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中共の生体臓器摘出に新証拠、アイルランド各界が震撼(写真)


 文/アイルランドの大法弟子

(明慧日本)2007年2月27、28日、アイルランド議会人権委員会に招かれ、カナダの著名な人権弁護士で、「血なまぐさい生体臓器摘出——中共の法輪功学習者からの生体臓器摘出に関する調査報告の更新版」の作成者の一人でもあるデービッド・マタス氏がアイルランドを訪問した。マタス氏は記者会見を行い、外交部の人と会見し、アイルランド議会人権委員会で公聴会を行い、さらに著名なトリニティー・カレッジで講演した。報告の中で、中共の生体臓器摘出に関する新しい証拠がアイルランド各界に強烈な関心を起こした。

 2月27日午後、デービッド・マタス氏はトリニティー・カレッジで記者会見を行い、最新の調査報告と、記者の質問に答えた。上院議員のデービッド・ノリス氏が演説し、法輪功学習者の赵明さん、戴冬雪さんが彼ら自身と家族が法輪功の修煉をして中共の迫害にあった経歴を話した。

左から順に、戴冬雪さん、ジェラルド・オコナーさん、デービッド・マタス氏、赵明さん

 記者会見で、デービッド・マタス氏は、「今回の訪問はもう一人の調査員であるデービッド・キルガー氏の去年11月のアイルランド訪問に次ぐ二回目の訪問だ。2006年7月6日にオタワで最初の『中共の法輪功学習者からの生体臓器摘出に関する報告』を発表した後の半年間、私とキルガー氏は30カ国を訪問し、多くの国の臓器移植を受けている人々を訪れ、16件の新しい証拠と反証を手にいれることができた。法輪功学習者からの生体臓器摘出と金儲けは中国で確かに存在し、軍が広範に参与して暴利を貪っているという私たちの結論は、これらの新しい証拠によってさらに確かなものとなった。各国政府は、国民に中国に行って臓器移植をしないように呼びかけ、移植後の拒絶反応を抑える薬の中国への輸出をやめ、また、国際社会はオリンピックを利用して中共に圧力をかけ、蛮行を阻止すべきだ」と述べた。

 氏はまた、「新しい報告は調査員が中国の病院に電話した録音などの証拠が増え、統計の数字も公表した。調査員Mさんが中国各地の80カ所あまりの病院の移植専門医に電話し、10カ所の病院の医師が法輪功学習者の臓器を使っていると認め、5カ所の病院が法輪功学習者の臓器が手に入ると話し、14カ所の病院が臓器提供者は囚人であると認め、10カ所の病院が臓器がどこから来たのかは国家機密であり、電話では話せないとした」とも述べた。

 氏は、調査員が中国の病院に電話をかけたときの例を挙げた。病院に臓器があるか、費用はいくらかかるか、どのくらい待たなければいけないか、そして臓器はどこから来たのかをたずねると、病院の人は「臓器はあります。2週間であなたに適した臓器が得られますよ。法輪功学習者からの臓器です。健康ですよ」と話したという。

 マタス氏はまたこう話した。「かつて中国で拘束されたことのある法輪功学習者を訪問し、インタビューした結果、すべての法輪功学習者は健康診断、血液検査、臓器の検査を受けたが、ほかの一般の受刑者にはこのような検査はしなかったという。数人の法輪功学習者は臓器の病気があると発覚すると釈放されたという」

 「最新の報告によると、中国軍部も大量臓器摘出に参与し、多くの手術医は軍医である」

 「アイルランドは小さな国であるが、EUとともに、国民が中国に行って臓器移植を受けることを禁止する法律を作るなどして、蛮行を止めるべきだ。ひとつの臓器移植は一人の人が殺されることを意味していて、私たちはただ結論を出して傍観するのではなく、この蛮行を制止しなければならない」。

 上院議員のデービッド・ノリス氏も記者会見に参加し、「真善忍を信仰する団体が生体で臓器摘出されている事実は決して世界が容認できるものではなく、残忍極まりなく、あまりにも非道だ。私たちは直ちに中共の蛮行を制止すべきだ。また、私の同僚である上院議員のジャン・オットー氏が、マタスとキルガー両氏に敬意を表し、マタス氏の今回の訪問が成功するよう祈っている」と述べた。

上院議員のデービッド・ノリス氏(中央)が記者会見で発言

 2月27日午後、マタス氏はアイルランド外交部の官吏を訪問し、翌日28日の午前にアイルランド議会人権委員会で公聴会を開き、彼らのこの一年間の独立調査と新しい証拠を報告し、議会に提案し、議員の質問に答えた。法輪功学習者のジェラルド・オコナーさんは人権委員会に法輪功迫害の状況を紹介し、委員たちはいかに調査を行い、中共の蛮行を制止するかについて討論し、アイルランドから中国へ臓器摘出を受けに行く人たちを調査し、中国に輸出する臓器移植に使う薬の検査、そして中国で臓器移植を受けたがドナーが不明なケースを調査するなどの提案をした。

 パット・ケアリー議員は、政府は医療と薬品の専門家と企業に影響を与える措置を取ることができると提案し、キャサリン・マーフィー議員は、調査の一環として、議会は中国で臓器移植を受けた人たちにインタビューすべきだと提案した。人権委員会主席のポール・ブラフォード氏は、この議案は非常に重要なもので、人権委員会は全力を尽くして調査と蛮行の制止し、次の政府にもこの報告をして即刻に返事を得て、同時に2008年北京五輪の問題も討論すると話した。

議会前で:左から、法輪功学習者のジェラルド・オコナーさん、マタス氏、パット・ケアリー議員、アイルランド議会人権委員会主席のポール・ブラフォード氏

 2月28日夜、マタス氏はトリニティー・カレッジで公開演説し、各界の有志が参加した。演説の後、多くの人が質問し、彼らの臓器摘出に関する関心の大きさが伺えた。

トリニティー・カレッジで演説するデービッド・マタス氏(右)

 マタス氏の今回の訪問はアイルランドメディアの関心を集め、FMラジオ、RTEナショナルラジオ、アイルランドタイムス新聞、アイルランドスーパービジョンやダブリンのQ102ラジオ局などのメディアが中共の生体臓器摘出に関する報道をした。

 2007年4月1日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2007/3/6/150232.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2007/3/15/83545.html