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中学校の教師は刑務所で重傷を負い、加害者は裁かれず

(明慧日本)2006年7月12日13時、四川省涼山市の法輪功学習者で、中学校の教師の呉世海さんは監禁先の徳陽刑務所で再び殴打された。殺人罪で死刑(執行猶予2年)を言い渡され、間欠性精神分裂症の受刑者・張濤は、同じ受刑者である向攀に唆され、二人が共謀して、幾度となく呉さんをひどく殴った。7月12日13時、張濤はベンチを持ち上げて、呉さんの頭部を強打した。呉さんは二本の歯が抜け落ち、口や顎は裂けて傷つけられ、20数針も縫った。

 当日の午後、刑務所側は責任逃れのために、全所集会を開き、首謀者である向攀には責任がないといい、張濤の罪を問うのみと発表した。その後、張濤を精神病院に送り、鑑定を行ったところ、犯行当時精神に異常はないと結論付けられた。しかし、四カ月余りも過ぎた現在、張濤に対して何の法的な手続きも取られていない。

 法輪功学習者の呉さんは四川省涼山州昭覚県民族中学校の教師を勤めており、大法を堅持しているため、数年来幾度となく迫害を受けている。抗議する権利が奪われ、監視、お金の強要、逮捕、監禁、不法な取調べ、不法な労働教養、ロープでの緊縛、電撃などの拷問を受けていた。2003年4月、呉さんは綿陽第三人民病院(精神病院)に送られ、中枢神経を破壊する薬物を投与されたため、しばらくの間、行動や反応が鈍くなり、顔面の筋肉も麻痺した状態になり、よだれを垂らしていた。

 法輪功学習者は徳陽刑務所で大きな災難に晒されている。2005年〜2006年の間、楊友潤、魏兵、羅暁星、曽永浩、きょう官雷、鄧維健、李福全、楊克林、王国華、胡開国、楊へい、尹華傑、劉勇、陳勇、陳礼清さんたちが迫害されていた。呉さんはいつも殴打されていた。

 この事件は徳陽刑務所が長い間、受刑者を利用して法輪功学習者を迫害していることの一例に過ぎない。大勢の前で行われた犯行で、しかも呉さんに重傷を負わせたため、刑務所側は仕方がなく、張濤を隔離し審査をした。しかし、4カ月も経った現在、何の進展もなく、被害者の呉さんはかえって、いまだに殴打されている。

 善悪には必ず報いがある。2006年5月、長年法輪功学習者を迫害してきた前刑務所長・馬愛軍は、すでに逮捕された。法輪功学習者への迫害に加担している警官と受刑者が裁かれる日は必ずやってくる。

 2007年1月3日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/1/2/145961.html