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カナダ首相:人権問題を犠牲にしてまで、中国との貿易関係を発展させる意向はない

(明慧日本)11月18日にベトナムで開かれるアジア太平洋経済協力会議(以下、APEC)首脳会議で、中国とカナダの首脳は単独会談を行う予定だったが、中国当局は会談を突然キャンセルしたことで、カナダのハーバー首相は15日、カナダは人権問題を犠牲にしてまで、中国との貿易関係を発展させる意向はないと表明した。また、マッケイ外相は同日に、中国との関係強化は利益を獲得するためだけではないと述べ、カナダは中国の人権問題について、譲歩しない考えを強調した。

 カナダCTVテレビ局の報道によると、ハーバー首相は15日、APECに参加するため、ベトナムに出発する直前、カナダ人は、自国の政府が重要な価値観を犠牲にしてまで経済利益を獲得することを望んでいないと述べ、例えこの決断で胡錦涛・総書記との会談の取り消しになったとしても譲歩しないとの見解を示した。

 報道によると、ハーバー首相は「わが国が全世界に貿易関係を拡大することを、カナダ国民が願っているのを承知している。我々もこのように努力してきた。しかし、カナダの重要な価値観---我々が堅持している民主、自由、人権を犠牲することを、国民が望んでいないと認識する」とコメントした。

 また、ハーバー首相は、「我々は非常に素晴らしいことをしたと思っていない。カナダの価値観と利益を堅持しただけに過ぎない」と述べ、カナダの価値観と経済利益について、両者の間に常にバランスが取れていると強調した。

 報道によると、カナダの保守党政府は中国の人権状況、特に法輪功学習者に対する迫害を非難し続けている。

 2006年11月17日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2006/11/17/142650.html