の出現につれ,将来、中国は必ず民主がやって来ると信じています。

 中共政権下で監禁された者の悲惨な処境は人々に知られました。しかし、ここ数カ月前,中共が収容している法輪功学習者に対する残酷な虐待の暴行はやっと暴露され,中共は収容している法輪功学習者の臓器を移植の「ドナー」として彼等の滅亡を招きました。これは集団虐殺行為であり,正に『集団殺害罪の防止及び処罰に関する条約の第二条』に定義されている「以下の犯行を犯した全ては,全体或いは局部的に,一つの国家、種族、或いは信仰の団体を壊滅する行為,例えば、この団体の構成員を殺害する。この団体の構成員の心身の健康を破壊すること。完全或いは部分的にこの団体を消滅させることを目的として,わざとこの団体に対し生活環境を強制的に加えること」にあたります。

 私も貴方と同じ,キリスト教徒であり,この様な教育の環境の中で成長しました。私が北京、香港、台湾で接触した法輪功学習者を見れば(私は6月1日ヘルシンキで法輪功学習者が中国で受けた虐待を描いた画展を見ました),私が思うには法輪功は政治運動ではなく,法輪功は一種の佛家修煉です。私が出会った全ての法輪功学習者は,毎日一式の太極拳のような功法を行い,彼等は心身ともに恩恵を受けるのです。

 私が北京で出会った法輪功学習者は、彼等と彼等の妻が収容された経歴を話しました。特に彼等が受けた残酷な虐待,睡眠を取らせない、各種の侮辱、懲罰の手段が20時間に亘る殴打などです。これは全て彼等に法輪功を放棄させる為です。一人の修煉者は私に、30人の同修が殴り殺されたと言いました。彼等は臓器売却の行為を知っており、一人の学習者が友達と同修の臓器が摘出された遺体を実際に見ています。

 1999年中共が法輪功に対し迫害を開始してから,専門的に法輪功を迫害する6.10 オフィスをはじめ,法輪功はずっと事実を持って中共の迫害と中共の犯罪行為を暴露しています。真相を暴露した結果,一千万を越える中国人が中共及びその附属組織から退出しました。

 英国保守党の一員として,ヨーロッパの人民は千百万の共産専制から抜け出し自由を獲得することを目の当たりに見て、肩の重荷を下ろしたようです。私は全ての中共党員が真に中共が犯した犯罪行為を認識するよう促します──大躍進、文化大革命、天安門大虐殺等々──中国共産党は8千万余りの中国人を死亡させました。

 今、中共政権の残り時間は限られています。大規模な経済問題、公開された行政の腐敗、地方や村の広範囲に亘る不満、どんどん多くなる宗教信仰者が現した勇敢な精神,並びに若者がネット封鎖を突破する能力,これらは全て変動の前兆です。

 中国人民の友人は至る所に思想、宗教と結社の自由の地を持っています、中共政権には友人がいません。私は共産党を蔑視して、ヨーロッパが一党の独裁の過程を終えたように、中国も平和な転換を望んでいます。

 同時に、私はこれらの集団絶滅罪に責任を負うべき人に警告します。

 1989年の天安門大虐殺記念に際し,私は欧州議会の同僚達と全世界の自由選挙で選出した議員に法輪功学習者に対する迫害に関心を持つように促します。私はまた中国における欧州議会の国家の大使館に、貴方と同じ様な人権保護者に対し必要な支持と保護を提供することを呼び掛けます。未来において、私達は全ての人に対して公正な評価を作り出すことができます。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2006/6/5/129674.html

(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2006/6/6/74188.html