ロシアは中共の歓心を買うため 国連難民を中国へ強制送還(写真) 文/ロシア大法弟子
(明慧日本)ロシア・サンクトペテルブルグに在住している国連に承認された難民で、法輪功学習者の馬慧さんと娘・晶晶(8才)は3月28日に家に乱入したロシア移民局の警察6、7人に連行された。同日夜、一人の女性警官は中共当局に協力し、馬慧さん親子をサンクトペテルブルグから北京行きのFV−215機で護送して、中国ハルピンへ強制送還した。飛行機は現地時間の19時50分にサンクトペテルブルグから出発したという。
| 法輪功学習者・馬慧さんと8歳の娘・馬晶晶 |
29日に北京首都国際空港の出口のところで待っていた親族は馬慧さん親子に会えなかった。後になって、娘はすでに馬さんの姉宅に到着したが、馬さん本人はまだ行方不明であるという。この前に、一人の男性が馬さんの中国の親族に電話して、次のように言った。「馬慧さん親子は既にハルビンに到着して、娘・晶晶をちょうど馬慧さんの姉の家に送り届ける途中だが、馬慧さんが帰宅したかどうかまだわかりません」。 馬慧さんは今中共の国安に拘禁されていると考えられ、危険な状況である。この事件はすでに世界中に関心を引き起こした。
計画された秘密裏の連行
3月28日朝、馬慧さんと娘・馬晶晶が家で朝飯を食べた後、6、7人の黒い服を身に付けた人たちがドアを叩き、入って来て、台所に行って、馬慧さんの電話を切り、即刻彼らについてくるようにと要求した。馬慧さん親子は当時、パスポートを入れた一つの小さいハンドバッグだけを持って行った。
国連難民事務所は馬慧さん親子が連行され中国へ送還されるという情報を知って、緊急救援を始めた。国連難民事務所の駐サンクトペテルブルグ国際赤十字会の役人、弁護士、馬慧さんの夫と多くの法輪功学習者が救援するため空港に駆けつけたが、ロシア空港当局は最初馬慧さん親子がそちらにいたことを否認し、事実を知った家族や弁護士、国連難民事務所の役人と馬さんの面会を拒絶した。この間に、国連の役人はロシア連邦の移民局本部とサンクトペテルブルグ市の移民局の役人に電話で交渉を続け、ロシア当局が追放の命令を撤回したと嘘をついた。皆が空港の移民局の事務室と交渉しているうちに、スタッフは責任者が見つからないと、時間を引き延ばした。飛行機が離陸したあとまでもロシアの関係部門は家族に正式の返事を教えなかった。この間に、ロシアの警察部門、空港などに身元が知れない中国人が出入して、救援に来た人たちを監視していた。
馬慧さんの夫・李さんは妻を送還することは簡単な過程ではなく、このように秘密裏に早く送還を実行したのは、護送などを含め、きわめて異常で、綿密に計画した上で行われた強制連行と考えた。今日のフライトに、突然連行を実施し、飛行機の切符さえ前もって準備し、その前にはいかなる前兆もなかった。この事件は全てにわたって中共が介入した気配が感じられ、計画された連行であると示した。
不法な送還、ロシア当局は悪人を助けて悪事を働いたと譴責
馬慧さんと夫の李さんは共に法輪功学習者で、ロシアにすでに何年も在住している。1999年より、中国当局が法輪功の迫害を開始して以来、命の危険に晒されることから2人は中国へ戻り正常な生活ができなくなった。そのため、馬さんは国連に難民の申請をし、3年前に国連より正式の難民資格を取得した。ただしロシア移民局は法輪功難民を認めず、彼女にロシアの難民滞在許可をくれず、彼女の訴訟事件はずっと法廷で審理していた。3月30日に最新の審理が行われる予定があった。ロシアの法律に基づいて、開廷する前に、馬慧さんはロシアに合法的に滞在することが許されるべきである。
国連の難民許可証を持っている馬慧さん親子がロシア当局によって強制送還された件はすでに世界中に強く反響を呼んだ。欧州連合議会議員、前欧州連合議会のロシア議会協調委員会議長・バテスタ氏は当日ロシア当局に書簡を送って追放を停止するように懇願した。バテスタ氏は馬慧さんが中国で飛行機を降りてすぐ逮捕されるかもしれないと非常に心配し、法輪功学習者が毎日中国で生体臓器を摘出され、拷問され、虐殺されているため、彼女の運命がどうなるか想像できないと示した。
国連赤十字会組織の代表は、ロシア当局が馬慧さんを送還したことは現地の法律に違反をしただけではなく、国連難民許可証をうけている人の送還は署名したヨーロッパ人権条約と難民の送還の国際条約に違反したと示した。このほか、定例に従って、送還する前に赤十字会、弁護士及び家族に知らせ、署名を獲得すべきたと言った。
ロシアの現地ではすでに六つのマスコミサイトがこの事件を報道した。一人の国連難民許可証を持っている女性と子供が送還され、そのうえまだ訴訟手続きが続けられているうちに、道徳的良識がないまま、ロシアの法律に違反した行為だと指摘した。
馬慧さんの夫・李さんは、中共が裏面でこの事件をそそのかして、海外に実施した法輪功の迫害の又一つの判例であると考えた。中共は経済面や、戦略のパートナーシップで法輪功への迫害の罪業にロシアを巻き込んだという。ロシア当局は中共の経済的な利益の誘惑の下に、中共の圧力に従ってこの醜い行為を演じ、自分の国の国際イメージを厳しく損害して、民族の全てを深淵に引きずり込んでしまい、未来が危険になると述べた。
2007年4月6日
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/3/30/151862.html)
明慧ネット:jp.minghui.org
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