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中共の臓器狩りは中国だけのことなのか


 文/商辛

 【明慧ネット2006年8月4日】先日、中共が法輪功学習者の体から生きたまま臓器を摘出し売買する犯罪行為について友達に話したとき、「中国のことは中国人自身で解決してください」と友達は言いました。「ユダヤ人がナチスに殺されているのを見て、国際社会は手をこまねいていても良いと思っているのですか」と私は問い返しました。友達は答えられず、他の言い訳を探しました。

 友達はビジネスを行っている者で、従業員に法輪功学習者が数人おり、学習者の従業員たちの業績と人柄をとても気に入っています。法輪功からもたらされた利益を受けながらも、法輪功学習者が無残に殺されているのを見て、友達は黙っていました。中共が毎回起こした殺人運動(例えば、「文化大革命」「六四」など)により、中国人は恐怖を植え付けられています。中共が行ったことなら、批判どころか、自分の頭で考えようとしても、「大逆不道」、命にかかわることだと見なされるようになりました。中共はまさにこのような民衆をほしがっています。「思想統一」することができなければ、「中共の信者」をコントロールすることができません。中共の統治のもと、私の友達のような「共産党の信者」は大勢現れてきました。自分の家庭さえ無事であれば、ビジネスさえうまく行けばよいと思っています。その他の脱党や、中共の臓器狩りなどは、関係ないことだと見なされています。

 本当に関係のないことでしょうか? 中共の統治のもとで、末永い幸せと安定がありえるのでしょうか? 善良な母親を殺した息子に、「これは自分の家の中の事だ」と告げられた「隣人たち」は、何ごともなかったように生活を送ることができますか? 自分の家族に対してさえ残忍な行為を行ったのであれば、他の人になら、なおさらではないでしょうか。中共は国内の民衆でさえ、思うままに殺しているのに、他の国へはどれだけ悪いものを注ぎ込むのでしょう。これは、世界中の国が黙り続けることのできない原因です。邪悪を恐れない「隣人」がやはりいます。

 今日私達は、中共が生きた法輪功学習者の臓器摘出を大胆に行っていることは、本当に「中国だけのこと」なのかどうかについて考えてみましょう。ご存知のように、中国人でも、アメリカ人でも、日本人でも、地球の生物として、まず「人間」であり、肌の色や国籍や民族、信仰などに違いがあっても、動物や植物と異なり、道徳規範のある高級生命です。人間と動物の区別はみなさんご存知でしょう。人間であれば、自分の同類の臓器を摘出することはできないのです。人間の臓器を摘出した後、「人を救うため」というレッテルを貼ることは、なおさらできないのです。狼は羊を食べたあと、「他の羊を救うために、この羊を食べたのだ」とは言わないでしょう。羊の仮面をかぶっている、詐欺と偽装に堪能する中共にしか言えません。

 一人の犯罪者が、中国で殺人をしたとしても、アメリカで殺人をしたとしても、また、中国人を殺したとしても、外国人を殺したとしても、この犯罪者は間違いなく殺人を犯しています。殺人犯が中共だからと言って、その犯行は「殺人」ではなく、「中国の事(中国の内政)だ」と言ってもよいでしょうか? 明らかに「中国の内政」はただの見せかけに過ぎず、その目的は、世界各国に中共の犯罪に対して沈黙させ、自分の殺人の統治を固めようとするためです。数十年、中共は豊富な邪悪的統治の経験を身に付け、無数の人を殺しても、依然として政権を堅く握っています。党に洗脳された「共産党の信者」らは、独自で思考する能力を失ってしまったからです。『九評共産党』に述べられたように「党性(党是)の行為パターンは全国民を自己国家のためであるとして正当化され、党性(党是)の思惟パターンは人民が自らを洗脳し、邪悪に服従し協力するメカニズムとなったのです。例えて言えば、羊の群れで生活している狼は、多くの羊を食べてきたのですが、頭に恐怖を植え付けられた羊達は、いつも狼に次の食事を用意し、自分の同類が狼に食べられてもよいかどうか、ということを考える勇気さえありません。この動物界で起きた悲劇は、今現在、人類社会で再現されています。このように考えると、今日の中国人を哀れむべきです。

 法輪功を迫害した高官が「ジェノサイド」として提訴されたことを聞いた当初、多少戸惑ったことがありました。今、中共の本質と殺人の歴史が分かり、特に最近暴露された法輪功学習者の体から生きたまま臓器を摘出した中共の犯罪を知った後、迫害に参与した中共の官吏と医療関係者は、まず「ジェノサイド」を犯したのだと実感することができました。そのひどさは、獣より劣っています。人類の道徳をとこことんから叩き潰し、他の生物と異なる人間性、良知をぶち壊したからです。その犯罪は世界中の誰でも許すことはできません。国籍、宗教、人種とは関係ないのです。その邪悪さは人間の肉体を殺したことをはるかに超えました。

 殺害された人の数で、邪悪の程度を判断することはできません。中共の邪悪さは、極めて陰険な手口で、「社会に百利あって一害もなし」の修煉団体を迫害することにもあります。「真・善・忍」を信仰することにより、多くの道徳を失った人々は再び本性を取り戻し、社会や国の秩序の安定や発展に大きな役割を果たしています。この角度から見ても、生きた法輪功学習者の臓器を摘出することは、『中国だけのこと』と言えるでしょうか。これは全人類のことであり、すべての善良な人々は、直ちに中止させる責任と義務を持っています。世界中の人々に中共の邪悪な本質を認識させてこそ、永遠の平和と幸福が初めて可能となり、長く洗脳されてきた中国人は、道徳と良知の退廃から生きる希望を見出すことができ、そうして初めて中国と中華民族に未来がもたらされます。

 中共に騙され、脅されてきた中国人よ、早く目覚めましょう。中共と共犯者は必ず、世界中の人々に唾棄されながら、解体に向かいます。ノアの方舟は、神を信じ、邪霊の印を抹消した人々を救います。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2006/8/4/134783.html