日本明慧
■印刷版   

台湾:法輪功学習者が香港政府を訴え、大陸委員会は必要な協力を提供する

(明慧日本)台湾と香港で初めて国境を越えた人権案件について3月5日、香港高等裁判所で審判が始まった。香港の入国拒否、強制返送の案件に対して、台湾の法輪功学習者と香港の原告が司法審理を要求した件を裁判長・夏正民(Justice Hartmann)氏が4日間の審理を始めた。この案件の審理は4年に亘っており、現在はもう最後の段階に入っている。初日に原告の弁護士・夏博義(Paul Harris SC)氏と裁判長・夏正民(Justice Hartmann)氏は法輪功が中国で迫害されている事実と中共が海外で法輪功の「ブラックリスト」を収集し、各国政府に強要した証拠に言及した。

 台湾のBCCラジオ3月2日の報道によると、2003年に台湾から香港での法輪功活動に参加した100人近い法輪功学習者は、結局、香港政府に80人以上が送還された。当時台湾と香港の5人の法輪功学習者が香港政府を訴え、3月5日に審理されるという。大陸委員会の副会長・劉徳勛さんは「宗教と信仰の自由は民主国家の基本です。当時の香港政府は実に台湾民衆の権利を保障しなかったので、大陸委員会は台湾民衆に必要な協力を提供します」と表明した。

 劉徳勛さんは、大陸委員会は事件が発生した時、すぐ香港政府にこの行為を停止するように香港オフィスに要求したと言い、劉さんは「私たちも何度も香港政府に宗教と信仰の自由は民主国家の基本であると伝えました。香港は国際都市です。私たちは香港も宗教と信仰自由を基本としていることを信じています」と話した。

 香港政府は人権と信仰の自由に対し、どういうふうに尊重するかを改めて考えるべきだと劉さんは指摘した。そうしないと香港の民主と自由のイメージは相当のダメージを受けるという。

 劉さんは香港政府は台湾と香港の今まで長い間築き上げた調和した関係が一つの案件で、ある程度の影響を受けることをきちんと考えるべきだと言い、今後、台湾民衆が香港に行った時は香港政府に自由と法律の保障、そして滞在期間の安全などを重視することを願っている。

 今後大陸委員会は香港オフィスに審理の状況を注意し、いつでも必要な協力を提供すると強調した。

 2007年4月2日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2007/3/6/150260.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2007/3/8/83317.html