EU議会副議長と面会した曹東さん、甘粛省刑務所に秘密に監禁
(明慧日本)法輪功学習者・曹東さんは2007年3月、秘密裏に不法に5年の刑を下されたことに対して上訴したが、甘粛省慶陽市中級裁判所は中共に操られ、2審は開廷しないことにし、1審の判決を維持した。すでに甘粛省天水市第3刑務所に監禁された曹さんは、引き続き無罪を主張し上訴を行っている。
曹さんは当時迫害を受けている妻を救出するために、2006年5月21日に欧州議会(EU)副議長エドワード・マクミラン・スコット氏と面会し、自分および妻の周辺にいる法輪功学習者が受けた残酷な迫害を話した。面会終了後2時間も経たないうちに、曹さんは中共国安諜報員に甘粛省へ強制連行された。2007年2月8日、曹さんは邪党に追随する裁判所に不法に5年の刑を言い渡された。
のちに、曹さんは無実である証人が現れたため、弁護側は事実に基づいて訴状を作成し、新たに上訴した。しかし、甘粛省慶陽市中級裁判所は事実および証拠を無視し、証人が法輪功学習者であり、証人資格がないことを理由に2審は開廷せず、2007年3月の1審判決を維持することにした。その上、人々の目をくらますために、最終審の判決が下されていない虚像を作り、輿論および追跡から逃れようとした。
曹さんの家族は秘密判決が下され3カ月後の6月にようやく2審の不法判決書を受け取った。家族はこの3カ月間、曹さんの安否が分からず、何度も同件を取り扱う政府関係者および弁護士に対して情報収集したが、政府関係者からはごまかされ、責任の擦り合いや回答を引き伸ばされたりした。実際、曹さんは早くも蘭州から天水刑務所へ移送されたという。
曹さんは妻・楊小晶さん(42歳)と結婚して1カ月も経たない内、それぞれが2000年より刑務所と強制労働教養所へ監禁されたことから、交互に面会の中で数年間を過ごした。
曹さんの実家は甘粛省にあり、父親は曹さんが最初に不法判決された時に、脳卒中にかかった。今回の判決は父親にとってさらなる精神的重圧となった。実家には曹さんが幼少の頃から暮らしてきた80歳過ぎた体の弱い祖母もいる。曹さんの今回の判決結果は未だに祖母に告げることができない。また、曹さんには中学校1年生になったばかりの妹もおり、母親は年老いた祖母と子供、そして、病気持ちの夫の面倒を見なければならず、息子の曹さんのことを懸念すると同時に、中共安全局、司法系統からの恐喝を受けなければならないことから、毎日を重圧の中で耐え忍んでいる。
2007年7月29日
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/7/26/159610.html)
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